おはようございます
自己〇〇感といったら何を思い浮かべますか?
「自己肯定感」それとも「自己効力感」でしょうか。
自己肯定感は聞いたことがあるけれど自己効力感をはじめて聞く方も多いかもしれません。
似たようなことばですが、実は意味が異なります。
どちらも子どもの成長にとって大切な感覚なんですよ。
今日は「自己効力感」について
必要な理由と高めるための4つのポイントをご紹介します。
自己肯定感との違いや両者の関係性もわかりますので、参考になさってくださいね。
自己効力感とは
自己効力感とは
カナダの心理学者アルバート・バンデューラによって提唱された概念で「自分には目標を達成するための能力がある」「やればできる」といった感覚のことを指します。
一方「自己肯定感」は
自分自身の存在を認める感覚のこと。
「自分はここにいてもいいんだ」「自分は自分でいいんだ」と存在自体を受け入れられる状態です。
似ているようではっきりと違いがあるんですね。
自己肯定感があっても自己効力感がないと前に進むことができません。
また自己効力感があっても、自己肯定感が低いと失敗したときに「自分にはできない」「自分はダメだ」とくじけてしまいます。
どちらも大切ですね。
もう少し詳しく「自己効力感」の必要な理由を見てみましょう。
自己肯定感についてはこちらもご覧ください↓
自己効力感があると
自己効力感が高いと主に次の3つのメリットがあります。
チャレンジできる
自己効力感が高いと、勉強やスポーツなど新しいことに挑戦できます。
失敗を恐れずに、積極的にチャレンジできるため
成功体験も増えていきます。それがまた自己効力感を高めてくれます。
逆に自己効力感が低いと、やる前から「自分にはできない」と思ってしまうため挑戦することを避けてしまいます。
自立できる
自らいろいろなことに挑戦できるので、親に頼ることも少なくなります。
経験から「どうしたらいいか」を考えられるようになり、自分で行動を決めていくことができます。
これが自立へとつながっていくわけです。
よい人間関係が作れる
チャレンジ精神が旺盛な人は、人との関わりにも積極的になれます。
また、挑戦できるという前向きな姿勢は、同じようにポジティブな人から共感されやすくなります。
自己効力感を高める4つのポイント
成功体験を積み重ねる
「達成できた」という成功体験が自己効力感を高めてくれます。
達成できたことによって、自分の力を信じることができます。
成功体験は小さな目標で大丈夫です。
大きな目標は達成するまでに時間がかかり、挫折しやすくなります。
小さな目標を繰り返すことで、結果的に大きな目標を達成できることになります。
小さな成功体験こそが、自己効力感を高める上で重要だと言えますね。
自分の力で達成できたという経験が大切です。
親は手を出しすぎず、見守りたいですね。
成功者の話を聞く
自分ではなく、親やお友だちの成功体験を聞くことで「自分にもできる」と思うことができます。
自分と近い境遇の人ほど効果的です。
著名人などの成功体験を聞くと、自分にはダメだと思ってしまったり、ハードルが高く感じてしまうことがあります。
身近な成功体験をたくさん聞くほど、自分も経験したかのような感覚になります。
褒める
「よくできたね」「あなたならできる」といった励ましや褒める言葉は自己効力感を高めます。
褒められることで、成功体験として印象に残りやすくなります。
失敗してもがんばった過程を褒めてあげると自己効力感とともに「自己肯定感」も高まります。
褒められると嬉しいですし、やる気につながりますね。
褒めるときに注意することはこちら↓
健康に気をつける
健康でいることが自己効力感を高める上で土台となります。
風邪をひきやすかったり、睡眠不足といった状態ではなかなか挑戦が難しくなってしまいます。
・栄養バランスに気をつける
・睡眠時間の確保
・適度な運動をする
・しっかり休憩をとる
など、心身ともに健康でいることが重要ですね。
まとめ
変化の激しい時代に、いろいろなことに挑戦できる力はとても大事です。
小さな成功体験を積み重ねて、褒めるだけで自己効力感は育っていきます。
ちょっとした家事を手伝ってもらうだけでも十分です。
お子さんの成長に合わせて「できた」「嬉しい」の体験を増やしてあげたいですね。