月と無口な美少年 | ポンコツ人間まつながの【こじあけ雑記帳】

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大阪で生まれ育って、のんきに生きるポンコツ人間のブログ。
ライブハウスのブッキングマネージャーを経て、
2018年に大阪から徳島へ移住し、小さな飲み屋を立ち上げた。が、しかし、7ヶ月で閉店。
ただいま、和歌山県の白浜にて、のんびり【人生の立て直し】中。

アルバイト先に、無口な高校生男子がいる。
この高校男子が、なかなかの美少年で、
とても整った顔立ちをしている。

ただ、無口ゆえ、その人柄が見えない。

ほぼ同時期に働き始めて、
2ヶ月ほど一緒に働いているが、
部署が分かれていることもあり、
話すことは、あまりない。

出勤時、退勤時の挨拶くらいのもので。

でも、なんだか気になる少年。


『どんなことを考えてるんやろ?』
『どんなことに心を突き動かされるんやろ?』


全く見当がつかないまま、2ヶ月が過ぎた。




今日も一緒に働き、私が先に上がった。

他のスタッフに、
『お先に失礼します』と声をかけて、
裏口を出ると、
そこに、例の美少年がいた。


なにやら、夜空に浮かんだ月を携帯のカメラで
一生懸命、撮っている。


突如、裏口の暗闇に浮かんだ彼の後ろ姿に、
驚きながらも、

『お疲れさま!』

と声をかける。


振り返った少年は、
突然の人の気配に少し驚きつつ、

『お疲れさまです!』

と、可愛らしい笑顔で返してくれた。



『なに?月撮ってるん??』


と、私も夜空を見上げた。


そこには、まあるいお月さま。

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お月さまの周りには、『かさ』が。



少年に言う。


『明日は、雨やな。お月さんの周りに虹みたいなあるやん?あれ、あるときは、明日、雨!』


すると、少年が言う。


『え?そうなんですか?』


真っ直ぐな質問に、思わず自信がなくなり、


『あれ?どうやったかな?雨やったかな?晴れやったかな??』




自信もないのに、これ見よがしに知識を振りかざした自分が恥ずかしくなって、


『まぁ、調べてみて!お疲れ様!』


と言って、その場を後にした。




無口で、何を考えてるかわからない少年。

でも、カサをさしたお月さまに心奪われることはわかった。


少しだけ。


ほんの少しだけ。



彼の心に触れた気がした。