第六章“悪魔”

マリアが目を覚ました後、マリアと顔立ちやスタイルがにている子が来た。
でも雰囲気や第一印象はマリアと真逆の悪魔の様だ。
『マリア大丈夫なの?』
『まだ痛いけど大丈夫だとおもう。』
マリアと親しい人の様だ。
僕は聞いてみた。
『この人だれ?』』
マリアは答えた。
『私たち双子なの』
『え?!』
僕は思わず声をだしてしまった。

『似てないかしら?』
『うん!』
するとマリアと双子の子が言った。
『私はアリア、よろしく。双子の姉よ』
『よ、よろしく。』

双子で顔も似ているのに、アリアにはち
っともドキドキしない。逆に体がゾクッとする。
僕は、本当に双子なのか信じられなかった。

彼女が悪魔の様なのは雰囲気だけじゃなかった。

アリアと同居するに当たって、アリアの性格の悪さが分かった。

例えば、メイドが皿を割ったのであれば

マリアなら『大丈夫?怪我をしない様に一緒に片付けましょう。』
アリアだと、『きゃあ!危ないじゃない。あなた、明日から来なくていいわ。分かったらさっさと片付けて!』

僕は立ち尽くすしか無かった。

僕は、こんな恐ろしい悪魔と過ごすのかと思うと、恐ろしくてし
マリアなら『大丈夫?怪我をしない様に一緒に片付けましょう。』
アリアだと、『きゃあ!危ないじゃない。あなた、明日から来なくていいわ。分かったらさっさと片付けて!』

僕は立ち尽くすしか無かった。

僕は、こんな恐ろしい悪魔と過ごすのかと思うと、恐ろしくてしょうがなかった。
第五章 “復活”

医師が時計をみながら言った。
『そろそろ麻酔が醒めてもいい頃なのに。おかしいなぁ。』
それから30分経った。
マリアの指がピクッとうごいた。
『医師!有栖川さんの指が動きました。』看護婦がなにやらひそひそ喋っている。

『とにかく様子を見よう!』
後で呼び出された先生が教えてくれた。
『あまりにも長い間麻酔がかかって意識不明だと痙攣を起こして末期的症状につながるかもしれない。』と。

さっきの指の動きはそのせいか?
僕には信じたくなかった。

5分後、マリアの目が覚めた。
しかし、30秒もたたないうちに泣き叫び痙攣をおこした。末期的症状だ。
原因は怪我をした時にはいった菌の炎症と手術医のミスだ。

今度はベテランの医師がマリアの手術をした。
なんとかマリアは一命を取り留めた。

時間が経ち、マリアは目が覚めた。
『痛い』
といってひたすら泣いていた。

幸い、傷は綺麗に治ったらしい。
これをきっかけにマリアは僕に話しかける様になった。
第四章 “嫉妬事件”

僕以上にほかの男子は嫉妬していた。
マリアと一緒に住んでいるのは僕だから。
僕はお決まりの様に呼び出された。
『はっきり言ってお前うぜえ。』
『転校生のくせに生意気な』
『親父も母さんも居ないんだってな。』

『マリアちゃんに近付こうなんて100年早いね。ムッツリスケベが。』

ここからもお約束の暴行だった。
『ムッツリスケベ』
『ムッツリスケベ』
『ムッツリスケベ』
強いパンチが僕の腹に当たった。

意識朦朧の中、声がした。
『だめー。何してるの!』

マリアは男子達に近付いた。

男子達は暴れて、マリアは飛ばされた。
その時頭を打ったらしい。気を失っている。
いや、それだけじゃない。マリアの足が椅子の金具に刺さって血まみれだ。
そんな事も気にせず、男子達は、
『これってマリアちゃんのナイスバディ見るチャンスじゃん?』
なんてのん気に言っている。

僕は最後の力を振り絞って叫んだ。
『先生!大変です!助けて。』
男子達は我に帰り、
『これってピンチじゃん?』
そう言って逃げようとした。
逃げようとドアを開けると
男子を挟み込むように先生が入った。
状況を察知したらしい。
『お前ら!』。
先生は男子を捕まえた。
マリアと僕は、他の先生達で運ばれた。
救急車に乗る頃はもう、意識がなかった。
目が覚めた時は、激しい痛みに襲われた。
隣には人工呼吸器をつけ、麻酔が醒めるのを待つマリア。
僕とマリアのベッドの周りには、マリアの両親や先生などがいた。
『裕太くん目覚めた?』
先生に言われた。
『マリアは、大丈夫ですか?』
『足の傷も深かったから、手術をしたの。麻酔が覚めて意識が戻れば大丈夫よ。』
『じゃあ問題はないんですね。良かった。』
本当にホッとした。
でも、先生は首をふり、真剣な顔で言った。
『それが、頭を強く打ったみたいだから、もしもの時もあり得るわ。』
『そんな。』
泣いても良い勢いだ。
『そろそろ麻酔が醒めるわ。』
僕の鼓動は高まるばかりだった。