能登半島地震のこともあり、今年はなかなか辛い新年になりました。
でも、こんな時代こそ、明るく前向きに生きていくことが大切でしょう。
3連休に北陸に旅行に行ったという知人がいました。
「こんな時期に」と思うかもしれませんが、能登半島以南では旅行者は大歓迎だそうです。
こんな時期だからこそ、行動的に経済活動をしていくことも同時に大切ですね。
あわせて、今だからこそ人と人とがより通じ合うことができるかもしれません。
年明けからバタバタの連続ですが、私も今年は公私ともにチャレンジしたいです。
昨年は出張ばかりで旅行に行けなかったので、満を持して旅に行ってみたいものです。
趣味といえば、私は音楽が好きで、いろんなアーティストが好きですが、中島美嘉が好きだということは、前からブログでも触れています。
地元でライブがあったら必ず足を運んでいますが、あらためて過去記事をみると気恥ずかしいものですね。。
まったく個人的なことですが、昨年末にすこし体調を崩しました。
時節柄すぐにかかりつけの先生に診てもらって、コロナでもインフルでもなくてホッとしたのですが、年末の大事なときに数日不調になってしまいました。
なんとか事務所には行けたものの、東京、大阪の出張はキャンセルで複数の方にご迷惑をかけてしまい、仕事納めの大掃除はもう朦朧としていました。
免疫力はそこそこあるほうですが、やはり若いころよりも回復が遅くなったと痛感します。
そんなとき、スタッフのTさんから「所長、中島美嘉と同じ日に熱を出したのですね」いわれました。
ネットニュースにも駆けめぐっていましたが、まさに同じ日に体調を崩して、予定していたライブが中止されたとのこと。
光栄なのか、悲しいのかよく分からなかったですが、さらに内容をきくと、ホテルで開催予定だったディナーショーが開催時刻の1時間前に急遽見送りとなったとのことで、かなり大々的に報道されていました。
私もディナーショーにも行ったことがありますが、一流ホテルでのクリスマスディナーショーは、間違いなくその年の記憶に残るメモリアルであり、急遽中止になるとやはり相当残念な思いをすると思います。
それも1時間前となれば、多くの人はドレスアップやヘアメイクを終えて会場に向かっているはずであり、気のはやいファンならすでに会場入りしていることでしょう。
私はちょっと心配になってネット上の反応をみたのですが、やはり相当に辛辣な批判のオンパレードでした。
プロである以上、体調管理をするのは当たり前。どんな事情があろうとも、結果的に晴れの舞台に穴をあけることは許されない。
それはその通りだと思います。しかも、開催1時間前。「せめて朝には中止を伝えてほしかった」という意見は、なるほどを思わざるをえなかったです。
それでも、「本人がステージで謝罪を」とか「返金だけではなく損害賠償」とか「せめて料理だけでも配るべき」とか「べつのアーティストを呼んで」からはじまって、「プロ失格だから引退しろ」とか「どうせ売れてないからダメ」とか「二度とライブをすべきでない」とか、ほとんど侮辱にも等しい批判が並んで、私まで気落ちしてしまいました。
だれだって、体調不良で仕事に穴をあけることはある。現に私だって、まったく同じ日に、まさにまわりに迷惑をかけてしまった。ぜんぜん役割も影響力も違うけど、同じ人間ならだれにでも起こることだと思いました。
でも・・・
あとになって知ったのは、こうした批判を繰り広げた人の多くはそもそも彼女のファンではなく、そもそもチケットを買ったり 音楽を楽しんだりしている人たちではなかったのです。
だから、本人はなにも被害を受けていないのだから、「お金を返して」とか「損をした」とかはいえないし、一般常識を語るにしても、ほとんどの人が匿名で書いているから、実質的には影響力はほとんど持ちえないはず。
ファンはといえば、「美嘉ちゃん大丈夫?」「ゆっくり休んで」「また楽しみにしている」という声ばかりで、批判の声なんてどこにもみられません。
私も何度かライブに行っているので知人もいますが、当日の様子を正確に克明に伝えてくれました。
その人いわく、ファンは一丸となって本人を気遣っていて、中止を批判するような声も雰囲気もまったくなかった。それどころか、会場のホテルのスタッフの方々の現場での温かい声がけ、中止になったことを個別に携帯に架電するなどの親切な対応、ディナーショー参加者のためだけに無料バスを臨時走行させるなどの決め細かな配慮に感動したといっていました。
ディナーショーのチケットは、決して安くありません。それを購入して、楽しみに来場して、直前にキャンセルされたファンたちが心から「ありがとう」といい、まったくお金も払っていないし、なんの関係もない人たちが匿名で猛烈な批判を繰り広げる構図。
こんな絵は、今の世の中であちこちにみられるものですし、私たちもいろんな場面でリアルに遭遇していると思います。
あなたは、ついつい本来はまったく関係のないはずの人たちの悪意に満ちた声を気にしすぎてはいませんか?
そして、あなたのことを心から大切に思って行動してくれている人たちのことを、本当に大切にしていますか?
私も自分自身のことも振り返って、いろいろと考えさせられたこともあります。
無用の声に心を奪われずに、本当に大切なものをどこまでも大切に。これが、本来あるべき「プロの姿」なのだと思います。
あらゆるビジネスにも通じる、“プロと顧客”の関係、しっかり心に刻んで行くべき道に邁進していきたいものです。