一作目を見る時は「このアニメをどうやって舞台化するのだろう?」という期待(不安ほぼなし)でワクワクして観劇
その時のブログこちら
で、今回はその一作目があっての二作目でしたし、

期待大!

さらにいえば登場人物。
メインの薬売りの他は全く違うのですが、劇団のような感じで、一作目のキャストさんがかなり参加されていて、それも

期待大!でした。

同じ役者さんが、同じ世界観の中の違う役をやる、というのは、なかなかに観る方としても楽しめるので。

で、取材のサイトに画像とかあるのでそちらもよろしければ…
ゲネプロのようす


では

これより感想〜


劇場空間が前回と全く違うのは当たり前なのですが、それも書いておきます。


前回縦長の舞台上の壁面を利用しての映像演出。

今回は比較的横長といえる普通の舞台の形なので、その映像が舞台空間の奥の上の方に映し出される…感じですね。

映像演出のダイナミックさと色鮮やかさ、そしてアニメに準じた作りなのは変わりないです…!



座敷童子


今回の座敷童子は、主演の新木さんもおっしゃっていましたが、「これが一作目だと思って」ました。

(前回の化け猫が一作目だと知ったのは全部見終わってから)


そしてまた、出てくる妖怪も、通常言われている妖怪とは、ちょっとずつ違う妖怪の設定


今回の座敷童子も、人間の悲しさみたいなものを象徴する存在です。


普通言われている、座敷童子がいると幸運が来る…とは違う描かれ方。


内容ネタバレしていきます


元遊郭の宿

そこでは子ができても産むことは許されていない。

それを始末する「始末の間」


そこが今は華やかなお部屋になっていて…要は供養であると。


そこに現れる「座敷童子」?みたいな妖怪が物語の軸です。


泊まりに来たのは、お腹に子供がいる女性志乃、そして薬売り。


志乃には妖怪たちの姿が見えていて、薬売りや他の人には見えていない。


妖怪たちとは、先の遊郭時代に亡くなった子供たち


その妖怪たちが様々に、志乃に語りかけたり、話し合ったり、悲しんだり懐かしんだり…



美しいけど残酷なシーン


遊郭にて、女郎と、衣装の紅い布で繋がった妖怪たち。

それぞれ、引き剥がされていく。


それは衣装を引き離すだけなのですが、妖怪(子供)側に衣装として付いているものなので、子供たちが、ただただ悲しい。


そうした、内容が内容だけに、

そしてアニメからさらに深い部分描かれている(そこまでの言及はアニメではなかった)し、

目の前にはリアルに役者さんたちがいるわけなので、、美しい見た目なのにとても残酷で、心に刺さる。



涙が止まらない


目から水がダバダバダバダバ…止まらなくて大変でした。


前半はまあ…なんとかなりましたが、後半手ぬぐい(ハンカチじゃたりないかもと思って手ぬぐいにして)で足りませんでした。

こんな観劇初めてでした


私だけではなく、会場中泣いてましたね…

みんなもう泣くのを抑えられないんですよ。


私もそう。

舞台見ていたいし、すぐに映像(プロジェクションマッピングみたいな感じ)切り替わるから目を離したくないのに、見えない。

見たいのに見れないってなかなかない。


アニメも覚えるほど見てるのですが、違う。

全然感じ方が違う。


目の前にいるのは絵じゃなくて生身の人間が演じてる演劇だからこそ、心にぐりぐりぐりーーーっと抉り込んでくる。


漆黒天でもここまで泣きませんでした、タオルで足りたよね…という観劇記憶。



上演時間は90分程なのですが、見終わったらぐ……ったりしてました。


いや…いいものを見せていただきました。



客席通路を使った演出


東京だけなのか、大阪でもあるのかはわからないのですが、東京では、始まりから、客席通路を使ってました。


途中途中、道に見立てたり、違う場所に見立てたり、一体感あって楽しめました。


…なので、辛い部分がより、辛い!です!😂


これから観に行かれる方は、浄化されるくらい涙が出るので、タオル多めで…