1048. 未知との遭遇/スター・ウォーズ/ロッキー/ブルース・ブラザース/地獄の黙示録 | 同世代名画館DX

同世代名画館DX

昭和37年生まれの支配人です。小学校でライダースナックを川に捨て、中学で赤いシリーズに毎週熱中、高校で松田優作に心酔した世代です。50~60代の皆さん、いつかどこかで観た映画とともに、時間の旅をお楽しみください。

中学時代まで正月と夏休みにしか映画館へ行かなかった私は、高校生になると同時に映画に目覚めた。


その切っ掛けとなった1本が「未知との遭遇」(78)。
中学卒業の春休みに、「宇宙にいるのは我々だけではない」というキャッチコピーに誘われ、「木曜スペシャル」的な興味で観に行った。
「ウルトラセブン」で宇宙人は侵略者と刷り込まれた私の脳天はガツンと打たれ、ラストには涙が出るほどの感動を覚えた。
それ以来、私はSF映画ブームにとっぷりと浸かってしまい、映画のとりこ、スピルバーグの弟子となってしまった。今もその魔法は解けないのだ。


高校1年の夏、続けさまに「スター・ウォーズ」(78)が公開された。
アメリカでの公開はこちらの方が先で、今では信じられないことだけど、日本人は1年も待たされたことになる。
何回観たかを米国人は自慢し合ってるとか聞いて、とりあえず続けて2回観るつもりで行って、実際にそうした。あまりに期待が大き過ぎて、「未知との遭遇」の方が数倍面白いと思った記憶あり。
それから、42歳で「シスの復讐」を見届けるまで、このサーガは続くのだ。


「ロッキー」第1作(77)は、中学生の時の公開で、友人に誘われたが、劇場へは行かなかった。
だから、私にとってこのシリーズは高2の時に観た「2」が最初。第1作は、後に大学生になってから学園祭のスクリーンで観た。
「3」は大学生になってからの初デートで。「4」は専門学校時代、「5」の時は社会人になってから、今の奥さんと観た。
こぶしへの力の入り方はその度ムラがあるが、今でも2年に1回くらい通して観たくなるシリーズなのだ。だって男の子だもん。


「ブルース・ブラザース」(81)は最高だ!
サントラ盤は恐らく100回くらい聴いた。歌も最高なら、カーチェイスを含むアクションも最高。意外にもギャグは寒い時も。それがまたいい!
こんなドタバタ・コメディでも面白いものはあるんだな、と思ってたらキネ旬ベストテンに入ってビックリ。俺も映画観る目があるんだな、なんて喜んだりした。


「地獄の黙示録」(80)は、もう予告編を見た時から興奮しっぱなしだった。
「ワルキューレの騎行」のレコードを毎日繰り返し聴いて、風呂に入れば湯船からニュ~と顔を出して「黙示録」ごっこしてた。
あのヘリ空爆シーンは映画じゃない。本物の戦場だ。だからコッポラは狂った。映画史に確実に残る、いびつな怪作をこしらえて、その後失速してしまった。
21世紀になってから「特別完全版」なんか観せられたけど、やっぱり後半は理解出来たとは言えない。でも、何度でも観てしまう。


私も大学生になると、狂ったように映画を観まくった。
ハリウッド映画も、80年代から少しずつ変化し始める。バラエティに富んだ大ヒット作たちは、明日以降。