大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。
私が過去に勤めていた心理系の専門スクールで、いろいろな無茶な指示が出ることがありました。
その中で今でも思い出すのは、「藤木先生、〇〇さんに気付かせてあげて下さい。」という指示です。
当時、私が担当していたのは、心理カウンセラー養成のための各種講座です。
その専門スクールでは、
・気づきとは、カウンセラーがクライアントに与えるもの
・カウンセラー養成講座の先生は、講座の参加者に気づきを与えるべき
という考えが前提にあったようなのです。
しかし、実はこの前提は、特殊なものです。
多くの場合、カウンセラーは、クライアントに気づきを与える仕事ではありません。
「え?でも、カウンセリングによって、クライアントは何かに気づきますよね?」
そんな声も聞こえてきそうですね。
しかしそれは、カウンセリングを通してクライアントが自ら気づいたのです。
カウンセラーは、クライアントに気づきが起こりやすくするために、
・気づきが起きる可能性が高まる場づくりをする
・気づきを促すテクニックを用いる
だけなのです。
以上のことから、これからカウンセラー・コーチを目指す方に、カウンセリング教室でしっかり学んでいただきたいのは、次の2点です。
・カウンセリングの場づくり
・気づきを促すテクニック
これらは、地味でさりげない印象があるため、ここが学びのポイントと気づかずに授業が終わっていくかもしれません。
しかし、特に場づくりは、カウンセリングの土台となりますから、しっかりと学んでいただけたらと思うのです。
他にも専門スクール勤務時代に、「何に気づいたら正解なのかを、授業で受講生に伝えて下さい。」という指示をスタッフの方からされたこともあります。
実は、これも特殊な指示で、実際のカウンセリングでは、気づきの正解なんてありません。
カウンセリングを通して何に気づいていくかは、クライアントごとに違います。
「これに気づいたら正解!」という答えは、カウンセリングに存在しません。
逆に、「これに気づいたら正解!」という答えに向かうように、クライアントをコントロールしないのが、カウンセリングなのです。
新人カウンセラーの焦りに、「クライアントがなかなか気づきに至らない」というものがあります。
しかし、気づきとはそんなものなのです。
場づくりをしても、気づきを促すテクニックを使っても、気づきは起こるときまで起こらないのです。
カウンセラーも、クライアントも、いつ気づきがやってきてもいいように準備をするだけなのです。
このあたりがカウンセリングが創造的な場だと言われる由縁です。
ふっと湧いてきた気づき、降ってきた気づきは、クライアント自身やクライアントの人生を変えていくエネルギーを持っています。
カウンセラーがあらかじめ設定した気づきを、クライアントに押し付けても、そこには創造のエネルギーがありませんから、クライアントに変化はやってこないのです。
答えを出していく仕事をしてきた方には、「いつ起こるか分からない」という仕事は、最初は慣れないものです。
そこに焦りが生じます。
そんな時は、気づきはいつ起こるか分からないので、いつやってきてもいいように準備するのが大切だと、思い出していただければと思います。
気づきについては、過去にも記事を書いています。
ぜひこちらもお読みいただければと思います。
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