こんにちは、こじろーです。
「相手の攻撃に反応が遅れる」また「反応できる時とできない時の差が激しい」という悩みを持つ空手選手は多いと思います。
「動体視力がたりないのかな?」と考える方もいると思いますが残念ながらそれだけでは解決しません。
ということで今回は反応という観点からパフォーマンス向上につながる発信をしていきたいと思います。
そもそも反応とは?
反応を早くしたいと考えているのでまずは反応の仕組みから考えていきましょう。
反応をするには受容体(目、耳、鼻、口、皮膚等)で刺激をキャッチして、その刺激が脳に送られて、運動神経を通って適切な行動をとる。という流れが存在します。
わかりやすく空手の動作で言えば、
突きが来るのがわかる(目の神経から刺激をキャッチ)→背骨から脳に「突きがくる」という情報が送られる→脳から運動神経を介して突きを手で受ける
このような一連の動きがあります。
つまり反応をするには受容体である「目」、神経が通る「背骨」、判断をする「脳」という登場人物が特に重要な役割を果たしていると言えます。
そしてよくあるのが目の機能をあげるトレーニングです。
ボールが飛んでくるのを見て避けたり、光るボタンを押したり、様々な技が来るのをひたすら受けたりするのも目の機能を高めるトレーニングです。
そして以外と見落とされがちなのが目以外の重要ポイントである「背骨」と「脳」のコンディションです。
特に今回のテーマである反応が遅れるという場合、目の機能としては反応できているけれど、背骨を介した動作がうまくできていないという特徴があります。
そこでお勧めなのが背骨の配列を整えることと柔軟性を出すことです。
背骨の配列を整えるには私たちが実施している骨格調整を受けていただくのが有効ですがここでは割愛します。
背骨の柔軟性を出すには仙腸関節を緩めたり、背骨を丸めたり、反らしたりする動きがお勧めです。
練習前のウォーミングアップメニューをYouTubeで紹介していますのでそちらを参考にしてみてください。
「本当に背骨のコンディションが反応に影響するの?」と言われることがありますが、私たちのパーソナル指導の受講者の多くが反応スピードの向上を体感しています。
もう一つの重要ポイントである脳ですが、2つの対策がお勧めです。
1、考えない
組手の最中、特に本番に頭であれこれ考えている選手がいますが、脳はマルチタスクが苦手です。
頭であれこれ考えている時は大脳が中心として使われています。
それに対して感覚で反応に頼っていくには小脳を中心に使う必要があります。
練習中は良いとしても本番ではあれこれ考えるのはやめましょう。
感覚に頼ってみるのも脳のパフォーマンスを発揮するには有効です。
2、リズムでリミッターを解除する
脳は危険を察知したり、無理な動きをしようとするとすぐに制限がかかるようにできています。
脳はビビリです。
そんな脳が心地よく作動するようになるポイントがリズムに乗ることです。
ステップワークの有無はどちらでも良いですが、体の中では常に自分のリズムをとるようにしましょう。
一定のリズムをとることで脳もパターンをつかみやすく動くタイミングに合わせて出力発揮してくれやすくなります。
脳の制限がない状態で対峙することで無駄な力みがなく適切に対応することができるようになります。
まとめ
今回は反応をテーマに体の仕組みの観点からお伝えしてきました。
反応スピードはセンスや生まれ持った才能で決まると思われがちですが、後天的にある程度改善することは可能です。
ご自身の努力だけでは限界を感じている人はお力になれると思いますので、お問い合わせよりパーソナルのご相談をお待ちしております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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