研究者や専門家の間からは、長引く避難生活によって
高齢者が生活不活発病(廃用症候群)によって
「生活機能」の低下する恐れがあるとする声が上がり始めています。
2004 年の新潟県中越地震で被災した65歳以上の高齢者のうち、
要介護認定を受けていない人(1626人)を対象とした
国立長寿医療研究センター研究所生活機能賦活研究部の大川部長の調査では、
「約3割(496人)の歩行が難しくなっていた。さらに地震発生後、
半年が経過しても、歩行が難しいままの人は約1割(179人)に達した。
その原因として、地震後の日常活動性低下(生活の不活発化)が
大きく影響していたことも分かった。」と言っています。
生活不活発化を防ぐには、気分転換を兼ねた散歩など。。
避難所・家庭・地域での楽しみや役割を持ってもらう。。
横になるだけでなく、なるべくいすなどに座る―などをあげています。
そして、支援する人達には、
避難所生活で歩行や身の回りのことがやりにくい人に対し、
つえを使うなどして、こうしたことをしやすくする工夫が不可欠と指摘しています。
介護などの経験がない人の場合、お年寄りに何でもやってあげようと思って
頑張って動いてしまうことがあると思うのですが
あまり頑張り過ぎずに、自分でやれることは、本人にやって貰うということを
介護する人が守ってあげることで、介護される人、介護する人
両方の人達、お互いの病気の予防になりますね。