○2009.7.30 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━読者数20,075 ●
「たった一言！ あなたの性格は変えられる！」
第 ２０３ 号 ひどいことを止めさせる方法
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今回は、前回のメルマガに対していただいたメッセージに
お答えしていきたいと思います。
以下のようなメッセージを頂きました。
■以下メッセージです。
「最近思うことは、内容がストレスを受けている側の人への
対応方法に限定していること。
これは当然ストレスを加えている人は、加えていると思っても居ないし、
また、加えたことについて思い悩むことも無いから、
当然相談なんかするわけが無い。
ということは、受けている側が一生懸命立ち直ろうとしても、
そのそばから足を引っ張っているのです。
もちろんストレスを受けている人が他の人にストレスを
与えていないはずはありませんが、
この足を引っ張ったり、
心の傷に手を突っ込んでかき回すような行為を止めさせる方法は
無いのでしょうか。」
■誌面が少ないので、結論から申し上げますと「あります」ただし・・・
僕が「ストレスを受けている側の人への対応方法」に限って
いつもメルマガを書いているのは理由があります。
カウンセリングの場面においても、よくある相談が、
「子供に問題があるので、子供を連れてきてもいいですか」
「夫がかわいそうで連れてきたいのです」
「母を連れてきたいのですが」
「私にひどいことをするあの人を止めさせたいんです」
という御相談です。
そういう場合、いつも僕はこうお伺いします。
「そのことで困っておられるのは、どなたですか」
つまり、「誰がいちばん問題を感じているのか」ということです。
今回のご相談でも、相手方は「困っていない」のです。
その人を見ている「自分」が困っている。見てて苦しい。
そうなると、「困っている人」つまり相談者本人が相談の対象になります。
だから、「その人」は関係ありません（笑）連れてこなくていいです。
しかも、相手は、あなたが変えようと思っても変わりません。
でも、ご自分が変わることで「困らなくなる」のです。
でも、「どうして相手が悪いのに自分が変わらないといけないの」
という気持ちかもしれませんが、
ということは、「変わりたくない」と言うことなんですよね。
「だって私は問題ないもの」
「私は悪くないわよ」
「あの人が問題なのよ」
それ、相手も思っています（笑）
■問題を問題と感じる人に問題がある
相談者には、二種類のパターンがあります。
１．他人の言動に困っている人
２．自分の言動に困っている人
ところが、これらの問題は違うように見えて実は同じです。
どちらも、自分の中に問題（課題／人生の宿題）があるのです。
１．の「他人」にしても、その人に対して、すべての人が
問題を感じているわけではないのかもしれません。
その人のことを慕う人もいれば、何とも感じない人もいる。
同じように怒る人ももちろんいます。
でも「私」が、「問題を感じる」
ということは「私」の中に解決すべき「反応のタネ」があるのです。
それを解決すれば、目の前から「問題は消えてなくなる」のです。
これが楽しい。
その問題を解決しないまま、その人の文句を言ったり攻撃したり、
変えようとしたり、排除しようとしても、変わらなくて
いつもいつも目について、いつまでも問題を感じる。
それは、自分が心の中に未解決の問題を抱えたまんまだからですね。
「私」がその問題を「持ち歩いている」からです。
だから、どこに行っても、時代が変わっても
そういう人がいつも自分の周りにいる。
なので、
「足を引っ張ったり、心の傷に手を突っ込んで
かき回すような行為を止めさせる方法」とは、
「自分の中の「種」を見つけて解消」する方法
ということになります。
■投影
僕はカウンセリングの時、よくこの「投影」の仕組みを使います。
「投影」の仕組みは、簡単に言うと
「自分が心の中で思っていること」
「自分が否定している自分の一部」が、
目の前に映し出される、ということです。
それは、嫌でしょう。
あの人の言動がいや。
あの人の言動が目について仕方ない。
そういう方に
「あなたも同じことしてませんか」
「あなたも同じこと考えていませんか」
と言うと、必ず
「私はあんなことしない」
「私は、もっとちゃんとします」
「あの人と一緒なんて耐えられない」
と言われます。
でも、横で見ていると、
その相談者のいままでの言動と「嫌な相手」の言動はよく似ています。
まったく同じセリフを吐いていることもあります。
なんせさんざん悪態ついて見せてくれましたからね（笑）
自分では気づきません。
自分は間違っていない、自分は正しいと思っていますから。
しかし、一つ一つのセリフ、行動を拾って伝えていくと
ある瞬間に突然気づきます。「あ、あの人、私だ」
「私はあんなことしない」
つまり、
自分が「しないと決めている行動」
「するべきではないと思っている行動」
を目の前の人がするから「反応」します。
そして、その人の生き様や価値観を完全に否定します。
「自分が正しい」「自分は間違っていない」と思った時から
問題は始まります。
他人の価値観を受け入れない態勢の始まりだからです。
「自分が正しい」「自分が素晴らしい」ことを証明したくて
「間違っている人」を見続けます。そして、怒り続ける。
予定通りです。
さて、その目の前の人も
「自分が正しい」「自分が素晴らしい」と思っていませんか？
その価値観を、押し付けてきていませんか？
あなたの価値観を排除しようとしていませんか？
そして、そういう振る舞いに問題を感じませんか？
それに気づいたとき、
目の前の人の言動が変わっていきます。
もしくは、相手が全く変わらないのに、気にならなくなる。
以上、
「足を引っ張ったり、心の傷に手を突っ込んで
かき回すような行為を止めさせる方法」でした。
つまり「その人に止めさせる方法」というのは
結局は「他人を変える方法」ということです。
それはちょっと難しいですね。
無理やり力でねじ伏せたとしても
「本当の問題」は解決していませんから、再発します。
だから、他人を変える方法が存在するとしたら、
「自分が正しい」に気づいて、自分を変えていく方法なのです。
これだと、再発はしません。
いかがでしょうか。
被害を受けておられる方に
こういう形でお返事するのは心苦しかったのですが、
最終的にはこの方法でいつも解決に導いていますので
そのままストレートにお話ししてみました。
「その人」という「自分以外をどうするか」ではなく、
「その時、自分がどうするか」それがすべてだと思います。
他にも、
価値観を押し付けられて苦しくて、その人を責めたい時、
自分がその人に「押し付けるべきでない」という価値観を押し付けて
その人を変えようとしていることに気づくのも面白いですよ（笑）
おなじやーんってね（笑）
視点を変えて取り組んでいただくことを望みます。
今日のメルマガはいかがでしたでしょうか？
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○編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★○☆
前々回のメルマガ「あなたのためだから」
http://archive.mag2.com/0000168185/20090717113318000.html
に対しても、いくつかの苦しいメッセージが届きました。
「心屋さんの言葉や文章を通して、自分の内側が
少しわかってきたような気がします。
ですが子どものこととなると全然ダメです・・・
なかなか「待つ」ことができず、自分の不安を
そのままぶつけてしまっています・・
自分の不安やとわかっているけど、
その後どうするのか・・どうしたらいいのか・・
上の子ももうすぐ中学生。親の言うこと、
価値観に疑問を持ってきます・・
そんな時期に向けてどうしたらいいか悩みます・・・。」
他にも
「子供相手の仕事をしています。家庭環境のせいで、
しつけが全くされていない子供達です。
その子達にいろいろ言う中で、どこまでが彼らのためなんだろう？？？
と疑問に思っていました。
子供だから、こちらが教えるべき事はあると思います。
全部子供任せだと、それも問題ですよね。
なかなか難しいです。
私も課題を抱えてるなぁ～と思います。
常識、他人から刷り込まれた価値観、自分の価値観・・・。」
これは難しいですよね。
僕もううーんと悩んでしまいました。
次回はこのお話に取り組んでみたいと思います。
今回も、ここまでお読みいただいて
本当にありがとうございます！
そんな あなたが大好きです（＾◇＾）！！
これからもお付き合いくださいませ。
あなたに、ますますの笑顔が集まってきています（⌒▽⌒）
感想をいただけたら、さらにいいもの書きます(笑)
このメルマガに返信「Re：」で心屋仁之助に届きます（＾ｕ＾）
☆☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○
発行元 心屋 http://www.kokoro-ya.jp/
発行者 心屋仁之助 mailto: blackdotcats@yahoo.co.jp
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