ありがとう世界 | 黄啓傑ランド

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トランぺッター黄啓傑(コウケイケツ)のブログ。

Trumpeter Keiketsu Ko's blog

たくさんのお祝いメッセージいただきましてありがとうございます。1973年の今日に生まれまして、39歳になります。

39歳という年齢は実に中途半端で、これが店ならやはり周年パーティは来年盛大にやればいい、とおもうだろうし、芸歴ならやはり来年盛大に祝おう、てなものだろう

芸歴。私がはじめて演奏して人様からお金をいただいたのは確か高校3年。父の演奏する広東省同郷会のパーティーで、アドリブかじりたてのくせに抜群にイケてる気でいた私はそのステージに"ゲスト出演"させてもらい、お小遣いをもらったのが最初の体験。

いまでも憶えているのはあのときの高揚感である。わーい、演奏してほめられた上にお金もらった!お金もらった!という。


私にいまそんな後輩がいたら、まちがいなく"即、その金をありがたく思うのなら福原に行け。捨ててこい、その操。門をくぐって出てくるまで私が見届ける。そして終わったら感想を聞かせること。"と心からの進言をするが、そのころの私はCDと理論書にそのお金をつぎこんだのだった。

不良願望。反抗期はおろか人生でいちどもぐれたことのない私はそれが捨てきれないでいる。

不良といえばエレキギター。つまりロック。これまた私の通過していないもののひとつである。
ミュージシャン仲間と話していて、ロックヒーローに憧れ、ひいてはそのワイルドなライフスタイルを自分も、と楽器やバンドを始めるそのシンプルな初期衝動に、今更ながら憧れるのである。

楽器は異性の気を引くためにはじめた、というそのダイレクトな思考にはどうしてもなれないまま、中途半端なまま来ているのであった。ではなんのためにやっとるのか、と言われてもただ好きだからとしかいいようがない。

過ぎ去った過去はもうしょうがない。くれぐれもこの期に及んで背伸びし、中途半端なちょい悪オヤジにならないように気をつけたいと思う、と同時に、まあそうなったらそうなったでいいか、人生長いし。と、どんどんてきとうになってゆく自分を、ときどき叱ってえー。

あのころーのいきかたをー。