『さくらさくら』のお話【表現する！】

《こころとハーモニーの講座フェルマータ》

～フェルマータは藤沢市の音楽教室です～

合唱・ピアノ・声楽・手話歌・音楽講座

　　　♪プロフィール♪

こころとハーモニーの講座フェルマータ lit.link(リットリンク)

---

学校の教科書に載ってる曲ってさ、

楽しい曲もあるけど、

めっちゃくちゃつまらない曲も

あるよね～

え？！

そうなの？

だって、なんか古くさいし

意味わかんないから

だいたい言葉が変だよね・・・

『さくら』とか笑える

手話歌を習い始めて

２年経った小学校４年生の子ども達、

みんな学校の音楽の時間は

大好きみたいなのですが・・・

ちょっと教科書には不満もあるようです。

『さくらさくら』

学校の教科書に載っている

『さくらさくら』

これって名曲ですよね・・・

伝統的な日本歌曲です。

この曲の作者は不明ですが、

幕末の江戸で子どものための

筝の手ほどき曲として生まれた曲

だそうで、

もともとは

『咲いた桜』という名だったそうです。

そしてこの曲が歌になったのは

このあと明治以降になります。

ところで、

この曲には歌詞が二通りあります。

さくら さくら

やよいの空は

見わたす限り

かすみか雲か

匂いぞ出ずる

いざや いざや

見にゆかん

 

 

さくら さくら

野山も里も

見わたす限り

かすみか雲か

朝日ににおう

さくら さくら

花ざかり

現在学校では、小学生は下の歌詞で

中学生は上の歌詞を歌うので、

このメロディにつけられた

どちらの歌詞も子ども達は学べるように

なっています。

ところで、先ほどのこのグループ、

先日学校で両方の歌詞で歌ってみた

そうです。

先生が「こんな歌詞もあるよ！」って

二通り教えてくれたらしいのです。

弥生の空ってさ、

２組に弥生って名の子いるじゃん。

あの子の家の上の空の事だな！

違うよ！

日本にはね、

昔、弥生時代っていう

時代があったんだよ

そうか！

大昔の空って事か？

じゃぁさ、この曲って、

『鎌倉殿の１３人』より

前の時代の曲なんだね

・・・確かに、小学生には難しい・・

子どもたちにしてみれば

日常使っていない単語の歌詞で

歌を理解するという事は

そんなに簡単な事ではないのです。
 

だいたいさ、

朝日ににおうって何の匂い？

朝の匂いじゃないの？

学校行く時の車通りは臭いよな～

…

わかった、わかった！！

じゃぁ、今からこの曲に

みんなで手話をつけてみようよ

きっと全ての謎が解決すると思うよ

という事で、急遽この日は曲目を

『さくらさくら』に変更して

手話歌レッスンを始める事になりました。

頭じゃなくて、心で感じる

手話歌の特徴とは、

その曲の情景や主人公の心境が

相手にわかりやすく伝わるように

手話で音楽に合わせて表現する事

です。

例えば歌の歌詞に

胸が熱くなるとあれば、

手話歌では直訳で

『胸＋熱い』とは表現せずに、

『胸＋ドキドキする』と表現します。

この場合

もし『胸＋熱い』と表現してしまうと

身体に熱いお茶でもこぼしたのかな？

と思われてしまっても仕方がないからです

言葉を伝える事って難しいですよね。

直訳ではわかりにくい日本語って

とても多いですから。

さて、

『さくらさくら』の歌詞の情景を

子ども達にわかりやすく伝える為に

弥生の空は⇒３月＋空

見渡す限り⇒見る＋ぐるっと全景

・・というように先ず単語を組み合わせて

その一つ一つの単語の手話の動作を

歌に合わせて教えていきました。

なんだ！！

弥生って３月の事だったんだ！！

見渡すって

ぐるっと眺めるわけね

ふ～ん、

かすみってボヤっとした感じ？

霧みたいな？

そうそう、

そして朝日ににおうっていうのは、

／

朝日に映える！！って事

＼

「写真に撮ってあげたら綺麗だな・・」

って感じかな？

え『映え』か！！

だから手話で表すなら

朝＋陽＋綺麗がいちばんいいね？

全然イメージが違ったよ

手話だとわかりやすいね

当たり前じゃん

言葉を伝えるのが手話なんだから

知らなかったのに偉そう～

じゃぁ、花ざかりって何だろうね？

はなざ・・・狩り？

花の坂？・・場所？

花が盛ん？でもどういう事かな。

ここを手話で表現するならこうかな？

そして、花という単語を手話で

子ども達の目の前で左から右へと

5回くらい表現しました。

あ花が一杯？

花だらけだ

桜が沢山咲いてるって事ね

こうして、この日はみんなで

『さくらさくら』を歌って学びましたが、

子ども達は、

歌の意味の分からなかったこの曲が

はっきり理解が出来るようになったせいか

急に楽しくなった様で

この日は楽しそうに何回も手話をつけて

歌っていました。

さて、ここでとても大切な事が

見えてきます。

もし、この子ども達に口頭で

この曲の説明だけをしていたら

どうだったのでしょう。

きっと、ふ～ん・・・

とは聞いてくれたでしょうが、

その場だけで終わってしまっていた

ような気もします。

単純に、

難しい言葉を簡単な言葉に

置き換えて説明するだけでは

決して子ども達の心には

それが響いてはいかないからです。

でも今回は、

子ども達は手話という言葉を使って

自分の手で曲の情景を表現する事が

出来ました。

音楽を人に伝わるように

身体で表現出来るという事は、

その曲を心で感じていなければ

絶対に出来ない事だと思っています。

手話と音楽

とても奥深いつながりがある

とは思いませんか・・・・

｢手話合唱」のクラスが大好評の為に

新クラスをスタートする事になりました。

ご関心のある方は是非以下の案内欄を

ご覧いただきご連絡下さいね。

本日も最後まで読んで頂きまして、

本当にありがとうございました

次回はオペラ全盛期のイタリアで

なんとあのロッシーニとヴェルディと

同じ名前を持ち、

しかも彼らと同じ時代に活躍していた

作曲家のお話です。

声楽をや合唱をされている方なら

おなじみの有名人ですが、

さて、彼の人生を変えた

『閃き』とは

手話合唱『フェルマータ』新規団員募集中

☆手話を覚える手話女声合唱団

『フェルマータ』開講

２０２２年５月から

ついに湘南で新スタートです

（藤沢駅徒歩８分）

《只今新規団員募集中》です。

★また現在ボイトレ個人レッスン

も大好評（藤沢駅徒歩８分）

手話合唱又はボイトレ個人レッスンを

ご希望の方は下記にお問い合わせ下さい。

☆お問い合わせはこちらからです。

『手話合唱団『フェルマータ』誕生』

声楽を愛する皆様へ

コロナで伴奏者と練習する事が

困難になっている皆様に、

自主練用ツール

【イタリア歌曲伴奏動画】をアップしました。

（詳細は）

イタリア歌曲～歌を愛する皆様へ～
【コロナに負けるな！】

宜しければ以下是非練習にご活用ください

こころとハーモニーの講座フェルマータ

【YouTubeチャンネル】

（現在も曲を更に増やしています。）

声楽科の皆さんを応援しています。

【今日の一曲】

『ここにいる幸せ』

♪あなたと出会えたことが

私にとって人生の宝物です・・

ホームページはこちらから

ご案内一覧