大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。
カウンセラーは、クライアントの話をどんなふうに聴いているのでしょうか?
当ブログではこれまでにも、カウンセラーがクライアントの話のどんな点を聴いているのかを何度かご紹介してきました。
今日もカウンセラーの聴くポイントを一つご紹介したいと思います。
クライアントは、カウンセリングの場でこれまでの日々で体験した事をお話くださる時があります。
その時、その体験は、
クライアントから何かを奪ったのか?
それとも、
その体験によって何かが生み出されたのか?
これらを捉えるという聴き方があります。
別に泥棒にあったとか、赤ちゃんが生まれたということではありません。
たとえばのお話をします。
プロ野球選手を目指して、小中高と野球に邁進してきた方がいます。
野球の名門校に入学し、きつい練習を日々こなし、高校野球の世界では凄い選手と知られるようになりました。
その方は、チームを勝利に導くために、ろくに休息をとらなかったため、体がボロボロになり、プロへの道を断念することになりました。
このような体験を、奪われた体験として話す方と、生み出された体験として話される方がおられます。
奪われた体験として話す方は、「あれだけチームに貢献したのに、言われたとおりに試合に出たのに、そのせいでプロへの夢が絶たれた。」などとおっしゃいます。
また、直接的に「あの監督やコーチが、私の夢を奪ったのです。」とおっしゃる方もおられます。
生み出された体験として話す方は、「プロへの夢が絶たれたことで、今の私があるのです。」などとおっしゃいます。
人間の人生は、何かを体験することで過ぎていきます。
「いえ特に、自粛期間中は、家にじっとして特に何も体験をしていませんよ」
という方もろあおられますが、それも自宅で過ごすという体験です。
単に、体験が過ぎ去っていくだけということもあるでしょう。
しかし、カウンセリングに持ち込まれる体験は、大なり小なりなんらかの影響を、クライアントの人生に与えた体験であるのがほとんどです。
その影響は、人に打撃やそれに伴う痛みを与えて、それによって行動や考え方や人生を見直すきっかけなどにもなることもあります。
カウンセラーは、クライアントが体験談を聴きながら、
・クライアントは、体験によって何かを奪われたと感じているのか?
・クライアントは、体験によって何かが生み出されたと感じているのか?
を聴きとっていきます。
そして、カウンセラーは、奪われたのか、生み出されたのかによって、カウンセリングをどのように進めるのかを考えていきます。
時には、奪われたまでいかなくても、「失った」ということもあります。
これが、カウンセラーが行っている聴き方の一つなのです。
もしこれらを聴き分ける耳を育てたいという方は、友達の雑談を聴いたり、テレビのトーク番組を視聴したりするのがおすすめです。
自分の体験を「失った体験」と捉えておられるのだなあ。
自分の体験を「奪われた体験」と捉えておられるのだなあ。
自分の体験を「生み出された体験」と捉えておられるのだなあ。
など、徐々に聴こえてくるようになりますよ。
カウンセリングにおける援助は、「失ったもの・奪われたもの」に対してのケアを行い、その体験によって「生み出された素晴らしいもの」を見出していく流れになることがよくあります。
これからカウンセラーを目指す方は、自分の体験を、
・失った体験
・奪われた体験
・生み出された体験
これらのどれに当たるのかを一度振り返ってみると、カウンセリングの訓練になりますよ。
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