もう ダメか… | BuzzerBeat 斎藤工宝詞 公式ブログ

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感動映像プロデューサー

BuzzerBeat の

斎藤工宝詞です!





連載シリーズ

書かせていただきます。





三号店のスタートに失敗した

私は、キツネにつままれたような

感覚でした。。。





大手デパートがあり

マグナム級の

既存のギフト店が3店舗

そして The ブランドの三越の

ギフトショップがある地域では

私はまったく通用しませんでした。






「何で通用しないんだろう…」





本部のマニュアル通りに

あるいはマニュアル以上に

がんばっているのに

兆しの1つも見えないのです。





そして負の連鎖は

止まらずスタッフが

一人やめ二人やめ…。





いよいよ

本店から 妻を呼び

なんとか営業を続けて

いるアップアップ状態。





今、娘は高校一年生ですが

当時は保育所に通っていて

お店に連れてきては

バックヤードで育てていました。





土日には妻の実家に

預かってもらうのですが

そんな時

今まで経験したことのない






売上げ0円

を経験するのです。(>_<)

しかも 何度も…





これは私の浅い

キャリアの中でも

さすがに…初めてのこと。





売上げ0円で

実家に娘を迎えに行く

情けなさっていったら

本当に 情けなかった…。





家族を養うという

男の能力というか

主の能力が

私に欠けているような

気がして ツラかった。。。。





そして、何かヒントはないかと

休みのたびに

全国どこでも いい店がある

と聞くと、妻を連れて

車で視察に行ってました。





もうPRIDEもクソもありません。

飛び込みで頭を下げて

「教えて下さい」 m(__)m

って毎週  体当たりするわけです。^_^;





そして妻がポツリ

「いつまでこんな暮らし続くの…」






わたし

 「 ……………。 」






無理もありません。

三号店のオープンから

家族サービスなんてゼロ

まともな暮らしもできません。^_^;






本店や二号店は順調だったので

決定的なダメージは

受けてないにしても






この三号店がしっかりと

自立しなくては、

徐々に会社の体力を

奪われることはあきらかでした。






こっからは本当に暗く

あまり書きたくないので

少しだけワープします ^_^;





兆しが見えないわたしは

日曜の夜のたびに

名付け親のじいさんを訪ねます。





するとじいさんは

こうアドバイスしてくれました。





「ホッホッホッ…(笑)

小僧、もうダメだ…と

思ってるじゃろ。

弱いのう、小さいのう (笑)




私 ( カチン!) 怒




人間な、もうだめか…

というところまで落ちて

初めて頭を使うんじゃ。

それまでは

真剣に頭を使っとらん。





汗を流すんじゃ

そして

ただの汗だけじゃダメ

頭を使って考えるんじゃ。

考えて汗を流す、

知恵を出すんじゃ





お前は本部の企画とか

何とかの枠でしか

やっとらんじゃろ。

まるで自分で考えていないし

行動を取ってないし

何も生み出しとらん。

自分で未来を生み出せ。





小さな常識の中で

ただグルグル回って

目が回ってるだけじゃ。

そんなの苦労でも何でもない。

ただの甘ったれじゃ。





私 (カチン!) 怒 ②





いいか小僧、

恵まれてたら

ダメになることもあるし

恵まれてないから

何とかしようとして

大成することもある。





人間、もうダメか…

と思ったところで

振り絞った知恵というものは

向こう何年間を

支えてくれる宝の道に

なるんじゃぞ。」





そうじいさんは

  教えてくれました。





( 汗と知恵か… )





知恵があれば

世話ねーよ!と思いつつ





企画媒体だけを打って

(ようはお金を使って)

汗は流してなかったなぁ…と思い





他界した親父だったら

どうしてたかなぁ…と

いつも心に

問いかけるようになりました。





そんな時

ふと親父の言葉を

思い出しました。





「自分しかできないことをやる」






親父は いつもこう言ってました。

(自分しかできないこと…???)

そもそも その時の私は

FCの枠の中でしか

脳が働かない状態だったので





偏差値が低いなりに

突拍子もない

原始的なこと

を考え出します。^_^;  それは









これです!(笑)









本部のチラシを一回打てば

20万円はかかったので、

そのチラシをやめて

その20万円でバイクを買いました。

(何とも古臭くてスイマセン)












人生ゲームのような

商売ゲームが

もし 仮にあったとしたら





20万円の予算があったら

「さぁ どうします?」 的な感覚で

ようやく頭を使った時





わたしの答えは

「自分で動けば 経費0円」 ^_^;

足で稼げってやつでしょうか…







足で稼ぐという

原点を飛ばして

大げさにチラシばっか打って

今まで何カッコつけてたんだろう…

とそこに戻りました。







そして日中は

店を離れられないので

定休日の水曜毎に

朝から晩まで 約1年間

ポスティングを続けました。





1年も休みごとに

こんな生活していると

知り合いに見られたり

するわけです。^_^; 汗

(結構 はずかしかった…)





しかもヘルメットは

フルフェイスはNG

ポスティングで

あやしまれてしまうので

絶対にヘルメットは 半キャップ!

(ここは こだわりです♪)










半キャップであれば

地域でお客様と会っても

笑顔で挨拶ができるので。






でも、知り合いに会ったら

顔はバレバレなわけです。

本当によく笑われました。^_^;





でも、当時の

「自分にしかできないこと」

って考えたら

これしかなかった。(笑)







大馬鹿やろー!時代の

150馬力の乗り物が
















HONDA スーパーカブに ^_^;






生活も一変しましたが

背に腹かえられ

なかったんです。^_^;





今でも覚えているのですが

ポスティングしていて

夕方になると

夕飯の香りが換気扇から

伝わってくるんですね。。。。。






「この家、今夜はシチューか

あっ、この家 カレーだな…

ここは アジの開きだな…。」






一年以上、こんな休日を

過ごしていたので

考えたらミジメでしたが

店でじっとしているより

ずっとずっと マシでした。






知恵はなかったのですが

汗を流していたら

やっと 少しずつ

見えてきたんです。






実にくだらない話で

テクニックも何もない

ことなのですが





週末ごとに若いお客様が

少しずつ少しずつ

増えてきたんですね。





ようは若い子達は

新聞を取って

いなかったんです…(爆笑)





どんなにいいチラシを

撒いたとしても

新聞を取っていなければ

情報は届かないわけですね。





それが原始的な宣伝広告

ポスティング!という手法が

当たってしまったわけです。






結婚内祝、出産内祝と

若年層のギフトが

徐々に動くようになりました。





この時、はじめて

「あのじいさん、すごいかも…」 

と思いました。





でも、お客様がパラパラ

来店してくれるように

なっただけで、

損益分岐点は はるか先…。






本店、二号店のように

安定した利益を出すことは

不可能に思えてしまって





損益分岐点は

私にとって、まるで

ガンダーラのような存在でした。