新型コロナの報道で感じること | 漢方薬局と調剤薬局を経営する☆国際中医師・小島 晃の社長ブログ

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静岡県沼津市で漢方薬局1店舗と調剤薬局7店舗を経営する、国際中医師で薬剤師の小島 晃が、漢方医学の知見や日々の出来事を紹介をするブログです。

皆さん、こんにちは。

 

緊急事態宣言が3月7日まで延長されて、落ち着かない方も多いと思います。

弊社でもクラスターを起こさないように感染対策を行いながら営業を続けています。

 

ただ、現在の新型コロナ報道にはいろいろと不備なことが多いと感じています。

 

例えば新型コロナによる死亡者の報道では、最近は死亡者の年齢や基礎疾患の情報がほとんど報道されずにただ死者数のみが発表されています。新型コロナの死亡診断書は従来の感染症の死亡診断書とは異なり、他の病気でなくなってもPCR検査で陽性になればコロナ死になるようです。つまり、現在報道されている新型コロナ死者数は従来の感染症では超過死亡と言われている死者数に近いと思われるので、もう少し正しく報道した方が良いと感じています。ちなみにインフルエンザの超過死亡は一昨年までは毎年約1万人と言われていますので、新型コロナによる死者数はインフルエンザと比べて特別に多いわけではないようです。

 

また、PCR検査についてもいろいろな問題がありますが、あまり報道はされていないようです。新型コロナはRNAウイルスなので変異しやすいといわれています。ドイツのドロステン博士が開発した現在流通しているPCR検査は、メーカーによってプライマーが若干異なるようです。また、変異が多いウイルスに対しては、本来は賞味期限があるようです。つまり、現在行われているPCR検査は本当に新型コロナウイルスを反映しているのか、若干の疑義があるといえます。

 

このように新型コロナの報道には疑問なことが多くありますが、大切なことは自身の免疫力を高めることです。現在はワクチンの報道が増えており、多くの方がワクチンに期待しています。ワクチンは集団免疫という面でも期待はありますが、免疫は抗体のような獲得免疫だけでなく、NK細胞などの自然免疫、皮膚や粘膜などのバリア機能も大きな役割を持っています。

ですからワクチンだけに過度な期待を持つのではなく、普段の生活面で食事や睡眠、運動に気をつけて、必要があれば漢方薬や健康食品などを活用して免疫力を高めるようにしましょう。

 

さて、先月に「中医臨床」誌の取材を受けました。「ニッポンの漢方薬局を訪ねる」という企画で、私の漢方治療27年の経験をいろいろお話しさせて頂きました。

中医学の専門誌ですので一般の方は目にすることはないと思いますが、ご興味のある方は3月に発売される通算164号に掲載される予定ですので是非お読みください。