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Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

九州全線阿房列車(10)
第2日目
本日は宮崎から大盲腸線たる日南線を乗った後、大分まで北上した上でさらに熊本まで西進する。行程上最もハードな予定で0524宮崎発→2329熊本着の予定にて、九州を「あみだくじ」のように北上していく。4時に起床して0450にホテルをチェックアウト、駅に向かう。駅への大通りには人通り皆無だが、超早朝の散歩する老夫婦も。乗るのは0524発(志布志ゆき)一両編成だが、乗客数は早朝だが意外にある。沿線には工場(王子製紙日南工場か)もあり0722油津や0734南郷では意外なる降車数。後者はどこぞのプロ野球球団がキャンプをおこなっている模様でそれ目当てのファンと思しき女性も2~3人いる。プロ野球もかなり禁欲的な場所で練習しているものだ。0836志布志着。志布志はフェリー発着港の印象だが、国家石油備蓄基地があるためか街のインフラが整備されている印象。南国感のある駅(当然無人駅)を降りると朝ラー目的で徒歩数分のマルチョンらーめん店。朝8時台なのに常に結構な客の出入りがあって人気店の模様だが、通常のラーメンをオーダー。付け合わせが沢庵なのが異色だが、とんこつ醤油系でネギが効いていて美味。こんなところに(失礼)こんなラーメン店があるのかと驚嘆。食したのちは付近のコンビニでコーヒー牛乳を購入して駅へ。0930志布志発に乗るのでやや余裕はあるが、こちらも枕崎と同様にこれを逃すと1320まで次がない。1日8便である。乗ってきたディーゼル車に折り返して再び乗るが、明るい日中に改めて見てみれば車両も相当年季が入っている。
【図】第二日目行程。黒線部分が本日のノルマ。始発にのって最後は熊本行きの終電と激ハード…。

九州全線阿房列車(9)
宿泊が決まると一安心にて1609発で吉松へ。学生中心に結構な乗車だが、途中の1633高崎新田でかなり降りる。左手には背から夕陽を浴びて後光がさす霧島連山がなんとも神々しい。1752吉松着。ここから1806発(隼人ゆき)一両編成に乗り換えるが、乗客は数名、かつ、いずれもこれまで吉都線に乗っていた面子。というのも人吉を経て八代に向かう肥薩線がここ吉松から分岐するのだが、2020年の熊本豪雨(令和2年7月豪雨)で人吉方面への橋梁等が多く流出して運転復旧の見通しが立っておらず、隼人に戻るしかない。北海道でもそうだが、このようなローカル路線は災害で一度でも不通になるとバス代行→廃線という帰結になることが多くて悲しい。数百億の復旧コスト、さらにもともとこの路線は年間9億円の赤字と聞けば、なおさらである。日没で沿線周囲は真っ暗、1833霧島温泉付近では携帯電波も相当怪しい。また、途中駅の駅名板もここに限らないが、退色しており判読困難なものもあって廃れ感たっぷり。特にJR九州は赤を多用するが退色しやすい色合いでもある。1903隼人着。ここで再び日豊本線に乗るが、皆は鹿児島中央方面へ向かい、宮崎方面に向かうのは当方のみで鹿児島中央へ向かう特急が出てしまうと残る人なし。隼人駅を降りてみるが、駅舎には隼人駅の看板に加えて島津家の家紋(丸に十字)。まだ19時台だが人数疎らで寂寥としたホーム。1927発(宮崎ゆき)に乗車したが、乗客はほとんどなく2132宮崎着。今日は17時間かけて538キロ走破。駅からは人通りのほとんどない駅前通り(高千穂通り)を15分ほど歩いて投宿するも、宮崎はやや暖かく心地よい。宿もとても1500円とは思えず必要十分。シャワーを浴びるが列車の振動の感覚が染み付き、まだ乗車しているかのような上下動。明朝も出立が早いため即就寝。
【写真】上述「背から夕陽を浴びて後光がさす霧島連山」。

九州全線阿房列車(8)
川内は九州新幹線への乗換駅だが、そのまま1127発(鹿児島中央ゆき)で戻る。その帰路中1140に周囲の携帯電話が一斉に鳴り始める。周囲の女子高生は何事かとそれぞれ携帯を見遣るも、当方の携帯もバイブレーション!慌ててみるに「緊急速報」というポップアップとともに川内原発での事故発生を想定した原子力防災訓練との表示が…。懸案は氷解したが本当に心臓に悪い。1216鹿児島中央着。次は1310発(都城ゆき)に乗るまでの1時間弱でランチをと思い、駅ビル内で「ざぼんラーメン」。どうしても短時間でとなるとこうなってしまうが、とんこつラーメンは久々にてなかなか美味。塩味もキツくなく意外にあっさり。1310発(都城ゆき・日豊本線)2両編成に乗るが車内は満席。右側には桜島が非常に綺麗に見える。1334帖佐(ちょうさ)着。大学時代に本当に一緒によく演ったDrummerと同名の駅。名前として呼ぶ時には最初の「ち」にアクセントがきていたが、車内放送によれば「さ」にくる。その後、1346隼人、1350国分と下車する人が続き、1408霧島神宮でほとんどが下車してあれだけ満員だった乗客は数名に。このあとの都城から吉都線・肥薩線と反時計回りに霧島連山を周るので、3時間後にこれらの駅を再び通ることになるのだが。1444都城着。次はローカルな吉都(きっと)線に乗車するが、1609発(吉松ゆき)まで列車はない。1日9便のみの路線なため都城駅付近を散策。とはいっても何もない。都城は「彗星」とか「富士」の終着駅で宮崎県第2の都市というイメージだったが、駅前にはなにもなし。喫茶店らしきものも視界になく、さらになにもない駅逆側いくと素晴らしい喫茶店を発見してコーヒーと甘味。宮崎到着の時刻を鑑みれば夕食はどうせコンビニだろうから、これを夕食代替としてアイスがタップリと乗ったワッフルをオーダー。食しながら本日の宮崎の宿泊を確保するが、駅から徒歩15分(とはいっても宮崎の中心繁華街から1分)のホテルが1585円(泊)とあって予約完了。なお、翌日の熊本駅前の最安ホテル4780円もキャンセル可だったので予約。
【写真】小学生の頃から憧れだった都城駅。空が広い…。

コチンニヴァース(カレー/東京都新宿区)
”パッと見”で店名を「こんにちわーっす」(軽薄な兄ちゃん風)と思わず誤読してしまうが、「コチンの小さな家」の意(コチンもなんだか誤読しそうでコワイ…下品で失礼)。コチンとはケララ州にある町で、国際空港もある結構大きそうな南インドの都市。店は大江戸線の西新宿五丁目駅から比較的近いが、ちょっとわかりにくい奥まった場所にある。席数12の小さな店で、カウンターの向こうはクリアパネルを隔てて厨房という「意図しないオープンキッチン」様式。カウンターに着席してメニューを見遣るに強烈な視線を感じてふと視線を上げれば、JKシモンズ(映画「セッション」に登場)似の店主(と思しき方)からの強烈なガン見視線…。マスクなので余計に先方の表情が分からず一瞬ビビるが、インド方面の方々によくある「一般的なガン見(決して他意なし)」と思い、こちらも負けじ(?)とガン見する。気分は完全にビリヤニだったので、チキン・ビリヤニをオーダー。JKシモンズ店主のガン見を中和する穏やかな日本人マダムがオーダーを取っており、幾分か緊張から弛緩するも、程なく厨房は白煙で充満…。JKシモンズ店主も白煙に霞む(さすがにこの時点ではガン見は止んでいる)。他の客はソロ女性客(すでに食事中)だけであり、明らかに「あの煙、俺のビリヤニ?」と思わずにいられない状態だが、まったく無事に供される(写真)。食するもあまり辛くはなく、ほどよい酸味があって美味。チキンがゴロゴロ入るがこれもなかなか美味で食べ応えがあり、バスマティライスの食感が非常によろしい。次回訪問ではカレー(液状)を食することを期するが、会計を経て退店して外観を撮影しようとすると、なんと!大きく開いた厨房の窓からこれまたガン見してくるJKシモンズ店主!(特別に写真その2)「そんなに気になる客だったかしら」と自省しながら手早く撮影を完了。まだガン見のJKシモンズ店主に対して思わず手を振れば、表情こそ変わらねど手を振り返してくれ、思い切り心が和む。なお、帰りに自転車で走行中に至近に以前訪問の山珍居(台湾料理)があることを再発見。
 
            

九州全線阿房列車(7)
上伊集院付近にて、ちょうど真後ろに座っていた中年男性の携帯電話から異音が発生。これまで聴いたことのない異音=アラームで車内は騒然、携帯から小音量で聞き取りにくいながらも「放射性物質が漏れ出していませんか? 屋内退避を…」とまったく尋常ならぬ自動音声(女性)。聴いた瞬間に完全に凍りつく。川内には京セラがある(鹿児島空港でのバス行き先に表示されていた)ようだが、当方によって川内といえば完全に「原発(原子力発電所)」。東日本大震災後に電力会社研究を相当やったが、震災後の新規制基準の審査で初の再稼働をした原発でありそのイメージが非常に強い。そこに向かう途上でこのアラーム。危機的にヤバいことを自動音声はサラリと言っているが、逆にその冷静さが一層の恐怖心を煽る。「お風呂の栓の閉め忘れはありませんか」程度の軽妙さで人類に危機的なヤバいことを言っていることに一層の終末感があるも、携帯所有者は「ちっ」という感じ。周囲も別に慌てるふうでもなく、内心極めて焦っているのは当方だけという状況の中、列車は何事もないように淡々と川内に向かって進む。こちとらこのアラームに悶々として景色堪能どころではない。後ろの男性が放射性物質を運搬して乗車しており、もっている放射線検知装置からアラームが出ている?等の妄想が膨らむが、そのリスクを熟知している運搬者たる男性が冷静なのも解せず、また列車内に放射性物質を持ち込むか?という管理上の疑問(国交省の定める運搬基準があってまず不可能)もあり悶々としたまま1119川内着。
【写真】突然携帯電話に入ってきた「緊急速報」、詳しくは次回を待て!

九州全線阿房列車(6)
終点たる枕崎の一つ前の薩摩板敷0718に高校生が一斉に下車。駅前が鹿児島水産高校の校門になっていて錨(いかり)のオブジェが見える。0725枕崎着。折り返し0735発(指宿ゆき)なので滞在時間は10分しかない。枕崎駅は当然ながら無人駅で運転士に切符を見せて下車するが、恐怖なのは枕崎駅の時刻表。10分後の折り返し0735発を逃すと次は1320(これら含めて1日6便のみ)。乗り遅れると6時間待ちとなって全行程が破綻する。ビビるあまりに駅から離れるわけにも行かず、駅周辺のみを見渡して早速乗車。乗客は4名のみとおもいきや途中からアジア人女性5名の集団が乗車、えらく賑わって出発。0757頴娃大川(えいおおかわ)着。駅名板をみると釜の蓋を頭に乗せて踊る人の絵あり。異様な絵なので調べるに付近に釜蓋神社なるものがあり、釜の蓋を頭に載せて祈願する「蓋釜願掛け」が有名なる様子。往きには見えにくかった開門岳(924m)がハッキリと見えてくる。綺麗な富士山型だが近くで見るに結構な傾斜、調べると3時間程度で登れる様子。0836西大山(最南端の駅)。鉄ちゃんだけでなく子供の姿もあり、意外にも沿線駅でもっとも賑わいをみせる。0854指宿着、0901発(鹿児島中央ゆき)に乗り換える。指宿はいつか来たい温泉地だが今回は涙をのんでスルー。鹿児島中央が近づくと往きには暗くて見えなかった桜島が見え始める。不謹慎かもしれないが、いつかは桜島の爆発時に居合せみたい、とも。1017鹿児島中央着、ここまで枕崎線だけで5時間半所要…。つぎに1029発(川内ゆき)に乗車して川内(せんだい)を目指す。かなりの乗客があり枕崎線とは全く対照的だが、1039上伊集院付近で超異常事態が…。
【写真】終点の枕崎駅。かつてはここからまだ鉄道があったようだが、それを暗示するような終点看板。

九州全線阿房列車(5)
途中からの乗車数名あって0556指宿着。この時点で外は真っ暗にて景色など全く見えず。指宿で数名降りたのちは0602に次の山川で乗り換え。南下したせいか、やや湿度が増して気温も若干は上がったか。真っ暗の中4名が降車、ホーム先端から線路を渡って反対側に停車中の枕崎行きに乗り換える。地元の先行客がいたからよかったものの、もし一人なら真っ暗の中でどうやって乗り換えてよいか分からない状況になるところだった。0611山川発、一両編成。やっと乗客相応の編成数、暖房が効いていて人心地を回復するが、0623西大山で鉄ちゃんと思しき1名が下車。ここは「JR日本最南端の駅(北緯31度11分)」で有名な駅だが、まだ夜明け前で真っ暗の中、車で来たのか数名の鉄ちゃんあり。恐るべし。夜明けの薄明かりの中、開門岳がようやく見えはじめる。開門岳はその秀麗さから薩摩富士と言われるが、高木俊朗『知覧』での印象が強く、知覧から出撃した特攻隊員が機上から最期に眼にした山。高木俊朗は中高(大学も)の先輩の模様、そのために中学時代に本を貰って読んだ記憶があるが、当方も以前に屋久島に向かうYS11機上から眺めて「彼らにはこのように見えたのか」と思った記憶あり。枕崎線は単線無電化だが線路脇の草木が線路内に侵食すること著しく、それが車体に触れたり擦れる音が結構凄まじい。途中で乗車してきた学生らが着席するなり、窓のシェードを全て降ろす(万一の窓割れ被害防止?)のはこのためか。ここに限らないが、彼ら学生の上着には背中に学校名、さらには名前までもが大きく書かれている。鹿実(鹿児島実業)とか鹿水産(鹿児島水産)などだが、ここまでデカデカ表示されているなら下校中にワルさもできない宣伝効果かつ抑止力。
【写真】開門岳。薩摩富士と言われるだけにそのシンメトリックによって見る日本人のシンパシー炸裂。

最近のミニマム・セット(2)
マニアックな部分で言えば配線だが、線材はすべてベルデン(BELDEN)9395。エフェクト間のプラグはL字がスイッチクラフト(SWITCHCRAFT)226。またケーブルの曲げ半径と取り回しの都合で初めてスイッチクラフト(SWITCHCRAFT)228を使用。228はその華奢な構造からなんだか安っぽくてこれまで敬遠していたが、価格が226(520円)より高い(780円)という事実に驚愕。しかし出来合いのケーブルを買うより、自作した方が圧倒的に機動的かつ安い。最短距離で結線するとコンプとチューナー間は5cmしかなく、そもそも5cmの既製品パッチケーブルなぞ選択肢は少なくて高価。自作であればプラグは再利用可であって、ここ25年ほど既製品のケーブルを買ったことがない…。しかし228はコールド線の処理が悩ましい。アンテナ線のようにコールドは折り返してプラグに挟み込んでネジ止めことを想定しているようで、ハンダ付けする端子が存在しない。よって、プラグの内部にフラックスを塗ってそのままハンダ付け。まるで溶接工である。コンプはKeeleyのGC-2というLimiting Amplifierだが、意外に少ないdbxタイプのペダル。THAT4320という元dbxのエンジニアが設計したdbx 160AをシュミレートしたICを搭載している。160Aといえばちょっと前は誰もが160Aという時代もあった(が当方は160Xと163だった)。ちなみにベースからコンプまでのケーブルは4.5フィート(1.37m)。たまたま取り回しに必要最低限の長さだったが、この長さ、なんとスコヘン(スコット・ヘンダーソン)と同じ長さ!スコヘン的にはボリュームを絞った時にハイ落ちしない必要最低限の長さということだが、機材には変態・偏執狂的コダワリがあるスコヘンと同じとは…。ただ、スコヘンのギターはパッシブだが、こちとらアクティブなのでハイ落ちとかそういう問題は元来ナシ。(完)
【写真】背面。Petersonの「Strobo Stomp 2」のInに入っているのが、スイッチクラフト(SWITCHCRAFT)228。

最近のミニマム・セット(1)
現時点での愛用ミニマム・セットがコレ。右がコンプで左がチューナー。今のマイ・トレンド・コンプはKeeleyのGC-2という「Limiting Amplifier」、そしてチューナーはPetersonの「Strobo Stomp 2」。シグナルは右(コンプ)から左(チューナー)へと流れるが、キモはチューナー。ステージで音出しでチューニングしてしまうような高校生ではない、大人の嗜みをもったワタクシとしてはミュートでチューニングできるのがよい。そんなチューナーは世の中様々で回っているが、【利点1】コレはトゥルー・バイパス(True Bypass)。つまり、チューナーをバイパスする際にチューナー回路を通らずにスイッチのみ通るというもので、音質変化を極少化する(というプラセボ効果かも)。さらに【利点2】Bypass時にはチューナーが止まるので、演奏中にピコピコとチューナーが動かないのも良い。液晶やバックライトの寿命も伸びるだろう。そして【利点3】パワーサプライ機能があること。このチューナーは9V電池でも動くが、ACアダプターを使えば他の機材に電源供給ができるため、このセットでもコンプに電源供給している。さらに【利点4】チューナー自体の素晴らしさ。このストロボ・タイプのチューナーはチューニングの正確性がウリだが、これまでオクターブ調整を含めて如何に甘いチューニングで弾いていたかと悔やまれる精度で、もう他のチューナーは使えない。正しいピッチがなんとなく体感として会得できてきているような気も。とにかく音楽的なチューナーである。チューナー自体のデザインはアメリカ的で何だか非常にデップリ、モサ~とした感じなのだが、それも慣れれば愛らしい。そして【利点5】アフターケアの良さ。このチューナーの不具合を解消した内容を書いたことがあったが、素晴らしいケア内容。もう15年以上使っているが、おそらく今後もPeterson以外のチューナーには目移りしないと確信。(続)
【写真】愛用ミニマム・セット。全体的に青色だが視認性はバッチリ。青色LEDは目に刺さるほど明るい。KeeleyのGC-2のランプはスレッショルド(Threshold)にあたると緑→赤く変化。

シリーズ「弦を煮てみる」(4)
そして数日後、おそるおそろ再び弾いてみるが、それほど変化なく、まだ生きてる! しかも、20%程度しか回復しなかったように思われたE弦もなかなかご機嫌なサウンドで60%くらいは回復したか、という好感触。正直ちょっとビックリですが、茹で方がよかったのか?(と自問自答を繰り返す)前回の失敗ケースとの差異がわかりません。さらにいえば、茹でて復活するそのメカニズムも不明。作用したのは加熱だけのように思いますが、加熱で回復するロジックが全く不明です。もしかしたら、弦を張り直すことで従来の弦の振動方向が変化して一時的に回復しているように感じるのかも…とも思います。意外にポジティブな効果は嬉しいものの、まったくの想定外でなんだがビミョーな気分。引き続き疑心暗鬼な感覚は拭えず、もう少し様子をみます。新品弦でも、まあいつかは死ぬのですが。そして時間は流れ、弾くこと数日。さすがにもう…と思って弾いてみれば、まだ生きている…。いや、もう充分に生きたでしょ…と労う気持ちでいっぱい。せっかく復活したのだから喜ぶべき一方で、なんでスグに死なないのかと全く理解不能な自分が客観的に存在する感覚。おそらく理解不能なのではなく、理解したくない。茹でている段階から「いや~、さすがに復活することはなくてやはり都市伝説でした、あはは」という結論を100%想定していただけに動揺が収まりません。それが「コロナ禍でのおウチ時間」を利用して、気紛れで煮てみたその結果がコレとは。その気分が晴れない原因を考えるに、恐らくそのうちの一つはこれまでの経済収支。これまで弦が死ぬたび、もしくはライブ前には必ず張り替えていた、これまで数百本も使い捨てていたあの弦は一体なんだったのか。つぎ込んだお金は新品の楽器が買えてしまうほどの「帰ってくるはずもないサンクコスト」、これを認めたくないのか。しかし、あれだけ楽器屋で弦が売っており、弦メーカーが近年倒産したという話も聞かず(ニッチ過ぎてニュースにならないだけ?)、それは「弦は煮ると復活する」という驚愕の事実に人類の叡智はまだ到達していないから、なのだろうか? もう、ここまでくると何度でも煮て、なんどでもゾンビのように復活するのかを死ぬまで確認するしかない(怒。そのため弦の寿命を早めようと、従来以上に練習に熱が入ります。一体何をやっているのか分からなくなってきますが、練習時間が増えるという素晴らしい副産物も。続報を待て!(一旦完とし、しばし分析時間をいただきます)
【写真】フレット痕。ここだけフラットワウンドになっているが、さすがに煮ても回復せず=至極当然なる物理現象。