⚫︎このブログは、2021年4月より、
心屋仁之助に代わり
心屋オフィシャル入門インストラクターと
オフィシャル認定講師によってお届けしています
心屋塾初級認定講師のもりわき まりこ(マリチャンヌ)です。
ある日のグループセッションの雑談中のこと。
「物事が完成しそうになると、壊したい衝動が出るんです」
と、ご自身の中にあるクラッシャー癖に嫌悪感があると話してくださいました。
意外にも、似た悩みを持つ方は複数いらっしゃり
「わたしもそうよーー」「しょうがないわよね〜性格だからー」と盛り上がっていました。
わたしは余計なことは言わずうっすらと違和感を感じながら、ぼんやりお話を聞いていました。
うっすらとした違和感は、経験者の証。
そう、わたしも「あともうちょっとで頂上だ!」という8合目あたりになると、
何もかもに興味がなくなるという癖を持っていたじゃあないか・・とひっさしぶりに思い出しました。
当時のわたしは「飽き性だから、根気もないのだろう」と決めつけていたけど、
その実は、人生がうまくいってはいけないという思い込みから、頂上手前でぶっ壊すをやっていただけなんだけ。
さて、なぜでしょーーうか?
子供の頃から、両親と地域の当たり前が自分にとっての当たり前
わたしはなんの疑問もなく、それらを最優先で採用してきました。
中でもとくに、母のこうあるべきは鵜呑みにしていました。
母は「出来る・出来ない」がらみになると、ハードル設定が著しく高く、
今思えば尋常ではないハイレベル、やるからには玄人はだしの結果を残すのが当たり前という考え方を持っていました。
しかも手際よくスピーディであることも要求されます。
そこに到達しないのなら、初めから手をつけるなという、娯楽を一切排除した考え方です。
わたしも、無邪気に好奇心で手をつけても、やっているうちにだんだんつまんなくなってきたり、無気力になってきたり、うまくやらなきゃって気持ちが出てくることがよくありました。
わたしも完全で、正しいものを目指し始めるので、プロセスさえ、思い通りの手順を踏めないとイライライライラーー!!と、フラストレーションが出て自暴自棄になります。
お母さんに何か言われないわたしでいようとか、ギチギチした枠が頭をかすめるんですね・・
挙げ句の果て、それまで積み上げてきたものがあっても、完璧でないなら0点と同じだ!と、全部手放してしまう。
世に言う白か黒かの、白黒思考です。
そして、自分は何も成し遂げられないダメな人間なんだ・・と自分にレッテルを貼るわけです。
しかし、25歳でイラストの仕事するようになり、そんな癖を持っていようがいまいが印刷所は待ってくれない。
とにかく原稿を完成させていることが重要。
基準点をこなしていたらそれでいい、とにかく間に合うことの方が優先。
物理的に動かせない、締切日というゴールがあらかじめ決まっている状況下で揉まれるうち、随分、完璧主義は薄まっていきました。
さらにフリーランスゆえ、いつ仕事が途絶えるかわからない不安感から、締め切りの掛け持ちで身体を壊すなど、ギリギリの状態やしくじることも幾度も経験し
からだを大事に扱いながら、自分を励ましてゴールテープを切れる術も編み出せるようになりました。
よくよく考えれば、オファーがある時点で、信用されているので、300点を出さなくても基準点クリアしていれば、文句って言われないんですよ、ホントに。
この時期に培った、ベビーステップで物事を進めたり、関わっていくという労りのある自分との付き合い方は、
今はカウンセラーという第二の人生の仕事に、大いに役に立っています。
自分を満たしながら、自分だけの小さい世界から、やがて誰かと共に、さらに見たことのない世界を見出していけるってとってもステキなことなのです。
いつもしあわせでいていいんです。
これは、どの仕事についても、無職であっても、味わえる感覚です。
子供の頃のわたしがみたら、社会的大成功より、生きている瞬間瞬間の自分を大切にできている自分のほうに、しあわせ感じているなんて、さぞやビックリしていることでしょう。
あとね、ギッチギチ「ねばべき」だった母も、今はすっかり
「まあいいじゃん」で、日々ワハワハ言ってます。
お互い、腹を割って話すのが日常なので、ハードル設定の高さについての謎も、承認欲求だけが原因ではなく
「職人気質」「凝り性」からくる美意識ゆえの完璧主義という面があったと話してくれました。
わたしもそっくりなところがあり、ここは爆笑でした。
今の母を見ながら、よく思うことがあります。
自分以外の何かになることより、余計な枝葉を外していくだけで、いるだけで存在感っていうか、影響力って大きくなるんだなぁと。
威圧ではなく、存在そのものが、ゆるくポカポカとしたひだまりのよう。
居場所は自分だもん。
唯一無二の「わたし」
だから、これでいい。
だから安心。
一度きりの人生です
自分だけの感覚を大切にしながら、一瞬一瞬を味わって生きていこうね。
▼▼今回の記事担当は、もりわき まりこでした
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