大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。
「苦労していないと、カウンセラーになれないのでしょうか?」
「カウンセラーとは、苦労してきた人がなれる仕事だと聞いたのですが、本当?」
このようなご質問をいただくことがあります。
このご質問をいただくたびに、必ず、わたしの頭の中に、ある過去の記憶がよみがえります。
私は、昔、ある私立大学のキャリアセンターで働いておりました。
ある日、理工系の院生がやってきて、年配の相談員をつかまえて質問をしました。
「あの、○○社の面接には、皮の紐靴でないと合格しないと聞いたのですが、本当でしょうか?」
年配の相談員は、ニコニコ微笑みながら、「今年はそんな噂が流れているのか」と答え始めました。
「苦労していないと、カウンセラーになれない」という噂は、この皮の紐靴の話みたいなものなのです。
「苦労していないと、カウンセラーになれないのでしょうか?」
「カウンセラーとは、苦労してきた人がなれる仕事だと聞いたのですが、本当?」
という質問をしてくださる方は、どこかで次のような話を聞いたとおっしゃいます。
「○○さんは、苦労されているので、いいカウンセラーになった。」
たしかに苦労が人間を磨いて、その人の資質を向上させ、人物の魅力が増すということはあります。
しかし、苦労のために、素直さや謙虚さが失われて、攻撃的で意地悪になるようなケースだってあります。
苦労するといいカウンセラーになるとは、そうしたカウンセラーもおられるという程度の話なのです。
「苦労していないと、カウンセラーになれないのでしょうか?」
「カウンセラーとは、苦労してきた人がなれる仕事だと聞いたのですが、本当?」
という質問をしてくださる方の中に、次のような嫌味を言われたとおっしゃるケースもあります。
「あなた、ろくな苦労もしていないのに、なんでカウンセラーになりたいの?」
「あなたは、幸せそうなのに、どうしてカウンセラーになりたいの?」
そして、この嫌味を言う方は、「私がどんなにこれまでに苦労してきたか・・・」というお話を延々されたそうです。
おそらくですが、この嫌味を言う方は、
「カウンセラーとは、苦労をしてきた人がなるもの。」
という、その方独自の定義を持っているのです。
ただ、カウンセラー養成の世界において、このような定義を正しいことだというふうに、私は聞いたことがありません。
カウンセラーは、カウンセリングの訓練を受けて、きっちりと仕事ができる状態になった方が取り組む仕事なのです。
未知の仕事に就こうとしている時、時々人間は、自分が本当にその仕事に就けるかと不安になるものです。
よって、他の人の話に触れることで、不安が増幅され、自分には無理ではないかという思考に入っていくものです。
苦労していないとカウンセラーになれないなどの話を聞いて、不安を覚えたら、その話をする本人に根拠を聞いてみることをおすすめします。
説得力のある根拠を答えられる人は、まずいないと思います。
繰り返しになりますが、カウンセラーは、カウンセリングの訓練を受けて、きっちりと仕事ができる状態になった方が取り組む仕事です。
不安になったら、カウンセラーになるために今できることに意識を向けて頂ければと思います。
それこそが、不安と上手に付き合う方法なのです。
「苦労していないと、カウンセラーになれない」などの噂は、流して聞いていただければと思います。
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