悩みがあっても声をあげられない、どうしたらいいのか困っている働く仲間がたくさんいる | すくらむ

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国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。

 きょうは、国公一般の第6回定期大会でした。財団法人で契約職員として働く女性組合員が、「劣悪な労働条件と、天下り役員のセクハラ・パワハラなどに悩まされ、どうしたらいいのか困っているときに、ネットで国公一般とめぐりあえた。最初は労働組合のことがよくわからず心配だったが、団体交渉などの取り組みで、少しずつ状況が改善されていき、声をあげていくこと、労働組合でたたかっていくことの大切さを実感した。国公一般に入ることによって、自分のことだけでなく、他の様々なことに目が向くようになり、労働者が立ち上がってたたかうことの大切さを知った。国公一般に入る前の自分がそうであったように、悩みがあっても声をあげられない働く仲間、どうしたらいいのか困っている働く仲間がたくさんいると思う。一人ひとりの労働者が声をあげられるように、労働組合が手をさしのべていくことが大切だと思う」と感動的な発言をしてくださいました。この組合員の宝石のような言葉を胸に、国公一般は6年目の歴史に突入していきます!(※以下、大会アピールを掲載します。byノックオン)


 大会アピール


 私たちは本日、「働きがいのある職場、生活改善できる処遇を実現しよう」「力を合わせ国公一般を強く大きくしよう」のスローガンを掲げて、国公一般第6回定期大会を開催しました。


 国公労働運動の歴史に新たな1ページを刻んだ国公一般結成から5年。ひとりぼっちで苦しむ仲間のつぶやきから、全国の仲間の連帯へと大きく広がっています。今年1月には「国公一般愛知」が誕生するなど、地域からも熱いうねりがおきています。


 いま、日本は大きな岐路に立っています。


 政府がすすめる「構造改革」は、国民のあいだの格差を拡大し、労働者がモノ扱いされる職場、命よりもお金や効率が優先され、人が人間らしく生きられない社会にしてしまいました。


 一方、青年たちが、「生きさせろ!」と安定した雇用と賃金を求め、労働組合に結集し、運動に立ち上がっています。「まともな雇用と均等待遇を!」と非正規労働者が声をあげ始めました。国民の怒りの前に、政府は「構造改革」路線の手直しを迫られ、最低賃金の引き上げや労働者派遣法の改正にむけた動きが生まれています。貧困の連鎖を断ち切るために、すべての人が人間らしく働き生活する権利の確立を求める運動と世論が広がっています。


 公務の職場では、国や自治体の臨時・非常勤職員にとどまらず、低賃金で働く派遣・請負労働者、関連法人の契約労働者が増えています。今年3月に開催した非常勤職員の劣悪な労働条件を告発する集会で、「雇い止めはやめて」「忌引き休暇がほしい」と涙ながらに訴えた非常勤職員の仲間たち。自らの要求は自らの手で勝ち取るという職場からの粘り強い運動が、いま情勢を動かし始めました。


 人事院は今年8月、非常勤職員の給与に関する指針を出しました。給与のみに限定するなど不充分とはいえ、これまで放置されていた非常勤職員問題に着手させたことは、官製ワーキングプアを社会問題化してたたかった私たちの貴重な成果です。


 生きることはたたかうことです。人が壊される職場を許さないためにも、正規と非正規の垣根を越えて、広範な働く仲間と手をつないで、とりくみを進めましょう。


 国公一般は、いのちと生活を守り、働きやすく、やりがいのある職場づくりをめざし、一人でも多くの労働者とともに歩み、たたかいを続けます。そして、運動を全国へと大きく広げていきましょう。


 声をあげましょう。仲間を増やしましょう。


 「一人では何もできないけれど、国公一般があるからがんばれる」と、頼りになる国公一般をめざして、今日からがんばりましょう。


               2008年11月8日
               国家公務員一般労働組合第6回定期大会