ブルームーンカルテットのクリスマスツアー第三章に突入である。
11月中旬から始まったこのツアー。当初からふんだんにクリスマスの名曲を演奏している。
時期的にまだクリスマスの「ク」をいう前の口の形ぐらいだったその頃は、お客さんのテンションも低めだった感は拭えなかったのも当然。「ああ、そろそろその時期ね。そういえば」くらいの。
ちなみにYouTubeにアップしているメイキング画像でバンドがサンタ帽をかぶってはしゃいでいるのはその時の模様である。
のっけから私達のテンションは高い。なぜなら録音した夏からクリスマスモード完全ONのままだからだ。
もともとああいった小道具によってテンションが簡単に上がる私である。このときは撮影の寺西監督の用意してくれた金のモールなどを体に巻きつけ、あわや全裸で道玄坂をメリークリスマス!ハレルヤ!と叫びながら駅に向かって駆け降りたくなるほどの胸の高鳴りを覚えたのだった。
そして北関東、東北、北海道各地での演奏を経て、ついに月が変わった。日本中が浮き足立つ12月。
テレビ、ラジオからはクリスマスソングがあふれ出す。街は完全に赤と緑に染まる。6日からは神戸ルミナリエもはじまる(そして私達の神戸公演前に終わる)。
何かにつけてへそまがりな私はいかに世の中のイベントごとに心を動かすことなく過ごすかということに楽しみを見いだすタイプだ。
クリスマスセール、などやっているデパートでも普段なら
「セールな。普段売れんようなもんを勢いで買わそうとするその商魂にへきえきするわ!」
といちべつするところだが、今年は違う。セール?イエイ!てなもんである。しつこいようだがもう一度言おう。
ブルームーンカルテットのクリスマスアルバム、ブルー クリスマス。
名曲ばかりの自信作です。
ようするにこれからが正念場、25日まで悔いのないようにクリスマスを祝いつくそうという所存だ。
というふうに文面限りなく勢いのある私だが、昨日からの違和感から病院に行ってみると、いきなり左足がなんと腱鞘炎。腱鞘炎なんて足がなるのか!という驚きが禁じ得なかった、さきほどの整形外科にて。
「ジョギングは2週間控えてください。腱を休めることです」
と老医師。
なにおう。と、びっこをひきながらリュックには走り回り用具一式用意してやってきました待ち合わせの登戸駅。
わしのトカゲ並の回復力みせたろやないか!と、むだに鼻息が荒いのであった。名古屋へ。