ドラマ「あなたの番です」伏線や犯人ミスリードや主人公・翔太(田中圭)独自の考察が多過ぎます。
なので、真実をネタバレしようにもなかなかマンション「キウンクエ蔵前」で起きている交換殺人事件の真相も黒幕犯人も見えて来ず、納得のゆく考察も出来ません。
そこで、ドラマ「あなたの番です」番組スタッフが考えているシナリオとは無関係に、犯人設定も変更して制約なしに登場人物に思いっきり自由に活躍してもらうネタバレ物語を書いてみました。
題して「あなたの番ですオリジナル14.5物語」騙されたと思ってあれこれ考察せずに一回読んでみてください。
今回は、104号室石崎賢治物語です。
石崎賢治は堅実で真面目で計画的な性格?
ドラマ「あなたの番です」の登場人物紹介には、石崎賢治(林泰文)について“区役所職員、堅実で真面目で計画的”と書かれています。
確かに、妻の石崎洋子(三倉佳奈)が殺したい相手がいなくて自分の名前「石崎洋子」を紙に書いたため、家で「自分の身が危ない」などといくら騒いでも、石崎賢治は平穏です。
まるで交換殺人ゲームなどマンション内で起きていないとばかりに妻の洋子の心配を気に掛けようとしないのです。
しかし、そんな石崎賢治も職場のすみだ区役所ではストレスが溜まる毎日にイライラしていたのです。
役所内の春の人事異動で税務課の係長に転属になった石崎賢治。
慣れない納税者からの苦情対応や、納税催促で神経も擦り切れんばかりの状態だったのです。
そのため実は、妻の身の心配も気になどしていられなかったのです。
なかでも一番石崎賢治の気を悩ませていたのは、元マンションの敷地のオーナーで最上階に住む赤池幸子の滞納でした。
同じマンションの住人なのに納税の催促をするのはあまりないことですが、誰も逃げてばかりで引き受けようとしないので、係長という役職上仕方なく担当させられていたのです。
赤池幸子は「等価交換で土地とマンションの部屋を交換しただけだから、税金がかかるハズがない」と書類など一切示さず調査にも応じようとしません。
仕方なく税務署に相談しても、証拠となる契約書やお金の流れを示してもらわなければ動けないと重い腰を上げません。
とうとう石崎賢治はストレスで発狂寸前の状態に追い込まれていたのです。
それが、翔太と菜奈がマンション「キウンクエ蔵前」の302号室に引っ越してきた春の石崎賢治の状況でした。
交換殺人ゲームは誰の発案?
そんな夫・石崎賢治の事情を一番先に知ったのは妻の石崎洋子でした。
石崎賢治と洋子の夫婦は、家族にとってのこの難局を協力して乗り越えようとしたのです。
502号室の赤池幸子おばあちゃんが夫のストレスの原因だと知った洋子は、まず仲間つくりから始めます。
同じ仲の良い若い夫婦どおし、引っ越してきたばかりの翔太(田中圭)と菜奈(原田知世)に目をつけたのです。
会話から菜奈が推理小説好きだと知った洋子。
さっそく、動機無き交換殺人が人を殺しても警察に捕まりにくいということを、菜奈にそれとなく吹き込みます。
そして、菜奈に住民会でそれをタイミングよく話させて、交換殺人ゲームの提案を住人会の常連たちから引き出すことに成功したのです。
最初は、日頃幸子からイジメられている嫁の美里を使って幸子を殺害しようとしますが、失敗。
逆に美里と夫の吾朗が首を切られて殺害されてしまいます。
このため、赤池幸子はマンション「キウンクエ蔵前」を退去し、施設に引っ越してゆきました。
これで石崎夫婦はどうやら平穏な日々に戻ったようでしたが、今度は“殺したい人“に自分の名前を紙に書いてしまったため、洋子は落ち着けない毎日なのです。
黒幕はこいつだった!
平穏で不安のない生活を送っていると見られていた石崎賢治にも、隠されていた悩みはあったのですね。
でも考えてみれば、妻に相談し妻の計略で赤池幸子を追い出しストレスから開放された石崎賢治。
こんどは洋子が身の安全を心配してストレスを溜めているというのに、無関心を装っています。
本当の黒幕こそ石崎賢治。
そう思った読者も多かったことでしょう。
まとめ
堅実で真面目で計画的な性格の公務員・石崎賢治。
実は妻を上手く使って仕事のストレスを回避する黒幕でした。
自分は何も手を汚さない男。
それが、市役所職員・石崎賢治でした。
石崎賢治物語 完。