先日、宗教時代の友人からお墓参りのお誘いのメールが来ました。このブログにも時々出てくる若くして亡くなった親友のお墓です。亡くなってずいぶん経ってからも、そういう動きのあることが故人の人柄を物語っています。
遺族は来ないものの、かなり大勢が参加すると思います。その宗教をやめて久しい私にまで声をかけてくれたのは大変ありがたいことです。
ですが、心苦しいのですが、丁重に断わろうと思います。と言いますのも、故人への敬意は大切だと思いますが、私はお墓参りや先祖供養といったものに余り意義を見出さないからです。お葬式には行きますが。
もちろん、そういうものに心を込めて参加する人や伝統的な儀式を大切にする人のことは尊重しているつもりです。
ただ、断り方がなかなか難しいです。返事をしないのも一つの手ですが、それはせっかく誘ってくれた人に失礼です。
「その日は用がある」というのは、誰もが使ったことのある口実です。宴会の断りなら、それでいいでしょう。しかし、今回のような故人がからむことでウソをつくのは、何かためらわれます。
かといって、価値観の違いなどを前面に出せば、相手は信仰者ですし、気持ちを害するかもしれません。今のところ、「私は親の墓参りもしない人間ですので」などと婉曲に理由を述べるあたりがいいのかなと考えています。