『私は奇跡を見た』
~ 超能力エネルギーの神秘 ~
政木和三
第六章 奇跡はなぜ起きるのか
第十節 事実は認めるべきだ
本書には信ずることのできないような真実の現象が多くあった。
現代の科学では説明のできない現象であっても、記録され、実物が現存すれば、事実と認めなくてはならない。
しかし世の中にはインチキあり、イカサマあり、そのうえ人間の思い違いもある。
古くから伝わる迷信のたぐいの中にも真実があるかも知れない。
自分の常識での独断は、軽率と思われる場合がある。
世の中には自分の知らないこと、わからないことが多く残っているはずである。
決して自分は万能でないことを自覚して、物事の判断をしなくてはならない。
地球と天体の関係でも、その時代によって考え方が異っており、大地はいつも不動であり、天が動いていると信じていた多くの人は、地が動いていると唱えた人を罰している。
現在では、だれでもその間違いに気付くことである。
しかし、その時代の常識では天動説が正論と信じられ、それを基礎として全てが成り立っていたものである。
このようにして、現在の常識だけで物を判断することは、大きな誤りをもたらすことにもなる。
人間界はこれからも無限に進歩し、止まることのない向上線を辿ってゆくものであろう。
新しい現象が事実として記録されれば、それを否定せず、新しい科学分野の研究課目として、その根本原理の探究と解明に努力しなければならない。
それを個人の考えだけで、そんなことは科学的にあり得ないと否定する人は、目前に出現した事実を否定するに足るだけの科学的根拠を示すべきである。
筆者も三年前までは、科学的に説明できない現象を人から聞く度毎に、そんな馬鹿なことがあるはずがないと一笑に付していた。
しかし、自分の面前で事実として十数回も現象が発生し、それに直接に手を触れ、現実として測定器の記録となり、写真にも証拠にして写されれば、それを否定する科学的根拠がなく、信じざるを得なくなったものである。
世の中には、イカサマやインチキも多い。
そのようなまがいものと混同してはならない。
どこまでが正しく、どこからが不正かの判断力を養わなければならない。
たとえば、家相について考えてみると、裏鬼門に便所を作ってはいけないと昔から言われている。
戦前の便所はほとんど溜め置き型のものであったために、裏鬼門は家の南西に当るために、日光が最も長く当り、汚物の腐敗が多くなるために不衛生であると考えれば、この家相の定めは正しいと思われる。
しかし、東に門を作れば貧乏となり、北にあれば死人が出る、南にあれば病人が多く出るために、西が最もよいと言われる。
この方位の定め方の根拠となっていると思われる、中国の古言に、東貧西福、北死南病という言葉がある。
これはおそらく、中国を中心として、地理を考えた場合の中国民の感情であると思われる。
東方は海であるために産物がなく、西方は多くの肥沃の土地のために食糧が多く産出する。
北はシベリヤで死の世界のような場所であり、南方は伝染病の発生するいやな地方であると言う意味だと思われる。
それをそのまま日本に持ってきて、そのまま家相に当てはめることは、少し行きすぎの感があると思われる。
ことわざの中にも、思う一念、岩をも通すと言うのがある。
この言葉は実在したのではなかろうかと思われる節が多く感じられる。
天玉尊先生が、関西へ来られたとき、ある家の庭園にあった数トンの巨石を動かしたことがあった。
紀元前四千年ごろの巨石建設時代(ストーンヘンジ等)において、数十トンから百トン以上の巨石を、数十キロメーターの長距離を運んで建設されたと言われているが、当時はどのような方法で巨石を持ち上げたのだろうか?
現在以上の機械力があったとは思われず、謎のエネルギーの力によるものではないだろうか。
このように、科学的に証明のできない事柄についての判断をするとき、それを力学的な方法で考えるのもよいが、天玉尊先生の意志による石の移動の事実も、原因究明の一つの参考材料としなければならない。
信じてよいことか否かを決定するために、自分の心の視野を深くしなければ、真の判断は下されないであろう。
私は奇跡を見た
初版発行:昭和53(1978)年1月10日
10版発行:昭和59(1984)年3月15日
著者:政木和三
発行者:瓜谷侑広
印刷所:藤印刷 株式会社
発行所:株式会社 たま出版
〒162 東京都新宿区納戸町33
電話 03-269-4367
振替 東京3-94804
0014-0023-4354
1978©
ISBN 4-88481-023-6 C0014 ¥980E
政木先生とのご縁の始まりは、
昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
(実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです)
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
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政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。
政木和三先生の廃刊御著書
~ 超能力エネルギーの神秘 ~
『私は奇跡を見た』
を現状のブログデザインに合わせて
再び掲載させて頂きます。
政木先生の御教えである
『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ!』
との仰せを引き続き継承するため、
今後も少しずつではありますが、
何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、
政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、
皆様には引き続きのお付き合いの程、
何卒、宜しくお願い申し上げます。
深謝
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