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個人的この1作

 サムライフラメンコ 

https://www.samumenco.com/

 

このクールで紹介したいアニメは、これだドーン!

伝説のクソアニメ、サムメンコだドーン!

あっ…つい「クソ」って言っちゃった!w

 

本作はフジテレビ ノイタミナ枠で放送されたオリジナルアニメ。

ちなみにアニメ制作を担当した株式会社マングローブは本作放送後に破産!!

そんなとんでもないオチの付いた作品とは果たしてどんな内容だったのか改めて考察してみたい。

 

まず、序盤6話までは、ヒーローに憧れる主人公の若者がコスプレスーツを着ながら地域の防犯に奔走し、その中でサブ主人公の警察官の兄ちゃんと知り合って、お互い反発し合いながらも地域の軽犯罪を取り締まる…みたいな内容であった。

実写ドラマでもやれそうなリアル派ストーリーが結構面白く、リアタイ時における評判も普通に良作扱いだったと記憶している。

 

 

ところが!第7話の副題「チェンジ・ザ・ワールド」にて180度、内容も評価も全てが一変してしまうのだ。

悪名高きギロチンゴリラの出現である!!

 

 

それまでリアル系ドラマで進行していたストーリーに、突然本物の怪人が出現し、腹部のギロチンで善良の警察官を次々と惨殺。副題通り世界観が一変する衝撃シーン。

6話までは本当にほのぼのとしたリアルな日常を描いた作品だっただけに、ギロチンゴリラのインパクトは視聴者にトラウマを植え付けた。

夢オチであってくれと願うも、翌8話も非現実的なストーリーへと突入し、そこからはもう「俺たちはなにを見せられているんだ」具合に怒濤の展開。

 

作品によっては路線変更が功を奏す場合もあるのだが、本作の場合は誰も望まぬ脚本の暴走だったことは明らかで(しかも普通につまらない)視聴者離れがどんどん進み、気づけば大半の視聴者が脱落していった。

結果、円盤の売り上げは爆死すぎて数字が出ない有様であった。

さらに本作は2クール作品だ。1クールなら爆死被害を最小限に留めることもできたかもだが悲惨なり、本作の失敗だけが原因だったかは定かでないものの、多額の負債を抱えた制作会社は崩壊の道を辿ることになる。

ということで、ひとつの制作会社を倒産させた問題作『サムライフラメンコ』を当クール"この1作"に任命します。

 

 

 

ヒット作BEST3

 のんのんびより 

 キルラキル 

https://www.kill-la-kill.jp/

 

 凪のあすから 

 

ベスト3はどれも甲乙付け難い作品だったので当クールに限っては順不同にしたい。

『のんのんびより』は田舎の日常を描いたほのぼの作品。

これは単なる萌えアニメではなく、緑眩い田舎を描いた美しい背景や、活き活きとした子供たちの様子から、大いなるノスタルジックを感じずにはいられない。

以降2021年の第3期まで制作されることになるが、はっきり言って我が人生における「大好きな日常アニメ」未だ不動の1位である。

そのくらいの名作で、後世に語り継がねばならない作品だと思ってる。

 

次に『キルラキル』については、TRIGGER制作のオリジナルアニメでその力の入れようから年度を代表する作品として挙げてよいレベル。

このアニメを差し置いてなんでサムメンコなんかを「この1作」に挙げてんだよ…って言われたら、その通りですとしか言い返せません。

最新アニメーション技術が整った2010年代に、あえて昭和チックな全編手描きのアニメを作ったらどうなるかを唯一再現した作品で、ストーリーも熱く燃える王道。

未視聴の方は一見の価値がある作品なので是非おすすめしたい。

 

最後はPA.Worksの最高傑作のひとつ『凪のあすから』だ。

海中で暮らす人間たちという特異な舞台設定はあるが、メインテーマはずばり少年少女の恋愛模様だ。

誰と誰がくっつくのかみたいなドロドロ感は、シリーズ構成を担当した岡田マリーさんの本領発揮と言えるだろう。

2クール作品と長丁場ではあるが視聴後の満足感は約束でき、上述した名作2作と比べても全く引けをとらない作品だったと思う。

マジでサムメンコとか言ってる場合ではないw

 

 

 

 

 

 

こんな作品もありました

 世界で一番強くなりたい 

https://www.smiral-label.com/sekatsuyo/

 

 ゴールデンタイム 

 

 弱虫ペダル 

 

『せかつよ』は女子プロレスを題材にしたアニメ。

国民的アイドルグループのセンターが、プロレスラー堕ち(笑)してしまう内容。

毎試合「いた~い!」と泣き叫びながら50連敗する主人公でした…w

本作から数年後に女子プロブームが再燃するので時代を先取りしすぎたかな。

SKE48からプロレスラーに転身する方も現実で登場していますので、実は先見の明があった作品なのかもしれない。

 

『ゴールデンタイム』は高校ではなくて大学を舞台にした少し珍しいラブコメ。

人生で一番楽しい時間、大学生活=ゴールデンタイム…。

とりあえずキャラクターが全員情緒不安定で、特に多田万里という主人公の精神回路が異常すぎて、青春ラブコメを見ていたつもりがいつの間にかオカルトアニメと化す。

万里が阿波踊りを踊りながら光の中に消えていくシーンが心象に残っているが、どんなシーンでその場面があったのかまでは思い出せず、機会があったら見直したい。…わけがない。

 

『弱虫ペダル』は少年チャンピオンで長期連載しているスポコン作品。

長く続くアニメシリーズの第1期はこの時から始まった!

レース中の回想シーンが無茶苦茶多いのが特徴で、数メートル進んでは回想が始まり、また数メートル進んでは回想…レースと回想どっちがメインなのか分からなくなるのが難点か。

主に女性人気が高い作品と思われるが、それにしてはイケメンが少ない気が。

牧島先輩とかクソキモくね?…と言ったら腐れ女子さんに怒られてしまうか!?