第二十章 “結婚”

あれからドラマなどのオファーが増えた。
映画、写真集に雑誌…。
気付けば高校卒業。
有名な大学に入れた。
授業は出来るかぎりでた。

俊との関係は深まったけど、スキャンダルはつくらない様にしてる。

十九歳。九月二日。
テレビでも私の誕生日特集が行われる。

明日、誕生日か…。

明日は仕事。

『美優!明日誕生日だな。』
『うん。でも仕事。』
『オフにすればよかったのに。』
『無理なの俊が一番知ってるでしょ。』
『ぶー。』


俊はカリスマモデルになって、ファッション雑誌によくでてる。

だから私達が付き合ってる事がバレたら大変な事になる。

『てかもう寝る!電話きるね。』
『おう。』

私はベッドに入ると、直ぐ眠りについた。

気付けば朝だった。
私はいつも通り仕事の準備をする。

『陽子ちゃん、おまたせ。』
陽子ちゃんとも馴染めた。
『今日は撮影後教会にロケ。』
『ウエディングなんたらってやつ?』
『そう。』
『私にはほど遠いね!』
『えー。』

『はいっ!今日はhappyの撮影!』
『はぁい。』

なんとなく顔パスも通じる様になってきた。

『こんちわぁ!』
『ちぁーす。』
『今日誕生日特集ね。』
『はぁい。』
『衣装よろしく!』
『メイクはいります。』
私が撮影に入った時、
『美優!』
俊!
『どおしたの?』
私はたまたま休憩時間だった。
『山口さん(happyのカメラマン)、おれらとってくんない?』
『いいぜ。』

俊は私を抱きしめた。
『スキャンダル。作っちゃった。』
『俊。それって。』
『ご想像におまかせします。』

『山口さん、これ雑誌会社にうりこんでいいよ。』
『了解。』

撮影が終わって急遽記者会見が行われた。
『この件についていかがですか?』
『えっと、トップモデルみゅう、俊は結婚します。』
『それについて…』
色々な記者たちが集まってくる。
『失礼します。』
私達は帰った。

『美優、誕生日おめでと。』
『ありがと。』
『美優はさあ、あのままの関係がよかった?』
『私は、俊と一緒にいれればなんでも良いな。』
『マジかよ。』
俊が笑いながらドアをあける。
『あれ?これ私んち。』
『え?誕生日パーティー。』
『あ、そっか。』
『お母さんにもちゃんといわなきゃだろ。』
『たしかにね。』
『おばさん!上がります。』
『お母さん、ただいま。』

家にはみんな集まってた。

『テレビみたよ!俊と結婚するんでしょ。』
『うん。』
『美優、俊君いいかしら。』
お母さんが私たちを呼んだ。
母親なら当たり前。

『結婚するんですってね。』
『はい。』
『おばさ…いや、お母さんが反対…』
『早く言えばよかったのに。』
『え…。』
『おめでとう!』
『えっ!いいの?』
私と俊は頷くお母さんを見た瞬間だきついた。
『やったぁ!』
『でも問題はお金ね。』
『私、月に十万お母さんにあげて、ほかは貯金してあるよ!』
『俺も生活費以外は。』
『たぶん通帳が…。』
私も俊もカバンをあさる。
『あった!』
『二人合わせて二億か。』
そんなたまってたんだ。
『家とこんごの生活費で…。』
『結婚式は昔憧れてたやつみたいに、盛大にやりましょ。』
『そうだね。』
私達は夜中まで色々考えた。
建てる家のこととか。
結婚式の予定は一ヶ月後になった。
第十九章 “ドラマ”

私はそこそこの人気が出て来た。
俊も人気が出て来た。

『あ、美優ちゃん。』
陽子さんとの仲も深まる。
『なに?陽子さん。』
『ドラマの出演しない?』
『する!』
『だと思ってひきうけちゃった!』
『陽子さんったら。』
『で、内容は…。』
内容は萌華ちゃん演じる綾が私が演じる莢と友達になると言う物語。

綾は元気な子。莢は大人っぽい子。
私に出来るかな?
莢は体が弱い。綾はいじめられてる。綾はいつもみんなといないと落ち着かないけど、莢は一人で過ごしてる。
そんな子が仲良くなる。

他は…。
山口まりか、山陰俊
山陰俊?
俊!?

俊が脇役!
俊と一緒の撮影!

『もしもし!俊。』
『美優どうした?』
『一緒のドラマだね♪』
『ああ、‘sora’ね。』
『うん!』
『俺は脇役美優は主役の方だろ。』
『そ。』
『明後日から撮影だろ?俺は一週間後から。』
『第二話からだもんね。』
『俺と美優のキスシーンあるぞ。』
『最近あんまちゅーしてないね。』
『する?』
『会う?』
『会いたい。』

初体験の後何度か会ってやったりしたけど、最近は忙しくてしてない。
十五時に駅前で。
『俊?あはっ変装念入りにして来た。』
『うわ、うめえな。美優じゃないみたいだけど可愛い。』
『変装するために松葉杖で来ちゃった。でも歩けるよ。』
『つらかったら言えよ。』
『うん!』

駅から歩いて十分で俊の家に着く。

『俺ずっとちゅーしたかった。』
『私も。』
私と俊はドラマでも恋人同士。

久しぶりのオフを俊と過ごした。

『美優ちゃん、迎えに来たよ。』
『陽子さんありがと。』
『オフたのしめた?』
『うん。陽子さんは?』
『そろそろ恋人探そうかと思って合コン。』
『陽子さんモテるよ!だって可愛いもん!』
『美優ちゃんにそう言われると嬉しいねぇ。』
そう話してるうちにスタジオに着いた。


少し歩くと警備員さんがいて、私はパスを見せた。

『OKです。』
もう道に迷わない。
『美優ちゃん、メイクするよ。』
『はぁい。』
『衣装はこれね。』
真っ白なワンピース。
『うわぁ白い!』
『莢にぴったりでしょ?』
『はい!』
『早く着替えて!最初は肝心よぉ。』
『はぁい。』

私は共演の人に挨拶まわりした。
『こんにちは。』
『あ!みゅうちゃんだ!』
『そうです!』
『毎月dark買ってるよ。』
『本当ですか?ありがとうございます。』
『共演よろしくね!』
『あっそろそろ撮影の時間よ?』
『あ!』
私は自分の控え室に戻って最終準備をすませた。

『みゅうちゃんいそいで!』
『ごめんなさい。』
『まぁいいわ。早速撮影始めるわ。』

第一章は、莢と綾が出会うシーン。


転校してきた綾はいじめられて、苦しんだ。

でも、頼は優しい人で好きになる。
頼を好きになって頼の後をつけると、ある女の子の所についた。
その女の子は学校で同じクラスの坂本 莢。

公園で頼は莢にキスをして、莢は優しい笑顔で笑う。

その日から綾は莢に話しかけるようになった。

『坂本さんだよね?』
『はい。』
『雷君とどんな関係?』
『あんたには関係ないでしょ。』
『あんな優しい雷君があんたみたいな冷たい女に惚れるはずがないわ。』
『ちょっとまてよ!いじめられて少しくらい優しくされて惚れてる女なんかに沙耶を悪くいわれたくない!』
『雷君…。』
『二度と馴れ馴れしく呼ぶな。莢、行こう。』
『…。』

今日はここまで。
第十八章 “影”


学校に行くと何人かの子が集まってて、私に近付いてきた。
『美優ちゃん!』
『モデルルームみたよ。』
『俊と別れて俺と付き合って!』
『すごーい。』
『通れないからよけて!』
みんなは前よりまとわりついてくる。

なんかグイグイ押されてる感じ。

『ちょ、それ車椅子のロック…。』
『あっごめん。』
なんとか通れた。

『美優ごめん!また寝坊しちゃった!』
『大変だったぁ。』
『マジごめん!』
『いいよ。』

問題は帰るとき。
俊は塾があって一緒にかえれない。

大丈夫かなぁ?

多分大丈夫。

『俊バイバイ。』
『じゃあな。』


半分くらい来た時、誰かの気配がした。
『コツン。コツン。』

私が後ろを見てもだれもいない。

気のせいか。

私はそれが心残りながらもいえに帰った。
『お帰り。録画しといたモデルルームみたわよ。』
『あ、録画してたの?』
『もちろん!』
『さすがっ!』
『あ、大分体の調子良いみたいね。』
『左手と目はね。』
『足が問題ね…。』


次の日帰るとき、大きな音がした。
『たったったっ。』
『誰?』

だんだんと私に黒い影が近付いてくる。
『誰かいるの?』
『きゃあっ!』
私はぐいぐいひっぱられた。

『騒ぐな。』

誰なの?こんなことするのは。
私は諦めきった。

でもふと思った。
『さわぐなよ…。』
私も障害をもつ前は柔道黒帯二段。
右手だけでもなげるくらいなら…。
『案外ちょろいな。』
犯人が私の顔を触った時、
『えいやぁ!』
私は手をひねって投げた。
『うわぁっ!』
私は犯人のマスクを取った。
『弱いと思った?』
『いてて。』

私は警察に電話して、ストーカーを逮捕した。