■仙台レポート/乗り越えられるさ | 心屋仁之助オフィシャルブログ「心が風に、なる」Powered by Ameba

心屋仁之助オフィシャルブログ「心が風に、なる」Powered by Ameba

見えないけれど、やさしく包んでくれる。
風のように、水のように、普通の幸せに気づける、
そんなお話をお届けしようと思います。

やっと写真が整理できそうですので

仙台に行ってきたレポートを。


結果的に、被災地であるとか

避難所であるとか


そういったところでの活動は

公的なものでないと入れないこと、


また、心屋にはそういったネットワークがないことから

実際の被災地は「見る」ぐらいしかできませんでした。


何かと石巻にご縁があったので

車で約一時間ー、石巻に行ってきました。


高速を降りて街に入ると

意外と普通・・・


普通・・・


あ、崩れてる・・


普通・・



と進んでいき、

港に近づいていくといきなりこの風景でした。


灼熱の中の瓦礫の山。


★心理カウンセラー心屋仁之助 公式ブログ 「心が 風に、なる」



門脇小学校。

焼けています。

★心理カウンセラー心屋仁之助 公式ブログ 「心が 風に、なる」

瓦礫の向こうに、

無事の家。
★心理カウンセラー心屋仁之助 公式ブログ 「心が 風に、なる」

★心理カウンセラー心屋仁之助 公式ブログ 「心が 風に、なる」

港の対岸には、瓦礫の山・・山
★心理カウンセラー心屋仁之助 公式ブログ 「心が 風に、なる」


まったく何も進められない状態でした。

ここにおられた方は、どうなったのかな・・・と。



何もかも失って

何もかもなくなってしまう。


実は、ここでは「物理的なもの」

がなくなった風景がありました。



でも、現実の世界では、

いつも当たり前のように、色んなものをなくしています。


友をなくし

親を亡くし

子供をなくし


信頼をなくし

お金をなくし


色んなものがなくなる。

跡形も消えてなくなる。


そんなことがよくある。



僕は、ここで行政の対応がどうとか

怒りが沸くとかというものはまったくありませんでした。


また、

「がんばれ」 とか

「がんばれと言わないで」 とか


「忘れないで」 とか

「まだまだなんだよ」 とか


そういう言葉も

まったく響かない。



気になる人には、ずっと気になる。

気にならない人は、まつたく気にならない。


それは、それぞれの人の心の中にある

バックボーンが反応しているだけだから。


これは、冷たいとか無関心とかとは

次元の違う話です。


たとえば、被災地には関心を寄せるのに

パートナーには冷たいとか


そういうこともあるわけですから、

そこを責めるのもお門違いの話です。




罪悪感で動く人

やさしさで動く人

偽善で動く人

わからないけど、突き動かされることもあるでしょう。



突き動かされる。


その心に従って動けばいいと思います。




今回の東北に行くことで、

本当にいろんな方のお話を伺うことができました。


客観的な話

主観的な話



僕の仕事は、

主観を大切にしながら

客観的な視点を伝えていくことです。



人それぞれの震災の見方を聞き

それを客観的にしていく。



僕が、今回の被災地において一番感じたことが



★心理カウンセラー心屋仁之助 公式ブログ 「心が 風に、なる」

これでした。



日々の僕たちの暮らしの中でも、

先ほどお話ししたように、


色んなものを「なくして」ひとは苦しんでいます。


それは

「もっている」と思うから。

「わたしのもの」と思うから。

「もらえるはず」と思うから。

「もらえなかった」と思うから。



震災では、財産や普段の生活や大切な人を亡くされています。

普段の人々も、色んなものをなくしています。


実は、同じ。

街の中でも、日々、心の被災者がたくさんいる。



そして、あとは、

それを嘆き続けるのか

立ち直るのか


それは、本人が決めることです。


行政のせいにして

加害者のせいにして


誰かのせいにして



そこから動こうとしないこと



今まで与えられてきたもの

今までの恩恵を忘れてしまうこと

当たり前だと思ってしまうこと


記憶にないだけで

沢山の愛をもらっていたこと



そんなことに気づいて

「ある」に気づいて動き出すこと。


これは

被災地でも街でも同じこと。



そのために、誰かの手を借り

そして感謝し、進んでいければいいなと思います。



みんな、被害者であり

みんな、被災者であり


みんな、知らずに加害者であり

みんな、知らずに加害者にされることもある。


隠匿が気づかれないこともあり

隠悪も気づかれないこともある



それでも、自分がどう生きるか。

それは自分が決めていいと思います。



正直者がばかを見る

弱者がばかを見る



自分を、正直ものや弱者と「思って」居るものがバカを見るのです。



正直に

誠実に

一生懸命

こつこつと

ひとつひとつ



生きていこう。



大丈夫、

乗り越えられるさ。






今回のカウンセリングでお会いした方々は

みんな、とっても頑張って生きていました。


応援してるよ(*^_^*)