りょうけい筋
この筋肉が疲労すると、慢性肩こり、
四十肩、五十肩(肩をあげる際の痛み)へと
つながります。
どれくらいの疲労しているかチェックをしてみましょう。
①背筋を伸ばして立ちます。右腕を伸ばして後方へ回し、
できるだけ左に来るように動かします。
右肩の背中(こう骨)に痛みを感じた方、りょうけい筋が
疲労をしています。左右交互に行ってみましょう。
疲労されている方へ、簡単なストレッチをご紹介します。
①足を肩幅にひらき、腕を伸ばして両手を組みます。
②かかとを床につけたまま膝を緩め、お腹にボールを抱えたイメージ
で丸まります。
③腕をさらに伸ばして、体重を前方へ移動させて5〜10秒キープします。
これを数回繰り返します。
りょうけい筋 は、背中の中央にあります。
背中のけんこう骨と背骨をつないでいる筋肉です。
けんこう骨の位置を安定させて、
パソコンの操作やスマホの操作時など、腕を同位置に
固定する際に働いています。
さらに、テニス、バドミントン、ゴルフ、野球など道具を
持ちながら腕を振るスポーツも道具の位置を安定させるため
りょうけい筋 が活躍します。
腕や持っている道具を安定させるだけでなく、
日頃の動作に欠かせない、
身体をねじる動作をする際にも大切な役割をします。
長時間腕を固定したままの動作が続くと、疲労し、硬直し、
肩こりの原因になります。
また、肩を上げる際はりょうけい筋が適度に緩んでいることが
大切です。これによりけんこう骨がスムーズに上方回旋し、
肩を上げられる仕組みになっています。
この筋肉が疲労硬直していると、けんこう骨の上方回旋が
妨げられて、行く行くは肩を上げる際に痛みをともない、
稼働域も限られてしまい、五十肩の原因ともなります。
りょうけい筋のケアを心がけることで肩こり、五十肩を
未然に防ぎましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。