刺子織(さしこおり)とは? | 小島染織工業~埼玉県羽生市~伝統を未来へ

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150年以上続く武州正藍染の伝統を守るだけでなく、新しい技術を駆使して、よりモダンなファブリックや製品を開発したり、海外向けの販売を行うなど、未来に向けて積極的にチャレンジしています。
工場直販や楽天での販売も行っています。
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こんにちは。

先日に新設したジッガー染色機は、順調に稼働しております!

 

さて、最近頂いたお問い合わせに多い「刺子織」(さしこおり)について、ご案内したいと思います。

 

 

  刺子織(さしこおり)とは?


1.刺子織とは?
2.何に使われている?
3.よいポイント
4.注意点
5.刺子織 ご紹介

6.よくあるお問い合わせ

 

1.刺子織とは?

 

「刺し子」は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

広く知られているのは、津軽地方の「こぎん刺し」や、南部地方の「菱刺し」、庄内地方の「庄内刺し子」などがあります。これらの刺し子は 生地を重ねて手作業で刺し縫う手法です。


昔、布が貴重だった時代は防寒や補強のために布を重ねて刺し縫いをしていました。装飾として願いや祈りを込めた文様が施されることも。また、江戸時代には丈夫な生地であることから火消しの装束にも見られます。
現代もふきんなどに伝統模様を刺したりカラフルな生地や糸を組み合わせた手芸として親しまれています。

 




そして、「刺子織」とは?
手作業の刺し子のように経(たて)の糸を浮かせて凹凸感のある模様を織り出した生地のことを言います。織機の開発によってこのような表面に凹凸があり丈夫な素材が作れるようになりました。ダイヤ柄などの模様も機械で織ることができます。




 

 

 

 

 

2.何に使われている?

 

代表的なものは柔道着、剣道着です。

とても丈夫な織物ですので、柔道では衿をつかんで引っ張る力が加わったり、剣道で竹刀が当たるといった場面でも簡単には破れません。




凹凸感のある面白い生地ですので、ファッションや雑貨にも使われています。

左は剣道着に使われる厚みのある二重刺子。



藍の刺子織は海外からもオーダー頂きます。

2020年はベルギーの歴史ある老舗帽子ブランド HERMAN ヘルマンとコラボレーションで帽子が発売されました。






 

 

 

3.よいポイント


まずは丈夫であること。

そして、洗って使っていくとだんだんとやわらかく馴染んでくるのもよい所です。例えばパンツやコートなど、こなれた雰囲気でおしゃれに着こなせます。


 

4.注意点


洗うと寸法変化します。

品目にもよりますが、3~7%程度縮みます。

用途によっては、裁断前に洗うことをお勧めします。
たて方向の方がよこ方向よりも縮みが大きくなります。
裁断時にほつれやすいので、すこしだけ大きめに縫い代を取っておくとよいと思います。

 

 

5.刺子織のバリエーション


★藍染の刺子織は深い色合いが魅力

糸を染めてから織る、先染め織物です。ところどころカスレがあり、また、使うほどに色が変化していきます。

【主な用途:剣道着 ジャケット コート パンツ バッグ 小物】

 




★キナリの刺子織は4種の厚み

小島染織工業のオリジナル規格です。ご指定の色に染める事も可能です。

【主な用途:パンツ バッグ 小物雑貨 作務衣 ソファーカバー 帽子】




★『色落ちしない藍染』がコンセプトの杢調シリーズ

小島染織工業のオリジナル規格です。色を変えて別注生産も可能です。

【主な用途:アパレル バッグ 小物雑貨 作務衣 ソファーカバー 帽子】




★創業150周年記念 オリジナル和のカラー

ハンドメイド向けの明るいカラーを発売中です。

【主な用途:バッグ 小物雑貨 ソファーカバー】

 

 

 

いかがでしたか?

刺子織についてご紹介させて頂きました。
どこかで見たことあるな~と思った方も多いと思います。武道着だけでなく、普段にももっと使っていただけると思っています。

 

 

 

6.よくあるお問い合わせ

 

 

最近頂いたお問い合わせをいくつかご紹介します。

 

●柔術着の刺子織(さしこおり)を探しています。

 →ご希望の規格をお知らせ頂けましたら、別注生産をご提案させていただきます。

 

●柄の入った刺子織を作る事はできますか?

 →可能です。ご希望をお知らせください。柄見本も少しご用意しています。

 

●刺子の生地を染められますか?

 →可能です。ビーカーテスト、サンプル反、量産とそれぞれお見積もりします。

 

●プリントしたいので、湯通しや精錬はできますか?

 →可能です。

 

●ジャケットに使える刺子織はありますか?

 →当社オリジナルの中で一番細かい凹凸の規格で、藍染、または杢調刺子をおすすめしています。見本をご用意しています。

 

●藍染め刺子の色落ちは止められませんか?

 →藍染は使って洗って、色がだんだんと変化する良さがあります。

  古びることなく、こなれた味わいのある風合いです。

  色落ちが気になる場合は、「色落ちしない藍染がコンセプトの杢調刺子」を

  おすすめします。海外のメゾンでも採用されています。

 

 

他にもご要望がありましたらお問い合わせくださいませ。

 

小島染織工業は3つの事業部門【藍染・染色・営業部】があり、それぞれの部門で刺子織を扱っています。

ご希望に添えるようにご提案させて頂きます。

 

宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

当社は埼玉県羽生市にあります。


刺子織を探していた!という方は是非一度お問い合わせください。
羽生本社でのお打ち合わせはもちろん、東京営業所でも商談可能です。

お電話 048-561-3751
メール ksk-hanyu@kojimasenshoku.com

・会社名
・担当者名
・生地の種類
・生地の混率
・生地の数量
・生地の用途
・会社のホームページアドレス

宜しくお願い致します。