未公開写真 Part 2 | TRAIN SQUARE(模型と実車)

TRAIN SQUARE(模型と実車)

撮り鉄は事実上引退。現在はNゲージ(主に貨物列車)をメインに楽しんでいます。

|ω・`)ノ ナマステ〜

 

いや〜、今日は暑かったですねぇ。今シーズン初めてアイス🍦を食べました。

 

では本題。

 

現在、海コン輸送列車(海上コンテナは盛岡貨物タ-東京貨物タ間・3070レ〜4072レ/4073レ〜3071レ専用)で運用されている、低床貨車のコキ73。

コキ73は、車両限界の小さい線区でもハイキューブ(9ft6in)コンテナの輸送を可能とするため、小径車輪を使用して(FT17台車)車体中央部を低床化したコンテナ車を試作することになり、2016年に製造され現在4両あります。

 

●空車状態のコキ73

積載コンテナはコキ200に準じ、40ft・20ft海上コンテナ(タンクコンテナ含む)、各種30ft〜31ftコンテナの積載に特化した車両で、12ft(5t)コンテナは積載出来ません。

 

●積車状態(40ftハイキューブ)のコキ73

数回撮影したコキ73ですが、この写真を撮影した日、何の気なしに台車周りを目で追って見ていると、車輪側面が光っているように見えました。

 

●気のせいだったのか?

ちょっと分かりづらいですが、この写真でもやっぱり手前側の車輪側面が光っているのがお分かりかと思います。見間違いでは無かったようです。

何が言いたいのかというと、このコキ73が装着しているFT17台車、新幹線のようなディスクブレーキを装備しているようなのです。通常の踏面ブレーキもあるかまでは分かりませんでした。

 

●FT17台車(以下2点拾い画)

φ610mmの小径車輪と空気バネを採用したFT17台車。

コキ73がディスクブレーキだったと仮定して、恐らくですが、低床貨車故に通常の踏面ブレーキだとブレーキ引き棒やブレーキテコ等を組込むスペースも無く、かといってコキ107・コキ200に使われているユニットブレーキも台車枠に組込むスペースが無いために、新たにディスクブレーキを開発・装備したものと思われます。

参考までに、新幹線車両のディスクブレーキです。輪心部分にブレーキディスク、台車枠横梁(左側)にブレーキ装置(車で言うブレーキキャリパー)が取付けられています。

 

因みにブレーキ装置上に斜めに付いているシリンダーと小さなブレーキシューのような物は「踏面清掃装置」といって、通常の踏面ブレーキではシューを車輪踏面に押し付けて制動するので、その部分の汚れ(水分や油分等)はシューによって落ちますが、ディスクブレーキの場合はご覧の構造なので踏面の汚れは落ちにくく、強いブレーキを掛けると車輪がロックし滑走し、場合によっては車輪にフラットスポットが出来て、騒音や振動などの原因になってしまいます。それを防ぐ(低減する)のが、踏面清掃装置(「とうめん」と読みます)の役割です。

 

( ´Д`)=3 フゥ ついつい語ってしまって長くなってしまいました。

念の為申しておきますが、コキ73にディスクブレーキが装備されているのかは、確認が取れていませんが可能性は非常に高いです。

 

ではまた次回✋