私の時々行くブログが、昨年の米大統領選後に、いわゆる陰謀論を支持し始めました。「秘密の悪の勢力が世界を支配している」といったたぐいの話は、私は信じていませんので、そのブログの意見には残念な気持ちになりました。ただ、ブログの人とは言葉を交わしたことはなく、黙って見ているだけでしたが。
ところが、先日その人が謝っていました。その理由は、前にこの人が紹介した、「悪の勢力」の悪行を証明するという動画が無関係なものだと分ったからだというのです。
これは理性的で誠実な振る舞いです。陰謀論とは関係なく、実社会でも、間違いが分ったら、誰もがこういう振る舞いを求められます。
一方では、自分の「予言」がはずれたりして、誤りがはっきりしても、知らん顔で更新を続けているブログや動画サイトもあります。自分にとって都合の悪いことは、もう見えなくなっているのかもしれません。こういう人がマスコミを「記事が偏向している」などと批判しても説得力がありません。
当たり前ですけど、いわゆる陰謀論の支持者にも色々な人がいるんだなと感じさせられました。私のなじみの人が誠実に行動したのを見て、嬉しく思いました。
