『私は奇跡を見た』
～ 超能力エネルギーの神秘 ～
政木和三
第六章 奇跡はなぜ起きるのか
第八節 病気とは何ぞや
天玉尊先生は患者に手を触れることなく、病気をいと易く治してしまう。
電話の声だけで、問診をすることなく、病状と病名がわかる。
人間の病気を高次元の世界から見れば、どのようになっているのだろうか？
漢字はその意義を忠実に示している場合が多い。
『病気』
も、その字を見ると、体が悪いのではなく、
『気が病んでいる』
意味と思われる。
すなわち肉体が悪いのではなく、精神が故障していることになる。
天玉尊先生が、ガンの患者を見ると、ガンの部分に別の生命体が附着しているそうである。
自分の生命体（すなわち支配霊および背後霊）でない余分な別の生命体が肉体に附着し、自己の領域を広げようと、細胞や異状増殖を行なっているわけである。
細胞の増殖は正常であるが、その老廃物の処理機構が伴なわないために、ガンの症状が起きることになる。
天玉尊先生には、その別の生命体が見えるために、それに話しかけ、あなたがそこに居ることは、本人を非常に苦しめることになるから、立ち去りなさいと、その理を説くと、その生命体は納得して、肉体から去ってゆく。
それでガンは治ったことになる。
しかし、末期的なものに対しては、宿命で、どうすることもできないが、死ぬまで少しも痛まぬようにしてあげましょうと申される。
その他の病気も、ほとんど別の生命体の寄生によって起こされている場合が多いという。
現在、医学においては、このような考えは許されるはずもない。
しかし、そのような現象が絶対に存在しない証明もできない。
私が昭和三十年代に神経の研究を行なっていたころ、眼の神経繊維を摘出し、リンゲル液中に保存し、一年後、二年後等に取り出して、電気刺激を与えることによって、二相性活動電位の発生が確認され、摘出した神経は生きていることを立証した。
肉体は数年前に消滅しても、神経だけが独り生きていることになる。
そうすると、
死とは何であろうか？
ここに死に対する大きな疑問が発生した。
リンゲル液中に数年間あった神経は、実験台に載せるとき、ピンセットで手荒に扱うと非常に興奮し、異常電圧を発生し、実験は不可能となる。
肉体から離れてしまった神経の一部でも、生きているときと、ほとんど変わらないような感情を持っているらしく感じられた。
神経を構成しているコンデンサは、非常に精密に作られており、人工的に作ったコンデンサでは真似のできない性能を持っている。
それは神経波電圧に対して、誘電体損失がなく、脳からの信号電圧の伝播中に電力の損失が皆無である。
この神経の構造の巧妙さと、自然の力の偉大さに打たれて、発明、研究に対する一つの悟りを開く気持となった。
ここで完成したものが、神経波電圧波形を利用した治療器ヘルスアップまたはビメークである。
これはトランジスタとトランスを各一個と抵抗とコンデンサを二個宛使用した、最もシンプルな回路構成となっている。
この簡単な回路から発生するパルス波形を人体に流入させると、ちょうど、神経に発生する二相性活動電位波形と同じものになる。
この波形を利用したヘルスアップ治療器により臨床治験を行なったところ、非常な好成績をあげた。
その例は、神経痛、肩こり、胃下垂、仮性近視、骨の生育、不眠症等である。
この神経波を利用した治療を人体に使用すると、運動神経に直接に刺激を与え、肩の筋肉の運動、手足等の運動、あるいは横隔膜の運動によって胃を定位置へ戻すような現象が起こる。
さらに筋肉の運動に無関係な場所に使用すれば、自律神経の指令によって人体が最も理想的な状態になる。
このようにして、薬物を用いず、神経と同じ信号を人体に流入させることによって、患部がよくなる原因は何であろうか。
病気が神経の刺激だけで快復することは、最初にあげたように、病気とは気が病んでいることになる。
バクテリヤに基因した病気以外は、精神力によって治療可能な時代が来るのかも知れない。
昔からのことわざに、病は気からと言われている。
学生運動の盛んだったころ、大学の先生に、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者が多く発生したことがあった。
これらは全て、神経の過労によって発生したものだと思われる。
レントゲンで胃腸を見ると、その人の精神状態または職業までも判定できるものである。
気の持ち方によって内臓は大きく特徴づけられるようである。
大宇宙は調和された大集団である。
我々の太陽系も見事に調和された天体である。
人間も何兆ともある細胞の大集団の調和された姿が健全な体となっている。
人体の五臓六腑も全て自己意識を持ち、骨肉等と共に調和を保っている。
一つの不調和が起きても、人間は健康を害されることとなる。
大宇宙も太陽系も同じことが言える。
その調和を保つことが自然界における善意であり、我々生きるものにとっては自然のあるべき姿である。
精神の不調和は、肉体の不調和を誘発し、病気となる。
人間は病むものではなく、健康な姿こそ本来の姿と思われる。
不調和を起こした肉体の患部に対して、精神的な光を与えることによって、調和を取り戻すことができる。
肉体の不調和の部位に対して、自分の生命体よ、窓を開き、光を取り入れて、調和を計れと、無欲に念じることによって、自分自身が超能力者となり、たちどころに病気を治すことになる。
前にも述べたように、人間は全て超能力者として生まれてきたものである。
それを眼前の欲望のために、その超能力を封じ込んでしまっているものである。
心の窓を開くことによって、無形の絶対神たる心を持った光体の照射を浴び、全ての人間は超能力の発現を見ることができるものである。
私は奇跡を見た
初版発行：昭和53(1978)年1月10日
10版発行：昭和59(1984)年3月15日
著者：政木和三
発行者：瓜谷侑広
印刷所：藤印刷 株式会社
発行所：株式会社 たま出版
〒162 東京都新宿区納戸町33
電話 03-269-4367
振替 東京3-94804
0014-0023-4354
1978©
ISBN 4-88481-023-6 C0014 ¥980E
政木先生とのご縁の始まりは、
昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
（実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです）
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
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政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。
政木和三先生の廃刊御著書
～ 超能力エネルギーの神秘 ～
『私は奇跡を見た』
を現状のブログデザインに合わせて
再び掲載させて頂きます。
政木先生の御教えである
『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ！』
との仰せを引き続き継承するため、
今後も少しずつではありますが、
何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、
政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、
皆様には引き続きのお付き合いの程、
何卒、宜しくお願い申し上げます。
深謝
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