Muddy Waters - Can't Get No Grindin' | めんたいブルース 《Mentai-Blues》

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マディ・ウォーターズ(Muddy Waters)のCDを数えると、13枚持ってました。もしかしたらもう少しあるかも・・・。ミシシッピでスカウトされるきっかけになったものに始まり、チェスに所属してシカゴブルースの帝王になっていく時期のもの、名盤ニューポート・ライブ、問題作の「Electric Mud(エレクトリック・マッド)」、それからジョニー・ウインター(Johnny Winter)と組みリリースしたブルースカイの3枚。あとはブートレッグのようなライブものもいくつか。
うーん、1970年代前半の物がすっぽり抜けてましたね。この時期は黒人ブルーズはそもそも下火。アリゲーター・レコードが頑張っていた位か。
今回入手したのはそんな時代の作品で、1973年リリースです。

ジャケットですが、マディの顔にライトを当てて凹凸を強調してます。これは渋いと思います。

次に内容ですが、もはやシカゴの王様の横綱相撲です。
過去の作品の焼き直しのような物が中心ですが、きっとこの頃はこういうライブをいとも簡単にやってのけてたんでしょうね。歌も演奏も不安が全く無いです。
また、③⑧⑩がインストになっているのも、ライブの選曲風だと感じます。
ボスが「ちょっと歌うの疲れたんで、インストやろうぜ!」みたいなノリでしょうか。

ところで、50年代前半に録音されたチェス作品は粗削りで、カッコよかったですね。「I'm Ready」「Hoochie Coochie Man」などなど。
それに比べると、録音技術の向上、バックバンドの熟練化などで、悪くいうと角が取れてしまった印象があります。
ライブ盤を敢えてブートレグで聴きたい、と思うようなそんなノリと一緒です。
いつも同じ事を書いてしまいますが、バンドアンサンブルの研究や、個々のプレイヤーの技術向上という観点で聞くと、音もクリアだし演奏も丁寧なので、非常に勉強になる1枚です。

1. Can't Get No Grindin'
2. Mothers Bad Luck Child
3. Funky Butt
4. Sad Letter
5. Someday I'm Gonna Ketch You
6. Love Weapon
7. Garbage Man
8. After Hours
9. Whiskey Ain't No Good
10. Muddy Waters Shuffle

 

 

キャント・ゲット・ノー・グラインディン