こんにちは。心のソムリエ 橋本文隆です。
今回は、タイプと仕事やキャリアとの関係について、考えてみたいと思います。
先日の記事では、フィギアスケートのトップ選手に、結果タイプが多いことをお伝えしました。
このように、特定の分野や職業を調べると、比率の多いタイプと少ないタイプがあることがわかります。
例えば、幼児教育や人の世話をするような仕事をしている人には、「情緒型」が多いとか、会計士や税理士には、「五感思考型」が多いなどのデータがあります。
このようにタイプによって職業選択に差が出てくるのは、タイプによる興味・関心の違いが大きく影響しています。
そもそもタイプというのは、生まれながら持っている気質の違いを表しています。
自分が本来、自然で楽にいられる状態や心のエネルギーを得られる状態の違いが、タイプの違いになります。
例えば、人と話すことでエネルギーを得る人もいれば、一人でいることが楽で心のエネルギーを蓄える人もいます。
人は、楽でエネルギーを得られるものを好みますから、タイプによって志向性が異なり、思考や行動にまで影響してきます。
自分のタイプにピッタリの仕事であれば、仕事をすることによってエネルギーを得、充実感を感じることができるようになります。
天職という言葉がありますが、まさにそのような状態なのでしょう。
ですから、「何の仕事に向いているのかわからない」「天職がわからない」という人は、自分のタイプを考えることによって、方向性が見えてくるかもしれません。
ただし、タイプによって「向いている仕事」と「向いていない仕事」を決めつけることは、絶対に避けなければいけません。
職業や仕事は、タイプだけで決まるほど単純なものではありませんし、そのように単純に考えては失敗します。
同じ仕事であっても、感情タイプ流のやり方もあれば、結果タイプ流のやり方も考えられます。
松下幸之助さんとスティーブ・ジョブズは、明らかにタイプが違いますが、二人とも卓越した経営者です。
お二人とも、他人の物真似ではなく、自分のタイプを活かした自分流の経営をされていました。
大事なことは、自分のタイプの活かし方を知ることです。
続く