大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。
私は心理カウンセリング教室で、「心のプロセス」という言葉を知りました。
プロセスとは、日本語で「過程」という意味です。
心のプロセスとは、人生の出来事を受け入れたり、納得したり、消化したりするまでの過程の事をさします。
もっと簡単に言うと、心境の変化の過程の事です。
私の知人に、出会いから3か月ほどで結婚した方がおられます。
大変目まぐるしい3か月だったようです。
結婚から半年ほどたった頃、夫と夜ご飯を食べている時に突然「あ~、私、結婚したんだな~。」という実感が、突然湧いてきたのだそうです。
特にきっかけはなく、ただそのような実感が湧いてきて、気持ちがとても落ち着いたのだそうです。
これが心のプロセスです。
出会い、プロポーズ、親へのあいさつ、新居の決定、引っ越し、婚姻届けの提出、結婚式など、友人の現実はあわただしく動き続けてきました。
しかし、心の動きはもっとゆっくりだったようで、結婚式から半年後に、「結婚したのだ」という実感が湧いたのです。
こんなふうに、現実が動くスピードより、心のプロセスはゆっくり動くことが多いのです。
養老孟司さんが「父の死」を受け入れるまで
書籍「バカの壁」で有名な、解剖学者の養老孟司さんの、死生観についてのインタビューを読んだことがあります。
そこで、養老孟司さんが「父の死」を受け入れた体験について語っておられました。
養老孟司さんは、山口県にお生まれになります。
養老さんが小学生の頃、お父様が、結核でお亡くなりになります。
自宅で亡くなられたそうなのですがら、小学生の養老さんの目の間で、お父さんは息を引き取られます。
その時らお父さんは、養老さんににっこり笑い、そして喀血してそのまま亡くなられたのです。
養老さんは、周りの大人から、お父さんに、さようならを言うように促されるます。
しかし養老さんは、どうしても「さようなら」が言えなかったそうです。
そこから30年以上が経過した40歳代の時、養老さんが通勤のため駅のホームに立っておられた時の事です。
養老さんは、突然、ハッと気づきます。
「自分があいさつが苦手なのは、父が逝く時に、さようならが言えなかったことに関連しているのだ。」
そのハッと気づいたという体験は、「僕のなかで初めて父親が死んだ瞬間」だと、養老さんはおっしゃっています。
そして気づきと同時に涙が溢れてきたともおっしゃっています。
養老孟司さんが、小学生の頃、お父さんに「さようなら」が言えなかったのは、お父さんの死を受け入れることが出来なかったからでしょう。
養老さんがお父さんの死を受け入れるまでにかかった時間は、およそ30年です。
心のプロセスは、この位の時間がかかる事があるのです。
カウンセリングと心のプロセス
カウンセリングには、こうした心のプロセスを促進する方法もあります。
カウンセリング教室で、親しい人の死を受け入れていくプロセスについて教わった方もおられるでしょう。
しかし、カウンセリングは、クライアントの心が必要としている時間を、強引に短縮するものではありません。
カウンセリングで、親しい人の死を受け入れるプロセスの促進を行うなら、クライアントの心が進む速度を尊重しながら援助することが望ましいのです。
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