能登輪島の地震調査に行って来ました | 設計 木花家(こかげ)ブログ

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分離発注により無駄を省いて安く
設計監理してる設計士です。

木花家で建てた施主さんの実家が地震で破損したので直せるのかと一度見て欲しいと相談が来ました。

地震で倒壊する事も無く建っていますが修復と耐震補強が出来るか現地を確認に行って来ました。

 

2か所の家を確認に行きましたが、2軒共避難されているので今回は外観からの確認です。

外観からでもかなり家のダメージ具合の判断が出来ますので急いで見てきます。

 

能登に行くのには能登里山街道と言う能登半島の中央を突っ切る幹線道路と海側の外周道路と2つのルートが主なルートになります。

能登半島中央を突っ切る能登里山街道は路肩の地滑りで通れなくなりましたが、何とか道路を広げて迂回を作ってくれたので通る事が出来ます。

地元の建設業者さん自衛隊の方々に感謝です。(ありがとう~)

海側の外周道路は土砂崩れが何か所も発生していますので通る事が出来ません。

 

 

調査後輪島の地震状況を確認してきました。

歩きながら地震被害を見てきました。

道路は隆起や地滑りやでぐちゃぐちゃです。

 

 

液状化で下水のマンホールが飛び上がった箇所が何か所も有ります

砂が噴出した跡がみえます

 

 

 

家が途中で倒壊したのか綺麗に残っています。

筋交いがきっちり入っていますね

倒壊した部分の建物は筋交いが少なかったのでしょうか・・・

 

 

昔の街並みに良くある間口はオーブンの家です。

使い勝手は良いのですが地震の揺れには弱いです。

家の中を見てみましたが内部にも耐力壁が無いので横揺れにはひとたまりも有りません(涙。。)

 

 

 

地震で建物が一瞬で倒壊するって怖いです

その時にとっさに逃げるとか出来るだろうか・・?

 

 

倒壊した建物が道路に折り重なるように倒れています。

地震の時にいち早く外に避難しても倒壊した建物が襲ってくる。

その場に居ない私には想像も出来ない恐怖です。

 

 

 

多くの報道で放映された倒壊ビルです

こんな大きなビルが倒れるなんて・・・

実際に見るととても大きな建物です

 

 

これまでも何棟もビルの基礎工事を行ってきましたが

基礎杭は上からの荷重に対して持つ設計です

横からの力や引き抜きによる力は考えていません

今後直接のビル倒壊原因が調査されると思います。

3階位の建物は摩擦杭(節杭)で荷重に耐える計算ですが

大きな地震では大丈夫なのでしょうか心配になります

 

木造住宅でも大開口に大丈夫な工法だという工法も有りますが、

計算上は大丈夫でも自然の力にはかなわないので過信は禁物です

 

木花家のお客さんでも、もっとリビングを広く出来ないかもっと開放的な広い部屋にならないかとプランで要望を聞く事が良く有ります。

木花家では直下率や余裕有る耐震性を考えて無理なプランを提案しないようにしています。

思い通りにならないからか他の会社で建てる事にした方が何件か有りました。

計算上はOkでも想像以上に力が加わるのが自然の力です。

 

外壁に通気層が無い建物はシロアリに食われて弱い建物になっています。

古そうな建物なので壁内結露は無いようですが、柱と外壁の間にヒビから水が入っているのかシロアリが好む環境になっていますね

倒壊した家はモルタル外壁の家です

EPS湿式付加断熱が流行っていますが注意が必要です。

 

 

 

最後に大火になった輪島朝市付近です。

燃えて何も無くなった町を見ると別世界です。

色々想像すると胸が痛くなります。

 

 

1輪の花が悲惨さを物語っています(涙。。)

 

 

倒壊した建物が多い中、被害が無い建物も有ります。

築浅の建物は比較的大丈夫です。

耐震等級は1・2・3のどのレベルなのかは分かりませんが、

木花家で推奨している耐震等級3レベルだと被害は僅かだったと思います。

 

 

 

デザインや広い部屋が欲しいのも必要ですが、家族が安心して長く住める家が一番良いと思います。

これからも長く住める家、メンテナンテスが掛からない家を建てて行こうと思います。

 

家族が安心しんして長く住める家を建てる設計木花家です。

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