第九章“告白”

僕は決心した。マリアに告白しようと。
アリアもいいが、マリアにはドキドキする上、守りたいと言う気持ちになる。

マリアは僕の初恋なんだ。
これを最初で最後の恋にしたい。

ある日、有栖川家に客が来た。
金星 錬と言う、有栖川家が親しくしている家のおぼっちゃまだ。
マリアがでた。
『アリアさんはいますか?』
『ええ。今日もお泊まりで?』
『ああ。呼んでもらえるか?』
マリアはアリアを呼んだ。
アリアは人が変わったように、
『錬様!』
と言って抱きついた。
『アリアさん。行きましょう。』
『ちょっとまって!』
アリアは僕の耳元でかささやいた。
『あなたマリアが好きでしょ?』
『えっバレました?』
『裕太くん童貞でしょ?』
『はっはい。』
『マリアも処女なの。』
『へー』
『付き合うとなった時のために、テクニックとか覚えなくちゃいけないでしょ?私達についいて来ていいわよ。』
『本当ですか?有難うございます。』
僕はついていった。
錬さんはアリアを優しく包み込んで、
アリアは錬さんに尽くしているのが分かった。

僕はその後、早めに解散してアリアにお礼を言ってから帰った。

帰り際、マリアにどう告白するか迷っった。
サラーっと
『好きです』かな?
う~ん。

気が付けば家に着いた。

マリアが『お帰り』と言いながら、
ニコッと笑っている。

ぼくは言ってしまった。
『マリアの全てが好きなんだ。』
マリアは、
『え?』
と言った。
僕は顔を真っ赤にしながら言った。
『まっマリアが好き。』
マリアは口を押さえている。
驚いているんだろう。
『時間を貰えるかしら?』
といってマリアは走って行った。
第八章“お祖母さん”

マリアとアリアのお母さんは、お祖母さんの養子になって、貧乏な暮らしをしていた。
けれど、お母さんがお父さんと結婚したことによってお金持ちになった。

なのにお祖母さんは『私の育て方がよかったからだ。』と、意地を張って言っている。
僕はなんとなくムカついた。
でも、僕にはどうすることもできない。
そう思ってる時に、事件が起きた。

アリアが家を出ようとしたのだ。
すると、家出を諦める代わりに条件を出すと言う手紙が来た。
内容は、
『お祖母さんを私達の戸籍から抜いてください。』
僕には納得できた。
あのお祖母さんが居なくなれば、アリアは更正するかもしれないから。

その手紙を見たお祖母さんは激怒した。
『こんな子、家出なりしてしまえばいいのよ。』
激怒するお祖母さんに対し、アリアの母は冷静に言った。
『まって下さい。』
『なに?アリアを戸籍から抜くなら賛成よ。』
『あなたを有栖川の戸籍から抜かせていただきます。』
『何ですって?』
『アリアをあんな子にしてしまったのは16年前に病気をした私。あんな事を言ったお義母さんの責任です。』
『あなたをそんな子に育てた覚えはないわ。』
『私もあなたに育てられた覚えはありません。』
『あなたみたいな人でて行きなさい。』
すると、アリアの父が来て、
『お義母さん、それは困ります。』
お祖母さんは息を切らしていった。
『なによ!健一さんまで!あなたもでていって。』
『それは不可能です。』
アリアの母も言った。
『ここの所有権は、有栖川家の当主。健一さんの物ですから。出て行くのはお義母さんの方です。』
『なっなによ!こんな家、私から願い下げよ!』
お祖母さんは急いで荷物をまとめてでていこうとした。

しかし、アリアの父は呆れた顔でお祖母さんに言った。
『お金とカードは置いていってくれませんか?それとこちらにサインして下さい。』
『うっうるさいわね!わすれてたの!』
お祖母さんはお金とカードを置いて、紙にサインした。
『お義母さんが今までつかったお金の借用書は後でおくります。』
『もう二度と帰ってこないわよ。さようなら』
お祖母さんは慌ただしい様子で出て行った。

『これで良かったのかい?眞理さん。』
『ええ。健一さん。有難う。』
『アリアに電話しなくちゃね。』
『そうね。』

アリアは報告を受けた後直ぐに帰って来た。
第七章“マリアとアリア”

マリアは何時も体育を休んでいる。
マリアは生まれつき体が丈夫ではないらしい。
アリアは何時も授業ノートをマリアに移させて貰っている。アリアはあまり、頭が良くないらしい。

マリアは髪が長く、茶色だ。

アリアは髪が短く、金髪だ。

マリアとアリアはまるで正反対だ。

でも、唯一同じ場所があった。
笑顔が天使の様なのだ。

アリアはめったに笑顔をみせない。
だけど、笑ったときは天使の様に明るいのだ。
どうしてアリアは悪魔になってしまったのか?それなが不思議で仕方ない。

僕は、マリアに聞いて見た。
『アリアは前からああなの?』
マリアは首をふって答えた。
『私達が生まれた時、私達の母が重い病気にかかったの。それは、5年間も続いたの。で、母の代わりに祖母が面倒を見てくれたの。』
『それで、4歳位の時アリアは寂しかったみたいで母を起こそうとしたの。
その時祖母が』
『まあ、ただでさえ双子が不吉なのに、アリアは悪魔の子ね!私はマリアだけで良かったわ。』
『って言ったの。素直なアリアはそれを本気で受け止めて、ああなっちゃったの。』
僕はアリアとマリアには複雑な家庭に育ったんだなと思った。