10月7日に突然ハマスがイスラエルを攻撃したかのような印象操作がされている。
それ以前のことは意図的に適当にごまかしている。
1947年のイスラエル「建国」以来、パレスチナに住むアラブ人を一方的に迫害、追放、虐殺してきたのはイスラエルだ。
ニュースやメディアはイスラエルによる数十年におよぶ暴虐はほとんど伝えず、今回のハマスやインテファーダ(抵抗運動)のようなパレスチナ側の反撃には華々しく報じる。
まるでアラブ人は血に飢えたテロリストだと言わんばかりに。
私は以前に、すべての暴力を否定する趣旨の記事を書きました。↓
しかし、これを書いてる時も今現在も頭に引っかかることがありました。
どんな理由であれ、暴力は否定する。
でも、パレスチナは・・・
平和的に世界に訴えても、誰も聞いてくれない。
2000年もずっとこの土地で生きてきたのに、
ユダヤ人とも共存してきたのに、
突然ユダヤ人がこの地で国を作ると。
国連で決まったことだと。
はあ!!??
どう考えてもおかしいですよね。
イスラエル建国は、追われたパレスチナの人々にとって「ナクバ(嘆き)」の日となった。
それでも平和的なパレスチナの人々は共存しようとしていたら、国連が決めた国分けすら無視してイスラエルはどかどかとパレスチナ側に入植していく。
どけと追い出す。抵抗したら殺す。
国連が違法だと何度も決議しても無視して侵攻する。
近隣のアラブ諸国も巻き込んで何度も中東戦争が起こされ、結果、現在は壁に囲まれ監獄のようなガザ地区と、自治区とは名ばかりのヨルダン川西岸に分断されてしまった。
↑これを見れば一目瞭然、イスラエルが一方的に侵略し、入植し、パレスチナ人を追いやっている。
国連はイスラエルを非難し、国連が決めた国境を守るように度々促すが、全く無視。
アメリカがイスラエルを守ってるから。
こうして、パレスチナは世界から見放された。
今、パレスチナで行われているのは、文字通り虐殺であり、民族絶滅侵攻である。
今回、ハマスの攻撃がなかったら、世界も目を向けなかっただろう。
話は戻って、であるならば、いかなる暴力は否定しつつも、じゃあ他にどんな手段がパレスチナにあるんだ?と思わざるにはいられないのも正直な気持ちだ。
日々、虐殺、民族絶滅が行われているのに、私たちは断片的にはパレスチナの悲劇を知りつつも、すぐに忘れて忘却の彼方にパレスチナを追いやっていた。
私もパレスチナを見捨てていたのだ。
ホロコーストは、ナチスがいきなり始めたのではない。
中世の昔からヨーロッパには反ユダヤ主義が蔓延していた。
しかし、ナチスは反ユダヤ主義を利用したとはいえ、そのあまりにも極端で残忍な絶滅計画はさすがのヨーロッパ人も贖罪を感じずにはいられなかった。
しかし、ヨーロッパ人自らが贖罪を償うことはせず、全く無関係のパレスチナ人に丸投げしたのである。
こんな横暴で理不尽な話はない。
こういう歴史を知っていれば、ハマスが~とか、テロは~とか軽々に言えないはずだ。
ハマスがテロだというならば、
イスラエルはナチスである
ガザ、ヨルダン川西岸はゲットーである
イスラエルはホロコーストを行っている
と言わなければ、完全にイスラエル側にいると宣言していることになる。
そもそも、今起こっていることは戦争ではない。
「憎しみの連鎖」「報復の連鎖」などという、どっちもどっち論みたいなチンケなポエムに浸ってる場合ではなく、
あきらかに
イスラエルが一方的にジェノサイドを行っている
のである。
これが日本のリベラル、左翼の多くはまったく分かってない。
ガザ病院攻撃を強く非難する。病院という場所で500人を超える人々、多くは子どもと女性が殺されたことに、やりきれない憤りを覚える。
— 志位和夫 (@shiikazuo) October 18, 2023
ハマスは無差別攻撃を止め、人質の即時解放を。
イスラエルは、空爆、封鎖、大規模攻撃を中止せよ。
即時の人道的停戦を求める。
これ見て唖然とした。
やっぱり共産党はダメだ。
というか志位はもうかなりヤバい。
病院爆撃というあまりにも非人道的な攻撃を最初に言っておいて、まっさきにハマスを名指しで非難するとは。
まるでハマスが病院を爆撃したかのような印象操作。無意識か知らんが、どっちもどっちという意識が根底にあるからこういう書き方になるんだろう。
志位は人間としての大切な部分が欠落している気がする。
赤旗号外もすごい。
さっき言った「憎しみの連鎖」と似たような
「暴力の悪循環」とか平気で使ってる。
しかも、「ハマスの蛮行を強く非難する」と
ハマスにだけ太字で強調している。
一般の普通の人は、ハマス =テロリスト
=パレスチナ人=アラブ人=テロリスト
ぐらいの負のループの認識の人が多いから、アラブ・中東はこわーいっていう偏見の上塗りにしかならない。
むろん、ユダヤ人すべてがシオニスト(聖地至上主義者)ではない。
世界中のユダヤ人、イスラエル国内でさえも、少なくないユダヤの人々がパレスチナと連帯している。
逮捕や暴力にも屈しない良心に、本当に胸を打たれる。
2年間隠れ家に隠れてたが、ついにナチス親衛隊に見つかり強制収容所に送られ亡くなったアンネ・フランク、
自身は亡命する機会があったのに関わらず、
経営する孤児院の子どもたちを置いてはいけないとワルシャワ・ゲットーに留まり、ついに子どもたちとともに連行され殺されたコルチャック先生、
(映画「コルチャック先生」子どもたちと連行されるシーン。歌を歌って励ます。)
アンネやコルチャック先生や、大勢の殺されたユダヤ人たちは、今のイスラエルを見てどう思うだろう。
パレスチナの子どもたちを見てどう思うだろう。
アンネの日記の有名な一節、
「たとえ嫌なことばかりだとしても人間の本性はやっぱり善なのだと 」