『戦争と平和』読み進める | 心の風景

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心のあり方や生き方をテーマとしたエッセイなどを載せていきます。同好の方と交流できればうれしいです。

 ロシアの大作家レフ・トルストイの『戦争と平和』をキンドルで読み出して1か月経ちました。現在全6冊のうちの2冊目に入っています。順調です。

 

 感想ですが、面白いです😄。登場人物がみな生きている感じで、平凡な言葉のやり取りでも、とにかく面白くて先を読みたくなります。

 

 同じところを学生時代に読んだときは退屈で、これがどうして世界的な大傑作なのだろうと首をひねりました。

 

 それがなぜ今回こんなに違うのか、分かりません。私が色々な経験や思索を経て変わったからとしか言いようがないですね。

 

 若いうちに古典を読めと当時よく言われましたが、やっぱり人それぞれではないでしょうか。私は素直に多くの古典を読みましたが、つまらなく感じたものも少なくありませんでした。理解したり楽しんだりする力が不足していたんでしょうね。

 

 ただ、今回はキンドルのおかげも大きいと思います。『戦争と平和』は非常に長い上に、登場人物が550人もいます。前回は読み始めて直ぐに誰が誰だか分からなくなって混乱に陥りました。これでは面白いとは思えないでしょう。

 

 ところが今回はキンドルの検索機能でかなり混乱が防げています。

 

 例えば「トゥーシン大尉」という人が現われて、「あれ、これ、誰だっけ」と思って検索すると、この人物が登場している個所がすべて出てきます。すると「ああ、あのとき靴下脱いでた人か😅」となり、以前の個所とつながり、人物像が明確になるというわけです。こうして登場人物に対する親しみも生まれます。

 

 この機能は残念ながら紙の本にはありません。私は紙の本の方が好きなのですが、登場人物の多い大長編を読むには電子書籍リーダーの方がずっと優れています。時代は変わったな、とつくづく思います。