大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。
私は過去に、心理系の専門スクールで勤務していたことがあります。
その専門スクールは、独自のカウンセラー観を持っており、それをもとに授業をするように指示されることがありました。
たとえば、
「カウンセラーとは、人の気持ちがわかる人のこと」
などのカウンセラー観です。
現在、数多くのカウンセラー養成講座がありますが、そのほとんどでは逆のことを教わると思います。
逆のこととは、
「人の気持ちをわかるのは不可能だ」
ということです。
冷たく聞こえる言葉ですが、人の気持ちを全く同じに感じることは、よく考えてみると不可能だということが分かります。
ただし、人は、人の気持ちを想像することはできます。
たとえば、フラれたことがある人は、友人がフラれて落ち込んでいるときに、「友人は、私が感じたあの辛さを感じてるのかもしれないな」と想像するなどです。
また、「友人はあの映画の主人公の落ち込みと同じような落ち込みを感じているのかもしれないな」と想像することもあるかもしれません。
このように人の気持ちを想像して、その気持ちに寄り添うことは可能です。
しかし、自分がフラれて落ち込んだ気持ちと、友人がフラれて落ち込んだ気持ちは、全く同じであるかというと、それは分かりません。
むしろ、一言で落ち込みと言っても、皆、微妙に違う気持ちを感じているものです。
ですので、人の気持ちをわかるのは不可能だと、ほとんどのカウンセリング講座では教えているのです。
ただ、クライアントの気持ちを無視するとか、クライアントの気持ちを取るに足らないものとして捉えるというのも違います。
やはりクライアントが感じている気持ちや感覚を、想像することは大切なのです。
では、想像だにしない気持ちや感覚には、どう対応すればいいのでしょうか?
フラれた時の気持ちや、受験当日の緊張や、遠足前の気分の高揚など、多くの人が体験するような気持ちや感覚なら、想像しやすいものです。
しかし、めったに経験しないような気持ちや感覚を抱えて、クライアントがカウンセリングに来ることはよくあります。
そのような想像だにしない気持ちや感覚には、どうしたらいいのでしょうか?
私がおすすめしているのは、映画や小説などの作品や、体験の手記などをあたっていただくことです。
めったにない体験をした方の気持ちや感覚を知ることができるからです。
これは私自身も今でも取り組んでいます。
最近私は、子どもの頃「放置子」だったために誘拐されたことがあるという男性の手記を読みました。
また、私の知り合いのカウンセラーで、よく講演会に通っている方もおられます。
いろいろな人の体験を直接聞くことで、想像力がたくましくなるからだそうです。
これからカウンセラーを目指す方には、ぜひ、映画や小説などの作品や、体験の手記などをあたっていただけたらと思います。
この取り組みは、必ず将来のカウンセリングで役に立ちます。
カウンセリングの講座によって、
・カウンセラーとは人の気持ちがわかるもの
・カウンセラーといえど人の気持ちはわからない
と主張は様々です。
私は、「人の気持ちはわからない」という立場で、カウンセリング講座を開催しています。
私自身、まったく同じに感じることはなく、人が感じていることは微妙に違うものだと思うからです。
また、カウンセリングで「わかっている」という思いは、カウンセラーに傲慢さがあるということでもあります。
多くの方が、「わかる、わかる~」という安易な同意に腹を立てた体験があるかと思います。
「お前に何がわかるんだ!!」
という怒りです。
それは、軽く扱われたことと相手の傲慢さに向けられた怒りです。
よって私は、わからないからこそ、その気持ちを謙虚に想像をしていくことが大切だと、私のカウンセリング講座にご参加くださった方にお伝えしています。
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