Side Steps' Today -25ページ目

Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

北海道全線阿房列車(39)
モエレ山頂からは360度パノラマの景色が広がる。丘珠空港も見え、ちょうどプロペラ機が離陸している。下からみれば「登っている物好きがいるよ…」と丸見えでもあり、ちょっと恥ずかしい。さっさと景色を堪能したのちに下るが、これが結構な難儀。尻餅をつくが如くヘッピリ腰にて下るが、足を滑らせればゴロゴロと滑落するのは必至。ここで遭難はしたくない。重心を落としてやっと下山、結果、汗だく。他のモエレ山以外の施設は雪に埋もれ、また時間が早いこともあり営業はしておらず、再びバスに乗ってホテルへ。バス乗車中に猛烈なる一時的な降雪あり、これがモエレ山登山中であれば遭難したかも。0900ホテル帰還、シャワーを浴びると帰京準備。1000にはチェックアウトして札幌中心部を物色。対象は北海道郷土関連書籍だが、大規模書店が多くて品揃えも豊富。数冊を記憶に留めると早めのランチと取るべく「珈琲とサンドイッチの店 さえら」へ。定番のタラバガニとフルーツのサンドイッチをオーダーするも、繊細かつ淡い味わいで良し。札幌駅前に東急があるのが驚愕かつ非常な違和感があったが、駅付近の店舗を物色したのち、札幌駅から1236快速エアポートで新千歳へ。新千歳は初めてということもあり、空港を見学したのちラウンジで一服。羽田と違って土産物屋は全店オープンしており、相応に集客していたがこちとら目ぼしいもの見当たらず。1530羽田行きで帰京。結果、JR北海道の営業キロ数2106キロ(海峡線や北海道新幹線等除く)のうち、踏破したのは2001キロ、95%の乗車達成率。なお、盲腸線での往復等や重複区間を含めれば2645キロ乗車したことになる。尾籠ながら27430円の北海道フリーパスの回収を計算すると、正規運賃は73430円となるため268%の回収率(リカバリー)。なお、帰京便は自宅上空を低空飛行するかと期待していたが茨城県霞ヶ浦方向から羽田にアプローチ。(完)
 
【図】第七日目の行程。さようなら北海道、またいつの日か。

北海道全線阿房列車(38)
第七日目最終日(金曜日)
早朝に起床し、札幌地下鉄とバスを乗り継いでモエレ沼公園へ。彫刻家イサム・ノグチ設計の公園だが、「モエレ山」という不燃ごみと公共残土を積み上げて造成した標高62mの山があり、以前から気になっていたのでこれを機会に訪問。冬であればまた景色も違うだろう。地下鉄東豊線で環状通東駅まで行き、バスに乗り換え25分程度で7時半ごろ到着。早くもバス車内からモエレ山が見えてくるが、完全に冠雪。バスを降りてモエレ山まで10分程度歩くが、本来は3本のアプローチルートがあるものの、周囲を回るだにルートが雪におおわれていて見えない。そもそもルートにたどり着くまでに膝下の深さの雪中を進まねばならず、ルート調査に苦労したが、直登ルートは上部階段部分は融雪しており、このルートと見定めて雪原を登る。平日のせいか、これまで園内ですれ違った人は3人のみ。そのような中、登山しているのは地元民から見ればかなり奇異に映るだろうが、是非頂上からの景色を見たい一心で雪原を登山し、直登ルートに取り付く。こんな気持ちで雪山登山して遭難するのか、とも思いながら雪の中を前進。踏み固められていない雪はズボと膝まで沈み込むが、次第に固そうな場所は見当がつくようになり、融雪した階段部分に取り付き成功。あとは階段を登り、ついに0755登頂に成功。
 
【写真】登頂成功後のモエレ山の直登ルートを見遣る。当方が登ったので、ラッセルによって最初は無かった道ができた?

O's House(ステーキ/沖縄県那覇市)
昔なつかしのステーキを食した後は、もっと現代的なそれを求めてジャッキーステーキハウスの至近にあるコチラへ。夕食時ではあったが、かなりな人気店のようで店内は予約で満席状態。そもそもこちらを知ったのはレビュー等ではなく、その名前と店構えのみの情報だったのだが、名店は名前と店構え(とくに後者)にそれが現れるものだ、と痛感。こちらでも一押しと思しきテンダーロインをオーダー。表記がグラム表示でなくoz(オンス)表示なので一瞬戸惑うが30倍程度をイメージして8ozをオーダー(実際には225g程度)するも、最初に供されるのはアサリのバター蒸しでかなりの意外感。沖縄とアサリというのがなんだかマッチしない(もっと大きい貝が獲れそうなイメージだ)が、気取っては食べにくいもののワインと合いそうなバター感たっぷりの味付け。肝心のステーキだが非常に上品で肉肉しさは少ないが、なかなか美味。なお、こちらもミディアム・レアのオーダーだが、かなりレアな状態で沖縄の焼き加減は全般的にレア方向にバイアスがかかっている様子。当方にとっては好ましいが、レアをオーダーするとどうなるのだろう、という気も…。こちらでは塩・胡椒の他にオリジナルのステーキソースが出てくるが、これをかけるもののやや微妙な主張具合。他に擦り下ろしニンニクやマスタードもあり、各人がこれらを駆使して自分の好みの味を見つけていくことが望まれている様子で、他であるようなソースの味に各店のこだわりがある(なので塩・胡椒さえデフォルトで置いていない)というよりは、各自がそれぞれの趣向に合わせて味付けをして食するスタイルが沖縄流。これを自由度があって好ましいと見るか、ソースに工夫が乏しいと見るか。こちらが名店たるのは素晴らしいホスピタリティ。沖縄は総じてホスピタリティ水準が高いが、こちらも同様。他にすき焼きやしゃぶしゃぶもあるようだが、そのラインナップは地元の方が多い証左か。観光客にとって、沖縄ですき焼きやしゃぶしゃぶを食べることはあまりないものと想像。

北海道全線阿房列車(37)
これに乗ってしまえばもう全行程終了したようなもので一気に気が抜ける。計画策定時には「全部スケジュール通り乗り継げるのか」とそもそも大変疑問だった行程はあっけないほどに難なく完了。JR北海道の献身的な路線・ダイヤ維持には全くもって感服。なお、この直後、函館線では法面(のり面)が崩れている箇所が発見。復旧に2週間程度必要となり、バスによる代行運転となった。それ以前にもこの函館線では運転士がコロナ感染。同じ休憩・宿泊所を使う運転士のPCR検査結果判明まで乗務から外した結果、運転士が足りなくなって運休となっている…。途中、1542銀山、1553然別では相当な積雪量が印象的ながら、そのまま1603余市。全くの都会にてニッカウイスキーの紙袋を持った方が対面に着席する。1628小樽着。小樽ではホーム上に佇む石原裕次郎の写真を眺めた後は気分はもう札幌。各停で行く気力もなくなり、1633快速エアポート172にて1707札幌着。従来札幌での宿泊は2回のみだが土地勘あり。投宿後に粉雪舞う中、すすきのへ。あらかじめ目星をつけた寿司屋へ行き、カウンターで寿司。他に客は2名、座敷に数名のみ。12貫のコースとウニの土瓶蒸し、さらに追加で貝類をお好みでオーダー、ノンアルコールビールも飲んで7千円ほど。土瓶蒸しが特に印象的だったが、やはり東京対比で格安。三越で朝食を調達して帰投。結果、六日目は286km、6時間34分の乗車。明日は夕刻帰京するが、それまではモエレ沼公園へ行き、札幌で書籍等を物色予定。
 
【写真】裕ちゃん1978年。ベルボ(トム)かつサイケな文様のパンツがイケてるが、全身はちょっと妙なバランス。

北海道全線阿房列車(36)
1318発の長万部行きだが、主要路線たる函館本線は国道5号に沿って走っており、鉄道の大動脈かと思っていたが、こちらは急勾配・急曲線が続く「山線」と言われ、ローカル線化している。札幌ー函館という大動脈は「海線」(札幌ー千歳ー室蘭ー長万部)経由になっているため、これから乗る「山線」は極端に本数少なく一日4便…。しかし乗ってみれば超新型H100 というモダンな車両一両でこれまたギャップが激しい。定刻に出発した倶知安(くっちゃん)行きは二股に停車するが、この付近に前回訪問の二股ラジウム温泉がある。ふと物置小屋然とした駅舎をみると、中に人影あり。それはこれまで函館ー長万部で左側に座ってイカめしを食していた青年。この列車にも乗らず、そのまま物置小屋内にとどまって窓から外を見ていたが、彼はどのようにここに到達し、なぜそこにいるのか非常に不可思議で暫く頭から離れず。沿線風景は雪景色が続くだけであまり緩急ない展開。視線を上方に移せば、コールタール塗りと思しき木製電柱の頂上に「発砲禁止」と書かれた看板。思わず、被弾しないかと異様に気になる。そのまま昆布(ここも温泉)ニセコ(ここも温泉)に停車し、1458倶知安へ。この付近では地図上では羊蹄山が綺麗に見えるはずだが、厚い雲に覆われて裾野しか見えず。倶知安では次の1518普通(小樽行き)まで20分あるため改札を出て駅前へ。タクシーしか見当たらず、小樽行き二両編成(またH100)に乗車して小樽へ。
 
【写真】右横書きにてレトロ感十分な「んゃちっく(安知倶)」。英字表記のみ左横書き、それ以外は右横書きにて、瞬時の判読は無理。

今回は前回の楽器店ISとは違う楽器店IKへ。当方が学生の時分、イケてる楽器屋と言えばISだったのだが、いまではISは完全に落ちぶれIKが急速に台頭してきたのには栄枯盛衰を感ずるが、その勢いを物語るビル一棟が楽器屋という新築店舗を訪問。そこのベースブースに行くと目指していた6弦(EHB1506MS)が…。Ultimate Ergonomic Headless Bassとの売り文句だが、一番の特徴はマルチスケール(ファンフレットとも)で、1弦から6弦まで全てスケールが異なっており、6弦にいくほどスケールが長くなっている。見た目からしてフレット間隔が等分でないので非常に違和感があるが、各弦に最適なスケールを与えることでサステインが大きく改善する(プレイヤーサイドでは各弦で適度なテンションが保たれる)と言われる。早速6弦の実機を持って試奏するが、コントロールは手前から①ボリューム②バランサー③トーン(ハイ/ロー)④ミッド(ブーストカット/フリケンシー)⑤トグル(アクティブ/パッシブ)という具合。試奏環境は悪くないが、まず弦高がデフォルトで高い…。こんな楽器弾ける人いるのかという弦高だが、見た目ではブリッジで各弦2mmは落とせそうな余裕はある。さらにマルチスケールを初めて弾いたが、ローポジションには違和感がないものの、ハイフレットは目の錯覚を起こしそうな角度になっており、早くもクラクラしてくる(瞑目して弾け!ということだ)。体が覚えているフレット感覚が全く違うため従来のように目を瞑って弾くことは当面できず、相当の慣れが必要そう。また、剛性を持たせるためかネックが意外と分厚く、ネック裏のRがキツい。いろいろコントロールをイジってみるも、②バランサー③トーンの効きに対して、④ミッドのフリケンシーの効き具合が絶大すぎて演奏中に変わってしまいそうで逆に怖いほど。木材や木目はあまり気にしない性質なのだが、ネック裏はオイルフィニッシュながら、ザラとした木目であって好みでない。購入していろいろ時間を掛けて調整してみれば使える水準と思ったが、量産品であって今後は中古も出てくる筈。もともとの新品価格も破格で25万円弱の定価のところ19万円弱と25%オフで売られており(執筆時点)、しばらくは価格動向や同様の他製品の出現を待ちながら様子見姿勢か。(完)

従来の浮気な楽器は全て舶来モノだったが、ついに国産にもロックオンな一品が…。しかも量産メーカーたるアイバニース(Ibanez)!アイバニーズは中三当時から眼中になかった(失礼)が、ここに来てアイバニーズ…。しかし昔はイバニーズといっていたが、いつから公式にアイバニーズになったのだろうか。中三当時から量産品かつロックプレイヤーがよく使っているアイバニーズなんか眼中になく、敢えて気に留めたのはアランホールズワースがアイバニーズ(AH-10)を使っているという程度だったが、今回は楽器のスタイルを見て「おゝ」と思い、文字にてメーカーを確認するとさらに「おゝ!!」となったのだが、アイバニーズで嬉しいのは量産品であること。量産品のメリットとしては①どの楽器屋でも売っており、一品として買い逃す可能性がないことに加え、②そのために中古品が将来出回る可能性が非常に高いこと、であり、このあたりは月並みなのだが、これ以上に有用なのは③量産品としてパーツ、特に6弦の特殊性からピックアップ、ブリッジ等のハードパーツが相応に量産されて出回ること。このハードパーツを利用して、センスの良いビルダーがさらに良い楽器を生み出してくれる可能性が高まるわけで、さらにヘッドレス6弦の素晴らしい機種が将来登場してくるポテンシャルを感ずる。ということで、早速試奏に出向くも、最初に訪問した楽器店ISでは、生憎多数のベース試奏者あり。試奏したいな~と思いながら試奏者を見ていると、試奏者は自分のプレイに見知らぬオヤジ(←私)が見惚れていると思ったのか、ンペンぺとチョッパー(死語、今はスラップというが、文字通り「ン」のところはヒット悪く音が出ていない…)をかましてきており、なかなか終了しない様子なので敢えなく断念。さらには店頭には4弦と5弦はあるものの、6限がなかったことから店員に6弦はないかと尋ねるに、ないとの返答。5限でネックや弦高の調整余地、さらにはコントロールだけでも確認しようと思うも、引き続きンペンぺ止まらないことから断念して改めて出直すこととする。(続)

北海道全線阿房列車(35)
工場兼売店と食堂が並んでおり、まずは工場兼売店を物色するも売店横に「自由席」なる怪しげなスペースを発見。窓から覗くに列車座席と思しきものが8席ほど一方向に向いて設置されており、そこで買った弁当を食せるスペースになっている。よくみれば「列車内風のフリースペース」とある。恐る恐るドアを開けてみると、窓越しに見たのとは違い、明るい空間でしかも暖房入り。座席の方向には車窓から撮影したと思しき鉄路映像が流れているが、「室内モニターの映像は店主が撮りました。手振れがすごいので酔いやすい方は見ないことをお勧めします。すいません…」との表示。あまりのホスピタリティに衝撃を受けるが、入る勇気はなく隣接の食堂へ。これだけのホスピタリティある店主ならと思えば食堂は時間待ちに最上と思われたが、予想とおり。かにめしをオーダーしながらメニューにある記事をじっくりと拝読。興味ふかい写真多く、しばらく活字断ちの身としては舐めるように読む。当然、かにめしは美味で満足。この好環境にて札幌のホテルを予約するが、札幌駅から大通公園の間の至便な宿は一泊3020円とこれまた激安。早飯の当方もゆっくりとランチを味わって食堂を出るが、よくみれば隣も「かなものカナヤ」であり、”かなやコングロマリット”を形成している模様。
 
【写真】かなやコングロマリット直営の「自由席」。この列車シート(座席)はどのようにして入手したのか?(右側上方にある網棚を見逃すな)

北海道全線阿房列車(34)
昨日とは逆に車窓右に内浦(噴火)湾を見ながら進が、遠くには夕張山地や日高山脈の山並みもうっすら見える。国道5号線に沿って列車は北上するが踏切を見るに、どの車も踏切停止線のかなり手前で停止して踏切待ちをしている。当方が運転者ならもっと停止線まで詰めて停止するだろうが、これはグリップが安定しない初動でタイヤが踏切上でスリップ、立ち往生しないための工夫か、それともスリップした後続車に追突された場合に踏切内に押し込まれないようにするためか。車内ではイカめしを食べ始める人多く、マスク越しでも強烈なイカ臭が車内に充満していることがわかる。1025落部。駅付近の道路に見覚えあるが、銀婚湯に来た時の記憶か。1116長万部着。ここで1318普通(倶知安行き)に乗り換えるが、なんと2時間待ち。今回最大の待ち時間であり、これをどう有効活用すべきか悩んだが駅付近には何もなく、結果ランチをしてホテル予約等をして待つことに。なお、今回の列車行は景色や音を楽しむべく、移動中に音楽は聞かない、読書もしないと決めてきたので待ち時間は一気に困窮する。まず改札を出て意味もなく駅前の雰囲気を確認したのちに国道5号まで歩いて海を見る。その後駅まで戻ってランチだが、今回はイカめしでなくここのカニめしとすべく、早速「かにめし本舗かなや」へ。
 
【写真】長万部駅にて。全体的にグレーなトーンがいかにも北海道。

北海道全線阿房列車(33)
第六日目(木曜日)
北海道らしい曇天。本日の朝は余裕のある出立にて、0817普通(長万部行き)に乗車予定だが、早めに出ると函館駅付近を散策。これまで何度か函館は来たことがあるが、全て湯の川付近に宿泊していたため、有名なる函館朝市には行ったこともなかったのだが、今回は駅前宿泊ということで勇んで行くも、コロナ影響のためか8割方は閉店しており、ごく一部の営業のみ、当然に観光客も疎らなのだが、その分営業中の店頭からオバちゃんの強烈な呼び込みがかかる。ぐるっと一周すると青函連絡船摩周丸を眺めたのちに駅でコーヒーを一服。北海道にきてゆっくりコーヒーを飲むこともこれまで無く、これが初。そもそも駅にコーヒーショップがあり朝から開いているのは、函館のような大都市に限定される。早めに入線している0818普通に乗り込むと、向こう側のホームに非常にレトロな肌色と朱色のツートーンカラーのディーゼル車(キハ40 1798)が入ってくる。道南いさりび鉄道のようだが早速撮影に赴くと、これまた鉄ちゃんがわらわら湧いて出てきて撮影している。0817函館発、途中、曇天ながらも駒ヶ岳頂上に雲はかかっておらず、非常に綺麗にその姿が見える。昨日は数回通ったルートを抜けて0951森着。周囲は有名駅弁いか飯を購入しに改札を出ている模様だが、こちとらそれ以上に気になるのは昨日車窓から見えた海に立つ一本の石碑。ちょうど森駅のホーム函館ホーム先端から見えるが、碑名は「明治天皇御上陸地」。その天辺にはウミネコが2羽これも石像のように留まっている。ネット検索するに1881年北海道巡幸の際にここ森桟橋から上陸したとのこと。
 
【写真】函館駅に入線してきた道南いさりび鉄道のキハ40。「国鉄」感たっぷり。