第三章“恋心”
マリアは緊張している僕の方を見て、
ニッコリ笑った。
僕には聞こえた。
『頑張れ』と言う声が。

僕は天使の笑顔と声に励まされて挨拶した。
『斎藤 裕太です。』
これがやっとだった。

マリアは、笑顔で言った。
『よろしくね!裕太くん。』

マリアにつられてマリアのお母さんも。
『今日からよろしくね。』
マリアのお父さんも。
『なんでも相談するんだぞ!』
僕にこんな優しい親戚がいたのがうれしくて、目がじわじわと来た。
この時僕は気づいてた。
マリアの事を可愛いと思っていること。

そして、マリアに心が惹かれることを。

今日から新しい学校生活だ。
上手くいくか心配でしょうがない。

あまりに緊張しすぎて挨拶を噛んでしまった。
だけど、それもマリアの笑顔でどうにかなった。

マリアは誰から見ても美人だ。
だから学校の男子にモテている。
それだけなのに、こんなにも嫉妬するのはマリアに恋心を抱いているからなの?
僕はマリアの事がすきなのかな?
第二章“同居”

彼女の笑顔はまるで天使の様だった。
僕に親戚がいると言うことは、
彼女の家に住むのか?
僕は彼女の案内で家へ向かった。

タクシーの中で、何度か会話した。
『僕は親戚いないって聞いてるよ。』
『私の母と裕太君のお母さんが喧嘩したの。あれから一度も会ってないわ。』
『そうなんだ…。』

マリアの家は広かった。
マリアの家はお金持ちで、立派な家だ。
僕もこんな家に住むのか?
なんとなく気が引けた。
天国からの贈り物

第一章 “マリア”

唯一の身内の父が亡くなって
近所のおじさんの所に住んでいる。
僕は前は明るい性格だったが、
父が死んでからあまり喋らなくなった。

一生このままだと思う。

いつもの様に家に閉じこもっていると、
外から声がした気がした。
『開けて』と
ベランダに出てみると、
強い光と爽やかな風が吹いていた。
どことなく気持ちがいい。

どこからか真っ白な小さな羽がとんで来た。
『父さんかな?』
そう思って何だか嬉しくて
涙がこぼれた。
羽に涙の水滴がついて綺麗だ。
水滴に光が反射して、眩しい。
目を細めて羽を見ていた。
すると、目の前に綺麗な女の子が立っていた。
『裕太君今日は。』
その瞬間目を見開いた。
『君は誰?』
僕はとっさに聞いてしまった。
『私はマリア。あなたの遠い親戚よ。』
マリアは輝く程に綺麗で、胸がドキドキした。

そしてなにより、僕に親戚がいた事に驚いた。