ロックのドラマで悠々自適生活日記

ロックのドラマで悠々自適生活日記

ドラマを見て気持ちが豊かになる日常を目指して、楽しんだドラマの感想や情報を発信してゆくブログです。毎日更新して、最新のドラマの見どころなどを紹介してゆきます。

                                             

↑6話に登場するおにぎりと玉子焼き、ついでに登場しない冷やし中華を再現してみました。

 

 

 

NHKドラマ10「団地のふたり」の6話では、女性の更年期が話題になっています。

 

ノエチもなっちゃんも55歳。

 

更年期になるのはむしろ遅すぎるくらいの年齢です。

 

それでもノエチは、時々イライラしたりブツブツ独り言を言い出すのも、更年期の為ではないかと、とても気になって仕方ありません。

 

 

元旦那が再婚のアプローチ

 

     

 

ノエチがイライラしているのは、元旦那が再婚を申し出てきたことにも原因があるようです。

 

マザコンの元旦那は、母親が亡くなったことで元サヤに収まらないかと言って来ました。

 

「自分勝手!」

 

しかも、出版社の編集者である元旦那が、エッセイの出版を餌に言いだしてきたことにもノエチは腹が立っているのです。

 

「サイテー!」

 

 

なっちやん(小林聡美)はそれを聞いても、反応しません。

 

それどころではないのです。

 

団地のおじん達に大人気の福田さん(名取裕子)がコンビニのユン君に近づこうと韓国語を習い始めたと聞いたので、心穏やかではありません。

 

ふたりで更年期なのかな~ つぶやくばかり。

 

 

ノエチ(小泉今日子)遂に覚悟を決める!

 

         

 

といっても、再婚のことではありません。

 

父の昌夫(橋爪功)の通院に付き添ったついでに受診した乳がん検査で、要精密検査の通知が病院から来たのです。

 

「乳ガンかも知れない!いやそうに違いない!」

 

最近の気の病みやイライラ不調も乳ガンの所為だったんだ! そう思うとノエチは、心を落ち着かせるために、身の回りを綺麗に片づけ始めたのです。

 

それを見た母親の節子(丘みつこ)は、ノエチがあらぬ方向へ覚悟を決めたのだと勘違いして心配し始めています。

 

 

なっちゃんも、気が気ではありません。

 

精密検査の日、なっちゃんはとびきりのご馳走を作って、ノエチの帰りを待っています。

 

そこへ、晴れやかな表情のノエチがなっちゃんの部屋へ入ってきました。

 

なっちゃんは、何も言えず、泣き出してしまいます。

 

「ごめんね。心配かけて」ノエチはなっちゃんを思いっきりハグしました。

 

友達って最高!

 

 

まとめ

         

 

そんなことがあって以来、ノエチはエッセイの執筆に力を入れています。

 

だからと言って、元旦那と再婚する気などないノエチです。

 

 

 

 

 

 

                                                                       

                                                    ↑ドラマに登場するのは抹茶金時かき氷ですが、材料がないのでメロンかき氷になりました。

 

 

9月1日(火)に放送予定のNHKドラマ10「団地のふたり」5話にモデルで女優の田辺桃子が出演します。

 

最近、団地に引っ越してきた元ヤン風妻の鈴木紗耶香の役です。

 

 

野枝(小泉今日子)と奈津子(小林聡美)は、あることで紗耶香から相談を受けることになります。

 

5話のエピソードは、藤野千絵さんの原作小説「団地のふたり」には記述がないので、2024年にBSNHKで放送された「団地のふたり」から記憶をたどりあらすじをご紹介します。

 

 

 

 

夏祭り

        

 

ドラマの5話は夕陽野団地の夏祭り恒例のカラオケ大会の話題から始まります。

 

野枝(小泉今日子)と奈津子(小林聡美)は、子供の頃からこのカラオケ大会には何度もデュオで出場していて、慣れたものでしたが、今回は春奈ちゃん(大井怜緒)を加え新鮮な3人トリオにしようとしていました。

 

なぜなら、ライバルの福田さん(名取裕子)に負けたくないからです。

 

 

福田さんは、団地中のオジイからなる親衛隊がいて、今年は懐メロの「天城越え」を歌うらしいのです。

 

曲目も、ノエ&なっちゃんはこれまで「浪花恋しぐれ」やキャンディーズの「年下の男の子」やピンクレディーの「UFO」、あみんの「待つわ」、PUFFYの「アジアの純真」など懐かしのヒット曲を歌ってきました。

 

でもことしは新鮮な今流行している曲を選ぼうとしています。

 

そこで春奈ちゃんに好きな曲は?と聞くと、ミセスの「ケセラセラ」やリョクシャカの「キャラクター」。

 

55歳のノエとなっちゃんには、どんな曲なのか?全くわかりません。

 

 

 

 

紗耶香(田辺桃子)の相談

 

         

 

さて、野枝(小泉今日子)と奈津子(小林聡美)は、紗耶香(田辺桃子)の困りごとの相談を受けています。

 

団地の嫌われ者・東山(ダンカン)のクレームを受けて続けていると言うのです。

 

「ゴミ出しの仕方が悪い」など細かいことにもうるさく口を挟んで来てシツコイ東山。

 

紗耶香(田辺桃子)は、団地に長く住む野枝(小泉今日子)と奈津子(小林聡美)に助けを求めてきたという訳です。

 

 

しかし、もうすでに十分おばさんのノエとなっちゃんは、紗耶香(田辺桃子)のスタイルの良さが気になって仕方がありません。

 

 

そんな服でお腹が冷えない?そんなサンダルで転ばない?耳に穴を何個開けたの?と、すっかりオバサントークを紗耶香(田辺桃子)に投げかけてきます。

 

しかし、考えたらなっちゃんも野枝も団地に戻ってきたころいろいろ言われたことを思い出しました。

 

でも、時間が経つにつれて、いつの間にかもうすっかりそんなことは無くなり団地に溶け込んでいます。

 

 

3人でなっちゃんが作った抹茶金時かき氷やランチを食べながら、ふたりは紗耶香(田辺桃子)の愚痴を聞いています。

 

途中で紗耶香(田辺桃子)の母親の年齢を聞いたふたり、52歳だと知って、自分たちより年下やん!!と驚くシーンがあります。

 

紗耶香(田辺桃子)が、若くてスタイル抜群でカッコ良すぎるのが理由、そのうち慣れるからと勇気付けていました。

 

 

 

 

大事件発生!

        

                2杯目です↑     

 

 

そんな紗耶香(田辺桃子)に大事件が発生します。

 

夫の翔太(前田旺志郎)が買った宝くじロトシックスで、1等の2億円が当たったのです。

 

翔太は紗耶香の誕生日で6桁にしました。

 

ところが、紗耶香(田辺桃子)は替わりに行ってと頼んだゴミ出しを翔太がサボったため、怒ってその宝くじ券をゴミに出してしまったらしいのです。

 

 

それを聞いて、なっちゃんも野枝も探すのを手伝います。

 

そのうち噂が広まり、ご近所の人たちが集まって一緒に探してくれ、あの東山さんも探してくれました。

 

いまや団地中の人が団結して協力しています。

 

 

そして、とうとう待望の宝くじ券が見つかりました!

 

しかし、番号は惜しいが違っていたのです。

 

翔太が紗耶香の誕生日を間違って覚えていたのが原因。

 

けれど、協力した団地の人は怒るどころか、紗耶香(田辺桃子)を慰めています。

 

ホッとするこの光景に、なっちゃんも野枝も「団地っていいなあ」とつくづく思いましたとさ。

 

 

 

まとめ

               

 

夕陽野団地の夏祭り、カラオケ大会では、なっちゃんと野枝と春奈ちゃんが歌った「キャラクター」やノエチの兄が歌った「チャンピオン」がウケていました。

 

しかし、55歳のなっちゃんと野枝が歌いながら踊ったダンスのせいで、1っか月間も腰の痛みに悩まされることを、この時のふたりは知りませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     

 

4話でローストチキンを登場人物が焦がすシーンがありましたので、早速、マネして焼いてみました。

 

といっても筆者が焼いたのは北京ダック、つまりアヒル(育てた鴨)です。

 

北京ダックは、こんがり焼けた皮とネギときゅうりをカオヤーピンで包んで甜面醤(てんめんじゃん)をつけて食べるのが定番。

 

 

           

 

まあ、これも一種のローストチキンでしょう。

 

皮がパリパリで肉はジューシー。

 

紹興酒を飲みながら、美味しくいただきました。

 

 

 

さて、4話の放送までまだすこしあるので、今回も藤野千夜さんの原作小説「団地のふたり」からのスピンオフです。

 

ドラマのネタバレは控えましたが最後の方に少しだけ入っていますので、楽しみにされている方は読み飛ばしてください。

 

 

 

NHKドラマ10「団地のふたり」の中で、主人公の野枝(小泉今日子)と奈津子(小林聡美)が住む「夕陽野団地」は実在しませんが、ロケ地は存在します。

 

東京都東久留米市にある「滝山団地」です。

 

           

 

ドラマの中で、ふたりが団地内を歩く姿や公園で福田さん(名取裕子)や佐久間さん(由紀さおり)たちが太極拳ををする様子がたびたび映されていましたね。

 

ドラマの後半以降は、夕陽野団地の建て替えを巡る騒動がストーリーの中心になります。

 

 

 

小説の中で「夕陽野団地」は建てられてからもうすでに60年が経っています。耐震工事もなされていません。

 

各棟は4~5階建てで、エレベーターは無く、上の階の住人は階段の上り下りがたいへんなのです。

 

          

 

住民からはもしものことがあったら危険だという声が上がっていました。

 

土地がゆったりとしていて、建物の間が広く設計されていて各棟に庭があります。

 

またそのことで、土地の有効利用を図るべきだという団地内外の声もあります。

 

 

しかし、長年この団地に住み続けている住民にとっては、この「夕陽野団地」がこのままであってほしいという気持ちも、強いのです。

 

 

そのことでこれまで何度も集会で提案されてきた団地建替え問題ですが、築60年を超えて、もう限界が近いという認識もあったのでした。

 

そして遂にある日、野枝の父・太田昌夫(橋爪功)が理事長を務める団地住民集会で、建て替えが決定されます。

 

 

          

 

この団地の部屋は、住民個人の所有なので建て替えを自分たちで決められるのですね。

 

住民は、新しい建物が出来るまで、仮の住まいに移ってゆきます。

 

佐久間のおばちゃん(由紀さおり)は、息子夫婦と同居することになり、福田さんは知り合い男性と手を取りあって団地からいなくなります。

 

 

しかし、ノエチ(小泉今日子)となっちゃん(小林聡美)には移り住む先はありません。

 

ある晩、ノエチは悪夢をみました。

 

 

再三の立ち退き命令にも関わらず居座る住民に対し、強制執行が行われる夢です。

 

ノエチとなっちゃんはヘルメットをかぶって籠城をつづけたために、遂に機動隊が機関銃を手に突撃しました。

 

そして、ふたりは降伏をして生き恥を晒すくらいなら、いっそ団地と運命を共にしようと誓い、バリケードの中から姿を現わし、

 

竹竿で戦う姿勢を示したのです。

 

 

 

するとなんてことでしょう。

 

機動隊の機関銃が火を噴いたのです。

 

ノエチとなっちゃんの体に次々と銃弾が当たり、ふたりは最後の叫びをあげるのです。

 

「快感!」「カイカン!」

 

 

これ薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」のパクリです。

 

ここで、なっちゃんの部屋でうたた寝していたノエチが目を覚まして我に戻ります。

 

 

さて結局、ドラマでは団地の建て替えは、デベロッパーの撤退でご破算になり、ふたたび住民たちも戻ってきました。

 

「やっぱり、住み慣れた我が家が一番ね」佐久間のおばちゃんも嫁に気兼ねをしなくて済む団地の自分の部屋に戻ってきました。

 

福田さんはロマンス詐欺に引っかかった様で、何事もなかったようにみんなに溶け込んでいます。

 

 

 

まとめ

 

          

 

なっちゃんも、原作小説のなかで、ローストチキンに挑戦しているようです。

 

 

 

 

 

                  

             ↑これは、筆者が「まつ」のホットケーキをマネて焼いたしろものです。

 

 

今回は、ドラマ「団地のふたり」に登場する喫茶店「まつ」のホットケーキを真似して焼いてみました。

 

「ホットケーキ」って言葉。

 

なんだか昭和の懐かしい響きが感じられて、ほっとしちゃいますね。(ダジャレです)

 

でも最近は、「パンケーキ」ってのたまうのがお洒落だそうで、時代を感じてしまう筆者です。

 

<材料>

 

卵                                      2個

牛乳                                     1/2カップ(120ml)

ホットケーキミックス 1袋(200g)

バター        1片

はちみつ       たっぷり

 

<作り方>

 

①ボウルに卵と牛乳を入れ、泡だて器でよく混ぜる。

 

②そこにホットケーキミックスを入れてかき混ぜる(50回から60回)

 

③フライパンを中火で熱して、一度火を止めて冷ます。

 

④火を弱火にして、②の1/4(1枚分)をフライパンの上から流し込む。

 

⑤片面3分、裏返してまた3分焼いてキツネ色になったら完成。

 

⑥同じようにもう1枚焼き、2枚重ねにして平皿に盛って、バターを乗せて蜂蜜をたっぷり垂らしたら完成。

 

 

 

なっちゃん念願のホットケーキとは?

 

                 

 

ドラマ10「団地のふたり」には登場しませんが、藤野千代さん原作の続編小説「また団地のふたり」には、なっちゃんがずっと食べてみたいと思っていたホットケーキが登場します。

 

 

そのお店は、二人が大好きなプロレスの試合が開催される板橋の「グリーンホール」の近くにありました。

 

そこは、テーブルに古めかしいゲーム機が設置された喫茶店ピノキオです。(原作本ではお店の名前は書かれていません)

 

                 

 

お目当てのホットケーキは1時間かかるという超レアものらしいのです。

 

ノエチは「まつ」が可哀そうと引き気味でしたが、しかりとホットケーキとパスタを注文していました。

 

この時、プロレスの試合からずっと一緒だったのが、浅野君。

 

 

浅野君は出版社のなっちゃん担当の編集者です。

 

なっちゃんが駆け出しのイラストレータのころで、浅野君が学生アルバイトの原稿取りだったころからの付き合いでかれこれ30年近い友達。

 

今回は、浅野君のお誘いでなっちゃんとノエチのふたりが大好きな「いたばしプロレス」を観戦に来ていたのです。

 

 

ここでもマイペースな浅野君はカレーピラフを注文しています。

 

そして待つこと1時間。

 

ついにお待ちかねのホットケーキです。

 

                          

 

分厚い!これはホットケーキというよりケーキそのものだわ!

 

念願叶ったなっちゃんもノエチもふたりは大感激です。

 

 

原作者の藤野さんはこんなふうに表現しています。

 

「外がかりっとしていて、それから、さくっ。中はちょうどよくもっちりしている、」

 

3人でホットケーキ2枚を分けて、「うんまい!」 

 

感嘆符がいくつも付きそうです。

 

 

                    

 

 

 

さて、団地の近くの喫茶店「まつ」はフィクションのお店です。

 

しかし、小説では公表されていませんが、板橋グリーンホール近くにあるホットケーキの喫茶店として登場するこのお店「ピノキオ」は、実在します。

 

 

          

 

この地図では分かりづらいのですが、東武東上線大山駅と下板橋駅の中間地点、画面一番下に、

 

「コーヒーショップ  ピノキオ」の文字が見えます。

 

歩くにはちょっとありそうで(徒歩13分)、小説「また団地のふたり」でもなっちゃんはノエチが運転する車で向かっています。

 

近くには小説に登場するコインパーキングもあります。

 

                 

 

紅い屋根のマンションの1階が喫茶店「ピノキオ」です。

 

正面からはこんな感じ。

 

                  

 

これは見逃せないお店のホットケーキです。

 

ちなみにホットケーキのお値段は700円だそうです。

 

 

                     

 

 

まとめ

 

藤野千夜さんの続編小説「また団地のふたり」では、なっちゃんとノエチの団地の暮らしがゆるりと描かれています。

 

前作「団地のふたり」であったような団地建替え騒動の章や鬼気迫る妄想シーン、住民が団地を離れてゆく寂しいシーンもありませんが、コミカルに穏やかに団地の人々や登場人物の様子が描かれていて、最後まで楽しく読んでしまいました。

 

続編小説「また団地のふたり」も映像化して欲しいですね。

 

 

 

 

 

 

NHKドラマ10「団地のふたり」が2週飛ばしになったので、待ちきれないファンの期待に応えスピンオフストーリーを作りました。

 

その前に、今週はなっちゃんのご褒美お料理からご紹介します。

 

                 

 

 

NHKドラマ10「団地のふたり」第4話スピンオフでは、土用の丑の日はとっくに過ぎてしまっていますが、うなぎ弁当が登場します。

 

浜松産のうなぎは身がふっくらとして、多少小ぶりではありましたが、大変美味しゅうございました。

 

 

 

生チューバーなっちゃんの挑戦!

         

 

 

ネットのフリーマーケットに始まり、オリジナルプリントTシャツの販売に手を出し失敗し、一時はどん底に突き落とされた感のあったなっちゃんでしたが、それならばと始めたのが生チューバー

 

これならば、自分の姿をネットで生配信するだけなので、経費もあまりかからず人気が出て投げ銭が飛んで来ればまるもうけ。

 

 

配信チャンネルに登録し、自分のイラストの宣伝も兼ねて!オリジナルプリントTシャツを身にまとい雑談配信から!

 

そう考えて始めてみたものの、思ったようにはアクセスは伸びず、お散歩配信や得意のお料理配信、果ては山手線一周徒歩配信と、手は尽くしたものの、来てくれるリスナーは1桁に留まっていました。

 

 

野枝も「あたしは映さないでね」と言いながらも、アイデアだけは貸してくれています。

 

しかし、いつも期待を打ち砕かれる残念な結果でした。

 

 

「アクセスどうやっても増えないね。こうなったらあれしかないよ」と野枝。

 

「あれってまさか、水着配信とかはイヤだよー。」

 

「誰が50代のおばちゃんの水着姿が見たいと思う?」

 

なっちゃんは自分のでっぷりとしたお腹を見つめ「それもそうやね」とため息をするばかり。

 

 

「わたし、ほかのアクセスの多い生チューバーの人たちの配信を見ていて気が付いたことがあるの」

 

「どんなこと?」

 

「アクセスが伸びている配信者に多いのは登山。それも富士山を登る様子を配信する人なのよ。声援がすごいし、投げ銭も飛んでいるのね」

 

 

富士登山と聞いて最初、ひるんだような顔をしたなっちゃんでしたが、投げ銭が飛ぶというあたりから身をのりだしてきました。

 

「でも、登山靴もないしリュックや登山用の服も新しく要るしね」

 

「それなら大丈夫、うちの親のがあるのよ 最近はもう使ってないみたいだし貸してくれるわよ」

 

「一人で登らせるつもり?」と奈津子。

 

「いやいやいやいや なっちゃん知ってるでしょ、あたしはスポーツとか苦手だし、登山なんてとても無理。」野枝は自分で提案はしたものの逃げ腰です。

 

 

「もし、あたしが遭難でもしたら太田野枝から進められて登りましたって救助隊の人に言うからね。 よくテレビのNEWSでいるでしょ。救助されてインタビュー受けてる人。」と奈津子の攻勢は止みません。

 

「じゃ今の富士登山は無しにしてよ」

 

「あっそう、ノエッチの夕ご飯は明日から無しってことでいいわね」

 

「それ困る!なっちゃんのご飯がなくなったらあたし何を楽しみに生きればいいの?」

 

「じゃ、富士登山配信のサポートよろしくね」

 

「やっぱりあたしも登るの?」

 

「あたり前田のクラッカー!大丈夫、いまどきのアイドルだって富士山の頂上まで登っているんだから」

 

「あれは番組企画でしょ。スタッフとかがたくさんいておまけにヘリコプターとかで登っているのよ。きっと」

 

「もう観念しろ!」

 

 

こうして、なっちゃんとノエッチは富士登山配信に挑戦することになったのです。

 

 

 

富士登山当日

 

         

 

ノエチは、父の昌夫から借りてきた軽自動車の助手席になっちゃんを乗せて、富士山御殿場口新5合目に向かっています。

 

3つある富士山の登山ルートのうち一番傾斜が緩やかとのネット情報を見つけ、ノエチが提案したコースが御殿場ルートでした。

 

なっちゃんも、吉田ルートは団体客が多くて混み過ぎるし、富士宮ルートは傾斜が急で初めからキツそうだし、生配信するには空いている御殿場ルートが一番いいわ!と簡単に決まったのです。

 

 

そのことで思いもよらぬ結末となるとは、二人はこの時、考えもしませんでした。

 

午前7時に御殿場口新5合目の駐車場に車を停めると、ふたりはノエチの両親から拝借してきた登山靴、ヤッケ、登山ズボンを身に着け、それにリュックを背負いとツバの大きい帽子をかぶって登山用のステッキを持ちました。

 

7.9合目の山小屋・赤岩八合館に泊まる予約をしているのでリュックの中身は、比較的軽い持ち物でいいと考えていたのですが、昌夫から夏と言っても富士山の標高では防寒具は必須だとか、山小屋止まりでもシュラフがないと湿気のある布団に寝ることになるとか、いろいろアドバイスされて、結局リュックはパンパンに、背負うとヨロケルホド重くなってしまった。

 

「こんな重いのムリだわ」ふたりとも車の中に防寒具とシュラフは置いて、

 

「天気もこんなに快晴だし、こんなもの要らないでしょ、お弁当とペットボトルの水があれば十分や」と歩き始めました。

 

駐車場からしばらくは砂利の混じったゆるい傾斜の登山道が続きます。

 

 

「ピクニック!ピクニック!富士登山って思ったより楽勝じゃん」ノエチの声が弾んでいます。

 

なっちゃんは、登山路の脇に下向きに咲く釣鐘状で青紫色の可愛らしい花をみつけ、摘もうとしています。

 

「ホタルブクロよ きっとこの花」メルカリで買った富士登山のガイドブックを見ながらコラム欄の花の写真と目の前の草花を見比べながら言った。 

 

そこにノエチのとがめる声が「なっちゃんダメダメ!国立公園内の高山植物を摘んだら捕まるよ!」

 

「えっ、そうなの?帽子の飾りにひとつだけ付けようとしただけなのに...................」と残念そうな声でなっちゃん。

 

「そんなことしてたら、花摘みましたって言っているようなもんじゃないダメ!」ノエチはキビシイのです。

 

 

そんなこんなで、ならばとなっちゃんはスマホで花や風景写真を背景にツーショット撮影しながらふたりは、標準ならばゆっくり歩いても10分で着く大石茶屋までの500m弱の距離をなんと40分もかけて歩いています。

 

ピクニック気分のふたり、「♪丘を越え行こうよ~♪口笛ふきつつ♪空は澄み青空 牧場をさして♪歌おう ♪ほがらかに ♪共に手を取り♪ ♪ラン ララランラン ララ.................♪」

 

 

実はなっちゃんもノエチも、初めて富士山に登る興奮で生配信することをすっかり忘れていたのです。

 

そのことに気が付いたなっちゃんは、途中から駐車場まで戻り、生配信をスタートしたのでした。

 

ノエチは戻らず待つことに。

 

ようやく大石茶屋に着くころには、ずっと喋りながらの配信ですっかり喉が渇いてしまったなっちゃん。

 

 

「ここで一回休憩入れてちょうだい!」なっちゃんが叫ぶようにノエチに訴えます。

 

「仕方ないわね 5分だけよ」実はノエチもちょっとだけ栄養補給がしたかったのです。

 

 

どっかと、大石茶屋の前に設えられたベンチに腰を下ろしたふたり。

 

リョックから水を取り出し、飲むふたりでした。

 

そして、ペットボトルを戻す時、ふと思いついたノエチ。

 

「荷物ちょっとだけ軽くしたいね。お弁当重くない?」

 

なっちゃんの方も、それには大賛成。

 

ふたりともリュックの中から、なっちゃんの作ったお弁当の箱を取り出し、開けています。

 

 

「わーご馳走じゃない うなぎのお弁当!やったー!」ノエチは大はしゃぎ。

 

そして、ちょっとだけ軽くするはずのお弁当は瞬く間にカラッポに。

 

「茶屋でおにぎりでも買って、持っていけばいいか」となっちゃんのうなぎ弁当も空になります。

 

 

ペットボトルのお茶も買い足して、再び配信登山開始。

 

ノエチが数メートル後ろでサポートする体制で配信はまた始まりました。

 

 

ところがなっちゃんの歩きがおかしいのです。

 

まだ登山道はほぼ平坦なのですが、前に進んでいないのです。

 

どうしたのかと、ノエチがなっちゃんの様子を見ていると、なっちゃんは振り返り両手で✕印のサインをノエチに送ってきます。

 

何があったんだろう?

 

ノエチはなっちゃんのいる場所まで進むと、足が路面に沈んで同じように前に歩けないのです。

 

 

そこは砂地の始まりでした。

 

御殿場ルートの難点は、砂が深くて地面に足がのめり込んでしまう事です。

 

しかも2、3歩、歩いただけで、砂が登山靴の中にまで入り込みとても気になります。

 

よく見ると、追い抜いてゆくほかの登山者はみな地面の硬い踏み跡を選んで歩いています。

 

しかもみな砂よけのスパッツを足に巻いているのです。

 

 

「あれ持って来てないよ」ふたりは後悔します。

 

親から渡された登山用具入れの段ボールの中に確かにスパッツらしきものは入っていたことを思い出すノエチでした。

 

「やっちまったね」なっちゃんも立ち止まったまま後ろを振り向いています。

 

 

「うん そうしよう!」二人の意見が一致しました。

 

大石茶屋に向かって大股で引き返し、ベンチに座るや否や大声で、「ビールをジョッキで2つお願いします!」

 

朝の9時前でしたが、ふたりだけの大宴会はここから始まりました。

 

もちろん、今夜は車中泊。

 

 

まとめ

 

「生配信で朝の富士5合目から大宴会!」そのタイトルで配信された酔っ払いふたりの姿は全国に流れ、なんと!過去最高となる4桁アクセスがありました。

 

山小屋はキャンセルとなり予約金没収、入山料も返してもらえませんでしたが、配信中ずっと飛び続けた投げ銭で取り戻したそうです。