3月11日 夫の誕生日でした | 大切なものは目には見えない

大切なものは目には見えない

日々の普通の生活が当たり前だと思っていたけど、それは当たり前では無かった。
今日と同じ明日が必ずあるとは限らない。
本当に大切なものは目には見えないから、私の心が感じたことを忘備録として残します。

3月11日
今日は夫の誕生日です

でも…13年前のあの日から
 
3月11日、夫の誕生日は
今までのような普通の誕生日ではなくなってしまいました

東日本大震災
あれから
もう13年も経つんですね
 
あの13年前の誕生日
夫は出張のため 東京でその日を迎えました
 
東京からは離れた自宅にいた私も その時
少し長い揺れを感じ地震を認識しました
 
でも
その時はそんな大惨事を予想もしていませんでした
 
あの日  息子からの電話で
まずは東京の被害を知りました
出張中の夫を心配して
みんなで交代で電話をしましたが
連絡が取れなくて

無事が確認できたのは 翌日だったように思います
 
次の日は帰って来る予定でしたが
新幹線も止まってるみたいだし
何時に帰ってこれるのかどうかも分からない感じでした
 
しかし、東京の被害のあとに続いて入ってきた
東北地方の大惨事を見て
私は言葉を失いました

まるで地獄のようでした
 
その僅か数ヶ月前に
私は 仕事で東北地方のカトリック教会の
名簿作りをしていました
 
まだ記憶に新しい東北地方の地名が
何度もTVのニュースに流れていました
 
女川 大船渡 南三陸 気仙沼 大槌町…
 
住所と場所を確認するために
私は各々の教会のHPを見ました
それぞれの教会のHPには 
美しい地元の風景や自然の写真も載せられていました
 
私が見た写真の風景は
今はもうないのかもしれません
 
あれから13年が過ぎましたが
 
復興への道程は何年経っても終わりはない
人々の心の傷はいつまでも
癒されることはありません
 
まだ解決されていない問題もたくさんあるみたいです
 
東北地方に本当の意味での
明るい春が訪れるのはいつになるのでしょうか?
 
日が経つにつれて忘れがちになりますが
今もなお続く東日本の復興に向けて
私たちは応援を続けて行かなければならないと思います
 
あの日の悲惨と
終わらない悪夢を
 
私たちはいつまでも忘れては行けないと思います

3月11日
夫の誕生日に
私たち家族は
 
生まれて、そして生きていること祝いたいと思います
生きていることを祝ってあげたいです
 
そして…あの日から
もう祝って貰うことのできない人たちのことを
私たちはいつまでも忘れてはいけない

お誕生日おめでとう