セルフ・コンパッション入門 第1回のまとめ | しあわせ探し

しあわせ探し

もし、悲しいことやつらいことがあったとしても、「しあわせ探し」でそこに幸せや喜びを見出して、愛と感謝の心をもって生きていくことができますように。


【セルフ・コンパッションとは】

・「セルフ・コンパッション」…大変な状況にある友人に接するような態度で、自分に接すること

(マインドフル・セルフ・コンパッション…セルフ・コンパッションのスキルをトレーニングするための心理教育プログラム)

・セルフ・コンパッションの3つの要素…「マインドフルネス」「自分への優しさ」「共通の人間性」

・「マインドフルネス」…否定的な感情だけで頭をいっぱいにしてしまうのではなく、今この瞬間の感情や感覚に意識を向け、客観的な気づきを得てあるがままに受容すること。(⇔過度な同一化)

・「自分への優しさ」…自分を厳しく責めるのではなく、弱さに寄り添い、抱えている痛みが和らぐよう優しく言葉をかけること。(⇔自己批判)

・「共通の人間性」…「うまくいかないのは自分だけ」と孤立せずに、人間は誰もが不完全で同じように失敗を経験するのだと認識すること。(⇔孤立)



【なぜ友人には優しくできるのに、自分には厳しくなってしまうのか?】

・私たちはみんな、「受け入れられたい」と思っている。それは「生きたいから」

・人間は群れの中で生きているので、受け入れられずに群れから孤立すると死んでしまう

・周りの人たちから受け入れられないこと、それは死を意味することになるので、「周りの人たちから受け入れられる自分」になるように、自分が自分に厳しく接して、「周りの人たちから受け入れられる自分」であろうとする

・太古の昔の人間は、ライオンやチーターなどの脅威から身を守るために、「戦う」か「逃げる」か「凍りつく」という反応をしていた(爬虫類の脅威システム)

・現代社会にはライオンやチーターはいないが、脅威はある。その脅威は「自分自身(自分が作り出す自己イメージ、自己概念)」

・自分が作り出す自己イメージ、自己概念になれていないと、自分が自分に対して厳しく接するので、私たちは自分自身を「脅威」と認識する

・その時に、これまでのクセから爬虫類の脅威システム(戦う、逃げる、凍りつく)を選択してしまう→精神の不調、体調の悪化につながる

・「爬虫類の脅威システム」を選ぶのではなく、意図的に「哺乳類のケアシステム」を選択するようにする

・「哺乳類のケアシステム」では、親子が一緒にいるときのように、優しく世話をしてこどもを見守る。こどもは安心・安全を感じて、戦う、逃げる、凍りつく必要がなくなる

・哺乳類のケアシステムの対応こそがまさに「セルフ・コンパッション」。大変な状況にある友人に接するような態度で、自分に接する



この後、みんなで「スージング・タッチ(自分がストレスを感じたとき、手を胸に当てたり腕を優しく撫でるなどの行動をとることで、自分の心を安定させ落ち着かせる方法)」をやってみて、感じたことをシェアしました。





・自分が作り出す自己イメージ、自己概念になれていないと、自分が自分に対して厳しく接するので、私たちは自分自身を「脅威」と認識する…について。


私たちは、生まれ育ってきた環境や親からの影響によって、「自分はこうあるべき、こうでないといけない」みたいなイメージが自然とできてきて、そのイメージと現実の自分が合っていないと、脳が脅威と感じて「戦う、逃げる、凍りつく」という反応になって出てきてしまうのかな、と思いました。

でも、いつも脅威システムが作動してしまうと、心も体もまいってしまうので、「自分はこうあるべき、こうでないといけない」というイメージをゆるめていって、そのままの自分、ありのままの自分でいいんだよ、と寄り添ってあげましょう、というのがセルフ・コンパッションなんだと思いました。