なんとか勝ち取ったチケット一枚にて…

瞬きを惜しんで観劇してきました。

舞台モノノ怪〜化猫〜


主演 荒木宏文!!


でも、東京でしか公演がないのです。

なんていうこと…

全国の荒木ファン観たいですよ…


物語的には、この化猫が前日譚ということらしいので、人気ありすぎて追加公演出たくらいだし、立ち見席出てたし…第二弾、三弾…と続いて、各地で公演やってほしい!


心して観てきました。



モノノ怪ミリしらでした


発表されてビジュアル出た時に

なんじゃこれは!観たことない荒木さんがいる!!


※私、この原作アニメのこと全く知りませんでした。こんなに綺麗な絵なのに、チェックしてませんでした。不覚。


荒木さん…近年こんなにバッチバチにあやかし系メイクの役あったかな???


妖を退治できる人(人間なのかは不明)という認識でいいかな


劇場が舞台セット


飛行船シアターの元々の作りもあるのでしょうが

基本的に、白い箱。

客席から見て、上手と下手、そして一番奥にも白い壁。


そして、「これなんでだろう」と開演前に思っていたのが、ステージの上。

上というか、二階席自体、他の劇場で言ったら2.5〜3階くらいの位置関係。


その二階席から正面に見える、ステージの完全に上の部分にも白い三角の壁。


吹き抜け空間が高いなあ〜とかのんきに見ていたのですが、


その白い三角の壁、映像で大活躍!!!

ないと作品として成り立たない!


こう使うのかー!

だから全面白なのね!!

だからこの劇場だけなのね!と納得。


障子サイズのパネルが4枚くらい出てきますが、それも白い。

なので、そこもスクリーンとして多様に変化します。


シンプルな土台だからこそ、場所も、役割も、色柄も、全てあっという間に変化して、

楽しい舞台セット!!



薬売り登場!


どう出てくるのかな〜ワクワク…と思ってたら、一階席客席通路から登場。 

ゲタでカコカコ歩きながら、舞台へ進みます。


姿が様になりすぎる…

もう、絵で見た「薬売りさん」じゃないですか???


でも、薬売りの挙動やセリフに集中していられたのは最初の方だけ、どんどんと物語に飲み込まれて、誰がなんの役だとか、そんなことどうでも良くなってきます。


これ、面白い作品だからこその効果ですよね。


物語についてはまだ原作見てないし噛み砕けていないので

有識者の方にお任せするとして、



妖などの演出


4人のダンサーさんかな?

いわゆるアンサンブルの方たちなのですが、アクロバティック!美しい!美技!!


ここはシルクドソレイユ??と書いたらわかっていただけるでしょうか。


化猫との格闘シーンでは、天井から下がった2枚の布に人の力だけで登って、回って、止まって…


人間業には思えない!


その中央で降魔の剣を使って闘う薬売り。


かっこいい…

全ての所作が決まっている。


あ、そうそう!



荒木薬売り、声がいい!!!


声がいいです。(そのまま)

他の作品観たことある方だと、荒木さんの色々な発声を聞いたことがあるとは思うのですが、


冷静なかっこいい系!


ベルベット調の青江さんとか、漆黒天の武家の張った声とも違う。

なんというか爽やか?カラッとした感じの発声。


好き!

薬売り!!


わからないながらも内容を


とある家に化猫の呪い?があるらしく、家の人間がどんどん殺されていく。


それを、たまたま訪れた薬売りが退治する


と、ざっと書いてしまうと普通の妖怪退治の物語なのですが、そんなんじゃないです。もちろん。


アニメでどう描かれていたのか化これから見るのですが、過去と今が行ったり来たりしつつ、化猫の成り立ち(真と理と、という表現でした)を紐解いていく。


あーひどい。

ほんとひどいのこの家の人たち。

そりゃ呪いも受けるよ…っていう。


そのあたりの細かいことは、一回アニメ見たら、何か印象変わるのかもしれませんが。



そんな複雑な内容、複雑な物語が進んでいく


そのうちに、一番最初に書いた「舞台の上の白い三角の壁」が、妖怪になったり、舞台では描かず、ここで演者さんの映像映し出したり…

それも行ったり来たりして。


本当に、この飛行船シアター全体を使った舞台セットで舞台作品でした。


ぜひ再演してほしい。

もっともっとたくさんの人に見て欲しい。

観たい人山ほどいますよー!


私だって行けることならもう一回は行きたかった。

かみくだけない。


観劇後の感覚は


「あー面白かったー」

「いやーすごかったな…」

「面白かったあーーーー」


子供みたいな脳内w

でも、それくらい、面白い!すごい!また観たい!と、素直に思える作品でした。


最初の方こそ、オペラグラスで荒木さんやら衣装やら…と見ていたのですが、最後の方は、そんなことはどうでもいいから物語を!になってました。



千穐楽でしたので、締めを


3回のカーテンコール

スタンディングオーベイション!

鳴り止まない拍手


3度目に「これにて」ということで、荒木座長による一本締め。


なんとも、贅沢な年明け初観劇でした。


あー楽しかった!

また観たい!

みんなに見て欲しい!


最後になりましたが、座組の全ての皆さん、完走おめでとうございます!