■果てしない海を渡るように

このままいつまで
この果てしない海を

泳ぎ続けなければ
いけないんだろう。

行き先もわからない
果てしなく続くこの海。

休めない、...
休むと沈む。

波が来る、
サメも来る、
クラゲも来る、

暑い、
塩辛い、

疲れた、
喉が渇いた、
体も疲れた、
お腹もすいた。

はたして、ゴールは、
陸地はあるのか
泳がなくていい場所はあるのか…

足がつかないこの海では
泳ぎ続けるしかなくて

休めば、終わりで・・

眠っている間、
楽しいことをしている間は

泳いでいることを忘れてるけれど、

ふと我に返ったときに

足がつかない海を
泳ぎ続ける恐怖に包まれていた。

---

ずっと
ずっと

そんな感覚を抱きしめて
生きていた。

いっそ、沈んだ方が楽じゃないのか
だれか、助けてくれないか

足を、つけたい。
陸に、上がりたい。

ゆっくり、休みたい。
安心して、暮らしたい。

そして
また今日が始まる。

・・

・・・

・・・・

・

・

気がつけば、
足がつく浅瀬だった。

気がつけば
泳がなくてもよかった。

流されていれば
よかったんだ。

足がつかないぞ
危ないぞ
休んだら沈むぞ

と言われ続けて

疑いもせず
必死に泳いでいただけだった。

---

昨夜、ふと
そんな懐かしい
不安の感じを味わった。。

疲れたら、休めばいい
疲れたら、陸に上がればいい

ときに、全力で泳いでもいい、
舟に乗せてもらってもいい。

頑張って泳がなくても
いいんだ、と。

もうダメだ!!!

とあきらめたとき、

体が浮いていた

足がついていた

そう

「ない」と思っていたものが

「あった」ことに気づいたのです。

「頑張ると報われる」

いう幻想から

抜け出せるとイイネ。