大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。
先日、ネットで話題になっていた画像があります。
おそらくは、広島で行われるライブイベントに出演するシンガーやバンドに対しての注意書きのようです。
最後の小さい文字が読みにくいかもしれないので、テキストにします。
広島人の小さなプライドですが
絶対的なアイデンティティなのです。
よろしくお願いいたします。
小さい文字になっていますが、この個所はとても大事なのではと思います。
この画像を通して、私がカウンセラーを目指す方にお伝えしたいのは、
「信頼関係が崩れるから、広島人のクライアントに対して『広島焼き』と言ってはいけないよ」
ということではありません。
この画像を通して、
「絶対的なアイデンティティについて再認識することが大事です」
ということです。
アイデンティティとは、簡単に言うと、自分が自分であるという自覚や認識です。
また、自分の一部であるという感覚もアイデンティティです。
広島人の場合、広島風のお好み焼きは、自分の一部だと感じられるということです。
おそらくは、「広島風お好み焼き」という呼び方も、広島人にとって違和感のある呼び方です。
広島焼きという言い方は、大阪のお好み焼きを中心に考えた時の呼び方です。
つまり、広島焼きという呼び方は、大阪中心の思想で、広島人を尊重していないという感じが出ているのです。
広島人にとっては、「私たちのがお好み焼きで、大阪のは大阪焼き。」と考えるかもしれません。
自分たちの大切な愛する食文化・食の歴史が尊重されないということは、広島人が尊重されていないということになるのです。
なぜなら、広島人にとって広島風お好み焼きは、広島人の一部だからです。
広島人の小さなプライドですが
絶対的なアイデンティティなのです。
よろしくお願いいたします。
と小さく書かれていても、広島人の心にとって、とても大きなことなのです。
しかし、こうしたことは、日本のどの地域、どの文化で生まれても、誰にもあることなのです。
「~を馬鹿にされると、〇県人は悲しそう。」
「~を侮辱されると、〇県人は怒りだす。」
本人を直接馬鹿にしたりするわけではないけれど、誇りとして自分の一部となっている歴史や文化を、誤った呼び方ど傷つけられるなどすると、本人の心も痛むのです。
ここまでお伝えしてきた内容をもとに、カウンセラーを目指す方に再確認していただきたいことがあります。
誇りをもって生きられない時、人は、自信がないという感覚を持ちます。
侮辱を受け痛めつけられて、誇りを感じることが出来ない時、人は、自信が持てない感覚に陥ります。
カウンセリングでは、自信回復の援助をしていくことがよくあります。
クライアントが自信を感じられなくなったのは、クライアントそのものが侮辱されたり、痛手を負った体験などの直接的な原因があるケースばかりではありません。
クライアントの一部が、たとえば地域、その文化や歴史などが、侮辱されたり、痛めつけられた結果、クライアントが自信を失ったと感じているのかもしれないのです。
今日ご紹介した「MCにおける注意事項」という張り紙は、面白画像として広がったようです。
しかし私は、カウンセラーを目指す方に、大切なことを再確認させてくれる内容だと思っています。
将来、カウンセリングでアイデンティティを扱うときに、クライアントの一部になっている地域の文化や歴史について思い出していただければと思います。
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