プロジェクト管理スキルを養うのに必要な考え方 | youの経営ひとりごと

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有限会社小島ヘアープロジェクト 代表取締役
美容師の仕事改善アドバイザー
小さなサロンの志幸塾 主宰
26年間のサロン経営で得たノウハウを基に、「美髪美容室 経営のプログラム」を確立
美容師が楽しく働けるサロン育成の経営アドバイザー

㊷プロジェクト管理スキル



様々な業種で、目標やノルマが設定され、日々業務が行われます。


  • 成長やスキルアップを見越しての目標
  • 効率化による無駄を改善する目標
  • 損益から逆算した目標
  • マーケティングからのシェア率を考えた目標
  • 個々を活かしたノルマ設定からの目標
  • 前年比から出されたノルマからの目標


など、目標には、沢山の入口があり、数字もまた様々です。


多くの仕事で、利益を欠いたら失敗。

続けて行く事が困難になります。


将来を見越しての投資目的での目標もありますが、安定した職場だけが選択する事が出来る目標です。


では、その設定した目標をいかに達成できるか。


それは、段階を踏んでいく管理体制が不可欠です。


美容室においてプロジェクト管理スキルを身につけるためには、以下のようなカリキュラムを組んでスキルアップすることが効果的です。



1. プロジェクト管理の基礎


プロジェクト管理の基本的な知識や用語、手法を学ぶことから始めます。


プロジェクト管理は、特定の目標を達成するために一連の活動を計画、実行、監視、制御するプロセスです。


プロジェクト管理の基本原則は、


1. 目標設定

2. 作業分解

3. スケジュール管理

4. コスト管理

5. リスク管理

6. コミュニケーション管理


これらの基本原則を遵守し、プロジェクトのスムーズな進行と成功を確保するために、プロジェクト管理の実践が重要です。


プロジェクトの目標設定や範囲管理、スケジュール作成、リスク管理などの基本的なプロセスについて学びます。



2. プロジェクト計画


プロジェクト計画において重要なスキルを習得します。


スコープ定義やWBS(Work Breakdown Structure)の作成、タスクのスケジューリング、リソースの割り当てなど、プロジェクト全体の計画を立てる方法を学びます。



1. スコープ定義(Scope Definition):スコープ定義は、プロジェクトの範囲や境界を明確に定義することを指します。


スコープ定義は、プロジェクトの目的や進行方針を明確にするプロジェクトスコープと仕上がる成果物の成功基準を決めるプロダクトスコープと分けて管理できます。


プロジェクトスコープとプロダクトスコープの図

(わかりやすかったので、アクシアさんのネットより引用)



2. WBS(Work Breakdown Structure):WBSは、プロジェクトを小さな作業パッケージやタスクに分割し、階層的な構造で表現したものです。


プロジェクト全体を細かい作業に分解することで、作業の管理や進捗確認が容易になります。


WBS の活用

このステップでは、プロジェクトスコープ記述書や要求事項文書を基に作業を分解し、WBSへ落とし込む方法が良く取られます。  作業や成果物を階層構造に分解することがWBSの特徴です。

(わかりやすかったので、アクシアさんのネットより引用)


WBSはプロジェクトのスコープ定義や計画作成、リソース割り当てなどに活用されます。


スコープ定義とWBSはプロジェクト管理における基本的な手法であり、プロジェクトの管理や進行を効果的に行うために重要な役割を果たします。


WBSを用いてスコープ定義を行うことで、プロジェクトチームや関係者間での共通理解を促進し、プロジェクトの成功に向けた進捗管理を行うことができます。




3. プロジェクト実行とコントロール



プロジェクトを実行し、進捗状況や予算、品質を監視・管理するスキルを習得します。


1. 進捗モニタリング: プロジェクトの進捗を定期的にモニタリングし、チームが予定通りにタスクを完了しているかどうかを確認します。


進捗報告や作業のスケジュール管理を行い、必要に応じてスケジュールの調整を行います。


2. 資源管理: プロジェクトの成功には、適切な資源の配分が重要です。


必要な資源(人材、予算、機材など)を適切に管理し、効率的に活用することが求められます。


3. リスク管理: プロジェクト実行中に発生する可能性のあるリスクを特定し、適切な対策を講じることが重要です。


リスクの管理計画を策定し、定期的にリスク評価を行い、適切な対処方法を決定します。



プロジェクトチームのリーダーシップやコミュニケーションスキルの向上も重要です。


4. コミュニケーション: プロジェクトの実行とコントロールには、チームメンバーやステークホルダーとの適切なコミュニケーションが欠かせません。


進捗報告や課題の共有、意見交換を通じて、チーム全体の情報共有を確保しましょう。


5. 変更管理: プロジェクト実行中に予期せぬ変更が発生することがあります。


変更がプロジェクトに及ぼす影響を評価し、適切に変更管理を行うことが必要です。


変更管理の手順やプロセスを確立し、変更が適切な影響を及ぼすようにします。



上記のステップを遵守することで、プロジェクトの実行とコントロールを効果的に行い、プロジェクトの成功に向けて進めることができます。



4. リスク管理


プロジェクトにおけるリスクを特定し、評価し、対策を講じるスキルを学びます。


リスク管理では、リスクを見つけ出すために以下の方法を活用することが重要です。



1. ワークショップやブレインストーミングセッションの実施:チームメンバーや関係者とのワークショップやブレインストーミングセッションを通じて、様々な視点や経験を共有し、潜在的なリスクを見つけることができます。


2. SWOT分析の実施:プロジェクトの強み、弱み、機会、脅威(SWOT)を明確に整理し、リスクとなりうる要因を洗い出すことができます。



3. リスク登録システムの導入:リスクを一元管理するためのリスク登録システムを導入し、リスクを定義し、評価し、優先順位付けを行うことで、見逃していたリスクを見つけ出すことができます。


4. チェックリストの活用:プロジェクト管理における一般的なリスクチェックリストを活用し、項目を一つ一つ確認しながらリスクを詳細に洗い出すことができます。



5. レビューと検証:プロジェクトスコープを綿密にレビューし、関係者との定期的な検証を行うことで、リスクがどのように進化しているのかを把握し、繊細に確認することができます。


リスクの予防や対応策の立案、リスクの監視と管理など、リスク管理の重要性について理解を深めます。



5. プロジェクトの評価と改善


プロジェクトの終了後には、プロジェクトの成果と目標の達成度を評価します。


主要な成果物の検証や、プロジェクトの振り返りを通じて、次回のプロジェクトに生かすための改善点を見つけ出します。


ここでしっかりやらなきゃならない事は、成果の数値でも利益の大小でもありません。


何がしたかった(目的)、どの位の効率で(目標)、どのくらいの質感で(クォリティ)、いつまでに(終焉)、どの程度に楽しく(価値と継承)、出来ましたか?(客観視)そして、次は?(継続と向上)。


㊷くらいまで来たらこの位、難しい事を言ってもいいですかね?


一般的な反省会や検証会は、雛形があったり、数値でだけみたりが大半でしょう。


例えばこのプロジェクトに参加した人の中に、楽しくなかったと言った人がいたのか?いなかったのか。


100個の反省点を出した中の100番目は、なんなのか、その内容のレベルが評価と改善のMAX大事な部分ではないでしょうか⁈


ちょっと投げかけたような内容になりましたが、わかりずらいと思いますから、何十回か読み直して見て下さい。



6. チームビルディングとコミュニケーション


プロジェクト成功の鍵として、チームビルディングやコミュニケーションスキルの向上も重要です。


仲間との協力や効果的なコミュニケーションを通じて、プロジェクトの成果を最大化させる方法を学びます。


この学びは、リーダーが全てであると言っても過言ではないかも知れません。


例えば、新撰組が土方歳三が組長ではなく近藤勇だったのか、天下統一したのが豊臣秀吉でしたが天下安寧したのは徳川家康でした。


なぜ?そのプロジェクトが必要で、リーダーがあなたなのか。


コミニケーションがうまい?話がうまい?だからうまく行く?だからあなたがリーダー?

じゃないんです。


どんだけみんなと積み上げられるか

みんなと腹の底から良かったって笑顔で行動できたか

みんなやりがいを感じられたか

それは、次の世代にも響くようなものだったか


成功の鍵が何か、そして何のためのコミニケーションかわかりましたか?


あくまでも私が感じる価値観でお話をしています。


絶大なる成果を出されている大オーナーも沢山いらっしゃいます。

そこには、私なりのリスペクトが多大にあります。


しかし、いくら大成果の数値や成果物を出していても、のちにその方の魂が残らないような経営は、あまり好きじゃないです。


何を管理して、何を放置するか。


すべては、リーダーの裁量次第なんですよ。



まとめ


これらのカリキュラムは、プロジェクト管理において基本的なスキルを習得するための一例です。


美容室のニーズや自身のスキルレベルに合わせて、パーソナライズされたカリキュラムを作成することも重要です。


また、実践的な経験や実際のプロジェクトに参加することも、スキルの向上には欠かせない要素です。



オススメ本📕


この一冊は、自分を責めるのは構わないが、チームの場合は、「失敗は、やり方が悪い、人のせいではない」。

成功する仕組みを続ければ、みな成功すると言う本。

とにかく、読んでみて❗️