ディック・ブルーナ 絵
ピーター・ジョーンズ 文
なかがわけんぞう 訳
偕成社
元々は1982年に、
オランダのメルシス社から発表されたみたい。
1979年が国際児童年だから、
この絵本に登場する耳のわるいベンくん4才のおはなしは、
こういった土壌が世界的にあったのかもね、
なんて思います。
ちなみに日本にこの絵本が訳されて入ってきたのが、
1986年。
もうちょっとあとなんですねー。
このベンくんがどんな風に言葉を獲得していったり、
情報が届いてくのか、っていうことが、
絵本を読むことで伝わります。
今だと、
人工内耳を埋め込んだりする方法も出てきましたね。
うきょうの職場でも、
手話の研修があったりします。
以前、どこかのご家族が、
みーんなで手話でおはなしされながら、
レストランで食事をされていて、
おはし持ったり、手話したり、
忙しそうなんだけど、
音はでないから、すごくそのテーブルは静かなのね。
でも、すごく盛り上がってるは伝わるの。
楽しいんだろうなー、
ってその静かな、忙しそうな
テーブルのみなさんの風景を見ていました。
いろんな機械や技術の発達で、
大勢の方に近寄っていける方法も増えるのでしょうけど、
うきょうは、
クラッシックなあの方法で楽しげなご家族を見たときに、
豊かさってこういうところにあるんじゃないかな、
なんてちらっと思ったりしたことを、
この絵本を読みながら思いましたよ。
この絵本ではベンが5才の誕生日までを描いています。
大きくなっていくベンがどんな世界を見て、
なんていってくれるのか、が楽しみです。
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