国試視点でみた続・COVID-19治療薬候補 | メディセレのしゃっちょう(児島惠美子)のブログ

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2007年7月7日に777万円で薬剤師国家試験予備校メディセレを起業。薬学生から現役の薬剤師まで全力で応援いたします! メディセレスクール、メディセレ薬局、メディセレ教育出版、メディキャリを経営
※以下資格 認定薬剤師 認定スポーツファーマシスト 心理カウンセラー

こんにちは。
メディセレのしゃっちょう
児島惠美子です。

昨日、北里大学が
「イベルメクチンの治験を実施」
というニュースが流れました。
またまた、「医師主導治験」開始ですね!
これも「特例承認」されるかもですね!
(上記のキーワードについては医薬品開発ブログをご参照ください)

という事で、
続・COVID-19治療薬候補

⑧イベルメクチン(商品名ストロメクトール)
腸管糞線虫症や疥癬適応の抗寄生虫薬。駆虫薬。
フィラリアの予防としても使用されている、
経口駆虫薬で、寄生虫を殺したり、体外に排出したりします。

ちなみに、イベルメクチンは、獣医さんもよく処方する薬で、犬のフィラリア予防として、
春から秋までの蚊が出る時期に飲ませるそうです。
ダニなどの寄生虫にもバツグンの効果があります。

個人的に興味をもったのは、
ヒトには錠剤ですが、
犬は錠剤を上手く飲めません。
ゆえに、チュアブル錠があります。
チュアブル錠とは、咀嚼(そしゃく)して服用する錠剤。
服薬指導としては「噛んでも舐めても良いですよ。」
とお伝えする錠剤で、
101回問50と103回問51に誤りの選択肢として出題。
106回はチュアブル錠が正解となる問題が出るかもよ?
知っておいてくださいね。

ちなみに、獣医の中ではイベルメクチンのチュアブル錠はジャーキータイプと呼んでいるそうです。
そして、なんと、ワンちゃんが喜ぶ牛肉味との事!
牛肉味のジャーキータイプですから、
これ、いけそうではないですか!
ワンちゃん喜ぶ😁
お肉好きの私も喜ぶ😁

私はヒト用の錠剤を飲みなさい!
って叱られますね。
すみません。
テンション上がってしまいました😁
でも、実物を見てください↓

たしかにこれは、ワンちゃん喜ぶ系🐕
骨の形状なんですよ!
犬の大きさによって薬用量(薬が効果を出す量)が
違うので、サイズが変わっています。
ちなみに左のボトルは皮下注射用で、牛さん用🐄
牛肉味なので、共喰いなるから、牛さんは注射?!
あああ!違う!
牛さん、草食動物だぁ!🤣
単に体重が700キロを超えるので、
すごい量になるから、注射ですよね。
失礼しました。
などなど、
色々気になるぅ😆

あぁ、つい、個人的興味に走ってしまいました。
ネコ缶とか、人間が試食して、美味しいとか決めていると聞いたので…

投与薬用量さえ間違わなければ、
イヌ用をヒトが飲んでも、
またその逆もOKです。
(by 獣医師)

COVID-19が悪化した時の呼吸器も、
ヒト用が足りなくなったので、
動物用を代用しよう!
となりましたよね。

レムデシビルは数がまだ無いので…
という話がある中、
イベルメクチンも、ワンちゃん用でもありでしょ!
となるかもですよね。
COVID-19とは総力戦で戦わないと!

と、妄想だけは膨らみますが、
COVID-19の治療薬の可能性が増えるのは、
ありがたい事です。

動向を共に見守りましょう。
北里大学さん、よろしくお願いします🥺

追伸 
良い子は、普通の錠剤は
噛んだり舐めたりしないでくださいね。
国試的に🙅‍♀️ですからね。
錠剤はお水でゴックンしましょう。
チュアブル錠と錠剤は見た目はよく似ている場合が多いです。(チュアブル錠の方が少し大きめの場合が多い)
錠剤はむしろ、噛んだり舐めたりすると、薬の効き方が変わる事がありますので。
犬用イベルメクチンチュアブル錠の形状は特殊例です。面白い例です。